タップできる目次
- 1.『キャリー』はスティーブン・キング初の映画化作品
- 2.原作者の収入は…
- 3.キャリーは25歳の女子高生
- 4.コリンズ先生は28歳
- 5.セーラ服と「おブスメイク」でオーディションに
- 6.役になりきるために
- 7.キャリー役女優の高校時代は…
- 8.笑いが止まらなくなったキャリーの母
- 9.クリスの性格の悪さにショック
- 10.本当はスーがキャリーだった
- 11.スー役女優は乗り気じゃなかった
- 12.スー親子は実の母娘
- 13.スーの指輪
- 14.ノーマの出番が大幅に増える
- 15.クリスは本当にコリンズ先生に殴られてた
- 16.自信を付けてヌードを撮影
- 17.時間がかかったプロムシーンの撮影
- 18.あのシーンをCGなしで撮るには…
- 19.あの名作へのオマージュ
- 20.『キャリー』撮影現場にはスピルバーグが
1.『キャリー』はスティーブン・キング初の映画化作品
出典: www.amazon.co.jp
映画『キャリー』の原作は1974年に発表されたスティーブン・キングの同名のホラー小説。本作は彼にとってデビュー作であり、初の映画化作品です。本作のヒットは作家としてのスティーブン・キングの名を世に広め、彼は大喜びでしたそうです。
2.原作者の収入は…
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本作のヒットにより一躍有名作家となったスティーブン・キングですが、彼は『キャリー』の原稿をたった2500ドルで版元に売ってしまっていたため、それ以上の印税を得ることはできませんでした。
それでもまったく後悔はしていないと言うキング。「デビュー作で有名になれたのは幸いなことだ」と後に語っています。
3.キャリーは25歳の女子高生
© 1976 - United Artists
キャリー役のシシー・スペイセクは撮影当時25歳。美術スタッフの夫の薦めで本作のオーディションを受けたそうです。クリス役のナンシー・アレンとノーマ役のP・J・ソールズは24歳。ちなみに彼女たちは17歳の設定でした。
4.コリンズ先生は28歳
© MGM/UA
一方でコリンズ先生を演じたベティ・バックリーは撮影当時28歳。キャリー役のシシー・スペイセクとは3歳しか違わないのです。貫禄がありますね。
5.セーラ服と「おブスメイク」でオーディションに
シシー・スペイセクはスクリーンテストの際に、髪にワセリンをベッタリこすり付け、あえて顔を洗わなかったとか。 さらに、中学1年生のときに母親が作ってくれたセーラードレスを身に着けて挑み、見事キャリー役を獲得したそうです。
6.役になりきるために
孤独ないじめられっ子キャリーになりきるため、シシー・スペイセクは他の俳優との交流を意図的に避けていたそうです。撮影現場ではトレーラーの中に篭ったりセットの後ろに隠れていたというシシー。撮影開始前から関係者には「映画が完成した後は一緒に楽しく過ごせるはず。」と語っていたそうです。
7.キャリー役女優の高校時代は…
実際のシシー・スペイセクは高校時代は人気者で、プロムではホームカミング・クイーンに選ばれたそうです。
8.笑いが止まらなくなったキャリーの母
狂信的な母親マーガレットを演じたパイパー・ローリー。マーガレットのあまりにぶっ飛んたキャラクターとセリフの数々を、彼女はユーモラスに感じたようで、撮影中何度も笑い出してしまったそうです。今日でも彼女はまだ本作を 「ブラックコメディ」ととらえているとか。
9.クリスの性格の悪さにショック
© MGM/UA
いじめっ子のクリスを演じたナンシー・アレンは、完成した映画を見てショックを受けたそう。なぜならクリスの性格がこんなに悪くなるとは考えていなかったから。クリスとジョン・トラボルタ演じるビリーは、もう少しコミカルな役回りだと思っていたそうです。
10.本当はスーがキャリーだった
当初キャリー役はシシー・スペイセクではなく、エイミー・アーヴィングが演じる予定だったそう。しかし後からオーディションを受けたシシーに決まったため、エイミーはスー役になりました。
11.スー役女優は乗り気じゃなかった
© United Artists
スー役のエイミー・アーヴィングは、もともとこの台本を嫌っていたことを認めています。 しかし完成した映画を見た後は、これは単なる「魔法」の話であり今では愛していると語りました。
12.スー親子は実の母娘
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スーと彼女の母親は、現実の娘と母親であるエイミー・アーヴィングとプリシラ・ポインターによって演じられています。
13.スーの指輪
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エイミー・アーヴィングが映画の中で身に着けている指輪は、映画の原作者であるスティーブン・キングからの贈り物でした。
14.ノーマの出番が大幅に増える
常に赤い帽子を被ったクリスの子分ノーマ・ワトソン。原作ではその他大勢の生徒のうちの一人でしたが、映画版では出番も多く強烈な印象を残しています。
当初、ノーマ役のP.J.ソールズは2週間しか撮影に参加しない予定でしたが、バレーボールのシーンでの彼女を見たブライアン・デ・パルマ監督は、急遽出番を増やすことに決めたそうです。
15.クリスは本当にコリンズ先生に殴られてた
コリンズ先生がクリスを叩くシーンで、ブライアン・デ・パルマ監督は本当に叩くように指示を出しました。 クリス役のナンシー・アレンはなかなか監督が望んだように演技できず、先生役のベティ・バックリーは30回も彼女を叩いてしまったようです。
16.自信を付けてヌードを撮影
© MGM/UA
ロッカールームにいたクラスメイト役の若い女優の多くは、もともと映画でヌードを見せることをためらっていました。しかし監督が先に撮ったシシー・スペイセクのヌードショットを見せてからは、彼女らは自信を持って撮影に挑んだそうです。
17.時間がかかったプロムシーンの撮影
© 1976 - United Artists
本作の撮影には50日かかりましたが、そのうちプロムの場面の撮影には2週間以上かかり、計35テイクが必要でした。
18.あのシーンをCGなしで撮るには…
© MGM/UA
プロムのシーンでの、ゆらゆらとめまいを起こしたようなカメラワーク。シシー・スペイセクとトミー役のウィリアム・カットを一方向に回転している壇上に載せ、反対方向にカメラを動かすことで実現しました。
19.あの名作へのオマージュ
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キャリーたちが通う高校の名前はベイツ高校ですが、これはアルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』(1960)に登場する殺人鬼ノーマン・ベイツから取られています。さらに、バーナード・ハーマン作曲の『サイコ』のテーマ曲は、本作内で繰り返し使用されています。
20.『キャリー』撮影現場にはスピルバーグが
© MGM/UA
スティーヴン・スピルバーグは本作の撮影現場をたびたび訪れていたそうです。なぜならブライアン・デ・パルマ監督が「ここにはかわいい女の子がたくさんいる」と言って彼を招待したから。スピルバーグは現場のほとんどの女優に話しかけ、スー役のエイミー・アーヴィングと意気投合。二人は1985年から1989年まで結婚していました。