2025年11月5日更新

【ネタバレ】「ファイナル・デスティネーション」シリーズはどの順番で見るべき?死亡シーンやシリーズの繋がりを解説

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『ファイナル・デッドブラッド』ポスター
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1996年に公開された『スクリーム』を筆頭に、2000年代前半まで青春スラッシャーホラーが流行しました。その中でも、特に異彩を放っていたのが『ファイナル・デスティネーション』から始まる、“グロ死”連発の映画シリーズです。 何故かグロシーンはオールカットで、テレビ放映もされていた人気(?)っぷり。実は、作品内でお決まりのルールがあったり、繋がりがある部分もある本シリーズを、登場人物の死に様っぷりDIE(ダイ)ジェストと共に解説します。 ※本記事には、「ファイナル・デスティネーション」シリーズのネタバレを含むため未鑑賞の方はご注意ください。

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「ファイナル・デスティネーション」シリーズのルール

【ルール①】主人公の予知夢

全5作に渡るシリーズには、毎作において「決められた死のルール」が存在します。 まず、主人公は必ず自分や友人が巻き込まれる何らかの事故による死を予知夢で見る。そして、主人公が彼らを事故から遠ざけて死を回避します。 しかし、事故で死ぬはずだった若者たちが謎の力(死神)によって引き起こされる死の運命に抗うというもの。また、死に詳しい者から助言を得る中、連鎖を断ち切ろうします。

【ルール②】死の順番

次に、死の順番です。作品ごとにこれはルールが変わりますが、通常その事故で死ぬはずだった順番ごとに「死のリスト」が作られます。もし、誰かが再び死を回避すると次の人に順番がうつります。 しかしその後、順番通りに最後まで「死のリスト」が進むとリストは巻き戻って、最初のターンで死を回避した者に順番が回ってきます。また自分の順番が来るまで、ほかの死因で死ぬことはできません。

【ルール③】死の“ピタゴラスイッチ“

また印象的なのは、彼らは事故と同じ体験をして死ぬわけではなく、身の回りの考えうる全ての“死亡の可能性”によって死ぬこと。彼らが劇中「予兆」と呼ぶフラグが積み重なり、それがピタゴラスイッチのように作動すると最終的に悲惨な死を迎えるのです。 そして最も重要なルール、それは死を免れた全ての若者が一人残らず“絶対死ぬ”という結末。基本全て作品ごとに完結しますが、シリーズをまたいで登場する人物やルール変更があるため、その関連性を紐解いていきたいと思います。加えて、それぞれの作品の若者がどのような死を体験するかもまとめました!

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シリーズを見る順番は?公開順と時系列を解説

公開順

2000年 『ファイナル・デスティネーション』
2003年 『デッドコースター』
2006年 『ファイナル・デッドコースター』
2009年 『ファイナル・デッドサーキット3D』
2011年 『ファイナル・デッドブリッジ』
2025年 『ファイナル・デッドブラッド』

「ファイナル・デスティネーション」シリーズの公開順は上記の表の通りです。基本的には公開順に観ることをおすすめします。 前作の生存者が登場するなど、シリーズ全体のつながりはありますが、どの作品も単体で観ても楽しめます。2025年には24年ぶりの新作『ファイナル・デッドブラッド』が公開され、注目を集めています。

時系列

1 『ファイナル・デッドブラッド』(2025年)
2 『ファイナル・デッドブリッジ』(2011年)
3 『ファイナル・デスティネーション』(2000年)
4 『デッドコースター』(2003年)
5 『ファイナル・デッドコースター』(2006年)
6 『ファイナル・デッドサーキット3D』(2009年)

「ファイナル・デスティネーション」シリーズは、1作目から4作目までは時系列どおりになっています。しかし5作目の『ファイナル・デッドブリッジ』は、1作目より以前の出来事が描かれています。 1作目と2作目はストーリー上つながっている部分がありますが、3作目と4作目はシリーズとしてのつながりが薄いです。 最新作『ファイナル・デッドブラッド』は、1作目の56年前からスタートする描写があり、時系列は部分的に「デッドブラッド」が最初になっています。

第1作『ファイナル・デスティネーション』(2000年)

免れたのは飛行機事故

主人公のアレックスは修学旅行でパリに向かう際に乗った飛行機180便が、離陸直後に爆発する夢をみます。その場で発狂した彼は取り押さえられ、飛行機から強制退去。しかし、飛行機は予知夢の通り爆発します。アレックスと、付き添いで来た仲間、そして1人の教師を合わせた計7名がこの事故を回避することができました。 しかし、それから次々とこの7名が怪死を遂げて行きます。アレックスとクレアは異変に気づき、「死のリスト」の順番を仮定。さらに、死の運命に詳しい謎の葬儀屋ウィリアム・ブラッドワースから助言を受けて呪いを断ち切ろうとします。

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登場人物の死因を解説(※「死のリスト」順に表記)

トッド アレックスの親友の高校生
テリー カーターの彼女。正直喧嘩ばかり起こす彼に嫌気がさしている
ルートン先生 アレックスたちの引率の先生
カーター 体育会系でアレックスとすぐに揉める高校生
ビリー 出発ギリギリのタイミングで搭乗した時、アレックスの騒動に巻き込まれた男
クレア アレックスの警告を唯一信じた女子高生
アレックス 本作の主人公。冴えない高校生

トッド

洗濯中、バスルームに浸った水で足を滑らせて、バスタブの中に倒れてしまいま。そのとき洗濯糸が首に絡まってしまい、体勢を整えようとするも、バスタブ内にあった石鹸で滑って立ち上がれず、そのまま窒息死してしまいました。

テリー

カフェに生存者で集まった際、口論になって一人道路の方に出た瞬間、猛スピードで突進してきた大型バスに撥ねられて死亡。

ルートン先生

熱湯を入れていたコップに、冷えたウォッカを入れてコップにヒビが入る。パソコンの作業をしながら飲んでいると、ヒビから漏れたウォッカがパソコンにかかり、ショートを落としてモニターが爆発。破片が首に刺さり、慌てて取ると出血がひどくなる。 台所は火が回ってしまい、倒れていた彼女が台の上の布巾を取ろうとするとナイフに引っかかり、そのまま腹に落ちて刺さる。 アレックスがその場に出くわすが助けられず、結局家ごと爆発する。

カーター

踏切に車で侵入し、自殺を図るが考えを変えます。しかし、車から出られなくなってしまい死にそうになっていたところを、アレックスに救出され死を回避。

ビリー

カーターの車が列車に潰されて接触事故が起きた際に吹き飛んだ金属片が頭部に直撃。上顎から上が削られて死亡。

クレア

自宅で感電死や爆死をしかけるが、アレックスによって救出され死を回避します。

アレックス

半年後、カーターとクレアとともにパリにやってきたアレックス。 そこでアレックスは落下した看板が当たって死ぬ運命でしたが、カーターが代わりに看板を受けて死亡しました。

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結末ネタバレ

結果、カーターとクレアをアレックスが救い、クレアを助ける時に死にかけたものが自分の死とカウントしたアレックス。半年後に三人が本来向かうはずだった、パリに行きます。 しかし、そこでバスが追突して吹き飛ばされた標識の直撃を受けて落下した、「MIRO81」の看板の半分がアレックスに向かって飛んできます。これを、カーターが代わりに受けて死亡。 カーターが自分の命を救ったことで、死の順番を飛び越えたことを理解するアレックス。順番が一周で済むとは限らないという疑念の中、ひっくり返った看板には「18O」という文字が書かれていました(事故にあった飛行機の便番)。

第2作『デッドコースター』(2003年)

免れたのは車両追突事故

飛行機事故から一年後。本作の主人公の女子大生キンバリーは、友達と一緒に旅行に出かけようとしていました。しかし、彼女は高速道路23号線に差し掛かったとき、前を走っていたトラックから丸太が落ちてきたことが原因で玉突き事故が起こり大惨事になる、という予知夢を見るのです。 キンバリーはこれを受けて回避するも、事故は発生。彼女のおかげで回避できた、その場にいた人々が今回の登場人物となります。

登場人物の死因を解説

キンバリー 本作の主人公である女子大生
エバン 最近宝くじが当たった幸運の持ち主
ティム ノラの息子
ノラ ティムの母親で、シングルマザー
キャット キャリアウーマン
ローリー コカイン中毒の若者
ユージーン 黒人の教師
クレア 前作に登場した生存者
ブライアン ローリーに命を救われた少年

キンバリー

予知夢を見たことで高速の入り口を封鎖。しかし、直後後ろを走っていたトラックが突っ込で友人たちの乗った車が爆発。その時ちょうど外に出て警官のバークと話していた彼女は、彼に助けられ死を回避した。

エバン

残り物のパスタを窓から捨て、料理を作り電子レンジで温めようとする。この時、冷蔵庫に貼ってあったマグネットが皿に混入したため、レンジが爆発。 驚いた拍子に指輪を排水溝に落としてしまい拾おうとするも、腕時計が引っかかって抜けなくなる。その間に火が周り、ついに腕が抜けたて窓から脱出する。 非常はしごで降りて助かった、と思いきや先程捨てたパスタで足を滑らせ転倒。そこに落ちてきたはしごが右目を貫通して死亡。

ティム

歯医者で治療中に、鳩がガラスを割って乱入したせいで一時放置される。 その時に、治療室の金魚の水槽から水が漏れ、コンセントにかかって漏電しかける。さらに、麻酔の機械が壊れて酸素が送られなくなり、最終的に頭上にぶら下がっていた魚のモビールが口の中に落ちてきて、窒息死しかける。 しかし、看護師が戻ってきてモビールを取り除いてくれたことで死を免れる。と、思いきや病院を出たところの工事作業現場で、頭上にあったガラス板が落下し、跡形もなく押しつぶされて死ぬ。

ノラ

エレベーターに乗っていた老人の持っていたマネキンに髪の毛が絡まり、パニック状態に。そうこうしているうちに、首がエレベーターのドアに挟まれる。そのままエレベーターが上昇したため、首が切断された。

キャット

イザベラの出産が鍵だと気づいたキンバリーや残りの生存者を乗せて、車を走らせる。しかし、タイヤが突然パンクしたせいで牧場に侵入。パイプ置き場に後ろから突っ込んで、車が止まる。 そのとき、パイプがキャットのヘッドレストまで貫通するが、幸いにも助かる。木材が足に挟まって動けなくなり救助隊に助けてもらっていたところ、隊員が手をかけた衝撃でエアバッグが作動し、その反動でパイプに頭が貫通して死ぬ。

ローリー

キャットが死ぬ直前に吸っていたタバコが地面に落ち、パイプが刺さってオイル漏れをしていた部分に引火し車が爆発。その爆風で飛ばされた柵の有刺鉄線がローリーめがけて飛んでいき、彼の胴体を3つの輪切りにした。

ユージーンとクレア

キャットの事故の際、大怪我を負ったユージーンが入院。 イザベラと同じ病院で、彼女の出産手術中に部屋のコンセントが引きちぎられたり、換気口がしまったり、酸素供給装置が止まったことで窒息死しそうになる。 しかし、イザベラの子供が生まれた瞬間、装置が復旧。ところが、クレアがユージーンの病室に入った瞬間、先ほどのコンセントから引火が起き、バックドラフト状態が生まれて2人とも爆死。

ブライアン

ローリーが死ぬ直後に偶然車に轢かれそうになったのを助けた少年。映画のラストでBBQ中、コンロが爆発して死ぬ。

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結末ネタバレ

キンバリーを含む本作の登場人物は、前作の180便の事件の際、実は一度死を免れていたことが映画の後半で判明します。 また前回クレアたちにアドバイスをした葬儀屋が再び登場。キンバリーに「新しい命を産む」ことが死の運命に打ち勝つ方法だと助言します。*キンバリーは「1度死んでから蘇生する」ことで、死を回避することに成功しました。

前作との繋がり

本作には、前作の生き残りであるクレアが登場。アレックスは前作の後、屋根から落ちてきたレンガが頭に直撃し、死亡したことが明かされます。クレアはその後、自らの意思で精神病院に入っていました。 また、本作の登場人物が前作の飛行機事故の生き残りであることや、前作の登場人物の死によって、本作の登場人物が死を免れていたことも明かされました。

第3作『ファイナル・デッドコースター』(2006年)

免れたのはジェットコースター脱線事故

マッキンレー高校に通う、卒業間近の高校三年生たちが遊園地を訪れます。仲間で楽しむ中、「Devis's Flight」というジェットコースターにみんなで乗ることに。 しかし、そこでコースター走行中に安全バーが外れたり、脱線、自分を含む仲間が転落死する予知夢を、主人公のウェンディは見ます。パニックになった彼女を含む10人がそこから降りるも、最前列に乗っていたウェンディの彼氏のジェイソンとキャリーが予知夢通り事故に遭って死にました。 事故の原因はフットボールをするため体格の大きいルイスを安全バー内に押し込む際、油圧装置のパイプから油漏れがしたこと。加えて、アシュレーとアシュリンを盗撮するフランキーのカメラが落ち、レールに亀裂を入れたこと、合わせて車輪に致命的なダメージを負わせたことが原因でした。

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登場人物の死因を解説

アシュレーとアシュリン ギャルの2人組
フランキー すでに高校を卒業しているが、ギャルの追っかけをしている盗撮魔
ルイス 黒人のアメフト部員
イアン ゴスカップルの彼氏側
エリン ゴスカップルの彼女側
ジュリー ウェンディの妹
ペリー ジュリーの友人
ケヴィン ウェンディの親友キャリーの彼氏
ウェンディ 本作の主人公。ジェットコースター事故で彼氏と親友を失う

アシュレーとアシュリン

日焼けサロンの日焼けをしている時、飲んでいたジュースの結露によってマシンの機械が故障。温度がどんどん上がっていくようになる。 加えて、エアコンの風によってコート掛けが倒れたことで棚の板がマシンの上に落ちてしまい、蓋が開かなくなり、そのまま丸焼けになった。

フランキー

ウェンディとケヴィンがドライブスルーで止まった時、横と後ろを他車に囲まれて身動きが取れなくなる。後ろからは無人暴走トラックが坂道を勢いよく突っ込んできたが、二人はなんとか車から脱出。 しかし、ケヴィンの車が潰された際に飛び出したエンジンが、たまたま前の車に乗っていたフランキーの後頭部を直撃、脳みそをえぐられてしまう。

ルイス

アメフトの合宿中、ウェンディとケヴィンが心配になって訪ねに行く。その際、ウェイトマシンを使っている時に壁にかかっていた本物の剣がたまたま外れて頭をかすめそうになる。 しかし、これを回避し安心したところで、ウェイトマシンの重りを支えるワイヤーを剣が切っていたため、重りが左右から降り落ち頭部を粉砕する。

イアン

バイト先のホームセンターで木材の下敷きになりかけるが、ケヴィンによって救われ、死を回避。

エリン

イアンに向かって倒れた木材によって砂袋が破れ、砂を浴びて転倒。その時、近くにあったネイルガンが誤作動を起こし、複数の釘が後頭部から顔面を貫通して死亡。

ジュリー

市の300年祭にて、花火に怯えた馬が暴走。馬を繋いでいた縄が首に巻きついてしまい、引きずり回される。最終的に脱穀機に突っ込みそうになるも、ケヴィンが縄を切ったことで救われた。

ペリー

ジュリーを引きずり回した馬を警備員がポールに繋ごうとするが、再び馬が暴れたことでポールが折れて吹き飛び、ペリーが串刺しになる。

ケヴィン

暴走した馬に蹴られてBBQテントに突っ込み、その拍子に爆発が発生。巻き込まれて火傷をするも、ウェンディの救出によって一命は取り止める。

ウェンディ

本来は彼女が死ぬ順だったはずが、イアンの死によって何事も起きなかった。 イアンは「死のリストの最後の人間が先に死ねば、順番が狂って死を回避できる」と提唱してました。恋人のエリンが死んだのは、リストの最後の人間(ウェンディ)が死ななかったせいだと逆恨みします。300年祭で再び死を回避し調子に乗ったところで、見張り台の看板が倒れ、体の半分が粉砕されました。

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結末ネタバレ

半年後、ウェンディとジュリー、ケヴィンは偶然同じ電車に乗り合わせます。しかし、その電車の様子がおかしく、脱線事故を起こす。ジュリーは脱線による衝撃で圧死し、ケヴィンは破れた窓から放り出されて轢かれました。線路に投げ出されたウェンディには、対向列車が近づいてくる……。 という、予知夢を再び電車の中で見るウェンディ。三人で列車を止めようとしますが、時すでに遅しでした。 生存者:なし

前作との繋がり

本作は過去2作品と、本作はそこまで関わりはありません。また、前作で登場した「新しい命で死の運命を回避」ルールもなかったことになっています。 とはいえ、シリーズの発端である180便の事故は周知の物となっており、今回もウェンディは生存者の不審死がこの事故と関連していることを見抜き、連鎖を食い止めようとするのです。 そして映画内では語られていませんが、実は前作の生き残りであるキンバリーとバークのその後が本作のDVDに収録されている未公開シーンで明かされています。彼らは、あの事件から4年後に偶然ブライアンの父の農場近くで再会。 しかし、近くにあった木材粉砕機ににキンバリーのコートが巻き込まれ、キンバリーと彼女を助けようとしたバークが引き込まれて死亡した、という新聞記事が登場するのです。

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第4作『ファイナル・デッドサーキット 3D』(2009年)

免れたのはサーキット事故

今回はサーキットで起きる事故になります。レーシングカーの整備に使われていたドライバーがコース上に放置され、それを踏んだレーシングカーのパンクによって追突事故が発生。 クラッシュした車のタイヤやエンジン、ボンネットが次々と客席に降り注ぎ、若者たちの命を奪っていきます。また、爆発によって観客席の天井が崩れ始め、多くの人が下敷きになるという大事故に発展。主人公のニックは爆風に飛ばされ、壁から突き出ていたパイプに胸を貫かれて死ぬ、という予知夢を見るのでした。 毎度お馴染みのように、ニックが注意喚起したことで仲間や周りにいた人間と警備員が会場外に避難。その背後のサーキットでは、予知夢通りの事故が起き、大勢の人が死亡しました。 それから数日後、生存者たちが変死を遂げていきます。彼らが死ぬ直前、ニックはビジョンを見るようになり、死の連鎖を止めようとすることに。

登場人物の死因を解説

カーター 人種差別主義者、事故によって妻を失う
サマンサ 二児の母
アンディ 恋人ともにサーキットを訪れていた自動車整備士
ジャネット ローリの友達
ハント ジャネットの彼氏
ジョナサン ニック達の隣に座っていた男
ジョージ サーキットの黒人警備員
ローリ ニックの彼女
ニック 主人公

カーター

事故の時に妻を救いに行く自分を止めた黒人警備員のジョージを逆恨みする。 そして真夜中にジョージの家の庭に嫌がらせをしようとするが、レッカー車のブレーキが壊れて、勝手に動き出す。そのまま、レッカー車の鎖に足が絡まり、引きずられてしまう。 加えて、車のオイルが地面に滴り、カーターが起こした摩擦によって点火。全身が燃えながら、最終的に車の爆発に巻き込まれて死亡。

サマンサ

美容室から出た瞬間、自分の子供達が遊びで投げていた石が近くにあった公園の芝刈り機によって跳ね飛ばされ、そのまま彼女の右目を貫通。

アンディ

ニックたちと整備工場の外で話している最中、整備していた車を吊るしていた金具が外れ、車が転がり落ちてくるが、回避。 しかし、金具が外れた影響でウィンチのローラーが外れる。そのまま空気ボンベの栓にあたり、ボンベがアンディ目指して吹き飛ぶ。ボンベを体に受けてフェンスに叩きつけられたアンディは、そのまま金網状にミンチとなる。

ジャネット

アンテナをしまい忘れたまま、洗車機に入って洗車をしていると、アンテナのせいで配管が壊れる。その影響で洗車機が動かなくなり、勝手にあいたサンルーフから水が流れてきて溺死しかけるも、ニック、ローリー、ジョージによって助けられる。

ハント

子供から取り上げて置いてあった水鉄砲が排水溝の排水(給水)装置の上に落ちて、作動させる。 その時大事にしていたコインがプールに落ちて、拾おうとする。しかし、取りに潜っていたハントは吸い込まれて尻が排水溝にハマる。そのまま、尻の穴から内臓を吸い上げられて死亡。

ジョナサン

サーキットの事故で怪我を負い入院していたが、上の階の浴槽が水の重さに耐えきれず、床が抜けてそのままジョナサンを下敷きにした。

ジョージ

何度か自殺を試みたが、ジョナサンが生きていたため死ぬことはできなかった。しかし、ニックと会話している途中、突然救急車に轢かれて死亡。

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結末ネタバレ

ジョージが死に、ニックは自分のローリや自分の死が近づいてきたことを悟ります。それと同時に、呪いが終わったと勘違いしたジャネットとローリがショッピングセンターの映画館で映画を鑑賞中に火災が発生し、周囲で爆発が起きます。ジャネットが死に、ローリもエスカレーターに巻き込まれて死ぬ、という予知夢をニックは見ました。 幸い、すぐ現場に駆けつけた彼が爆発前に火を消化したおかげで二人の命は無事でした。 しかし、一週間後、三人がカフェで死の運命を逃れたことを祝福していると、テーブルの上に死の予兆である「It's here」の文字がでます。そして、次の瞬間彼らに向かって外から暴走トラックが突っ込むのでした。 生存者:なし

第5作となる完結編『ファイナル・デッドブリッジ』(2011年)

免れたのは吊り橋崩壊事故

シェフを夢見る主人公のサムが、セールスマンとして務めるプレサージ・ペーパー社の社員旅行でのこと。路面の一部に穴を開ける工事が行われていた橋。しかし、強風によって穴をあけるために作った切れ込みから亀裂が生じます。さらに、吊り橋を支えていたワイヤーの一部が外れ、倒壊しはじめました。 唯一サムの恋人のモリーが予知夢で死ななかったこともあり、これまでの主人公に比べて自責的に死の運命を変えようとしないサム。しかし、予知夢で死んだ人物たちは次々に変死を遂げていきます。

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登場人物の死因を解説

キャンディス ピーターの恋人、社のインターンで、体操選手でもある
アイザック サムの同僚。太っていて卑屈な性格
オリヴィア サムの同僚。セクシー担当で、視力が悪くメガネが必須
ネイサン 社が運営する工場の副工場長
デニス サムの上司。人を平気で犠牲にする、威張り屋
ピーター サムの同僚であり親友。エリート社員だが、恋人の死をきっかけに正気を失う
サム 本作の主人公。パリでシェフになる夢を叶えるために、セールスマンとして働く
モリー サムの恋人

キャンディス

体操中に、ネジを踏んだ他の選手が滑り止め用の石灰を巻いてキャンディスの視界を奪ったせいで、車輪をしていた彼女は着地失敗。体が折れ曲がってしまった。

アイザック

中国マッサージ屋にいる際に、店で火災が発生。ベッドから落ちた際に鍼治療の針が刺さったり、床一面が炎に包み込まれても命に別状はなかった。 しかし、頭上の棚に負いてあった仏像が落下し、頭部が潰れて死亡。

オリヴィア

視力の治療に訪れたが、水の漏電によって機械が故障。レーザーが高出力されたことで、片目と手を焼いてしまう。 しかし、無事脱出したと思いきや目の固定用の金具を踏んでしまい、転倒したと同時に窓を破って転落死。転落後、無事だった片目も車に潰されてしまう。

ネイサン

ロイは工場で頭上のクレーンが危ないというネイサンの忠告を無視。すると、クレーンが落ちてきて足場に直撃したので、転落。ロイがクレーンのフックに首から頭が貫通して吊られた状態で死亡。ネイサンは死を回避した。

デニス

工場にて、高速で飛んできたレンチが頭にめり込んで死亡。

ピーター

恋人の死後、正気を失ったピーター。予知夢の事故で唯一死を免れたモリーを逆恨みし、彼女を殺すことで自分の死を回避しようとしていた。 一度は死を回避するものの、サムによって射殺されました。

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結末ネタバレ

事件から2週間後、死を免れたサムは遂にシェフとして修行するために恋人モリーとパリに向かう飛行機に乗り込みます。しかし、フライト間際になって乗客のアレックスという高校生が暴れているのです。そして、無事離陸するも「高校生が悪い夢を見たと言っていた」と話すキャビンアテンダントの話を聞いて、悪い予感が過ぎるサム。 そう、実は彼は第1作目で事故が起きた180便に乗っていたのです!次の瞬間、モリーは機体に空いた穴から外に放り出されて翼に激突し、身体が真っ二つになって死亡。サムは爆発に巻き込まれて、焼死しました。 その頃、もう一人死を回避した人物であるネイサンがバーで飲んでいました。そこで、彼の身代わりになったロイが実は余命わずかだったことを友人から聞きます。彼がいつ死んでもおかしくなかったことを知った瞬間、墜落した180便の残骸が彼の頭上に落下し、死亡。

前作とのつながり

本作は時系列としては1作目よりも前になり、過去「3」「4」と比べると、過去作と深い関わりのある作品となっています。さらに、「1」と「2」で登場した謎の葬儀屋のウィリアム・ブラッドワースが再登場します。彼は本作では葬儀屋ではなく、検死官に変わっています。しかし、相変わらずサムたちに死の運命について語ります。 さらに、彼はこれまでにない新ルールを彼らに伝えました。それは、「違う人間の命を捧げれば、その人間の寿命を生きられる」というもの。このルールによって、これまでにない展開が本作では起こります。

第6作『ファイナル・デッドブラッド』(2025年)

免れたのはスカイビューレストラン崩壊事故

本作の発端は1作目の55年前。1968年、スカイビュー・レストラン・タワーで恋人とともに食事を楽しんでいたアイリスは、突然レストランが崩壊する予知夢を見ます。予知夢の通り事故が発生するも、彼女の機転で多くの人が生還。しかしその後、事故の生存者やその血縁者が次々と不審死を遂げていきます。 2024年、アイリスの孫娘ステファニーは、祖母の壮絶な最期を夢に見るように。悪夢の原因を探ろうと叔父のハワードに祖母のことを尋ねると、彼女はレストランでの事故以来、家族を守ろうと異常な行動を重ねていたとのこと。 ステファニーがアイリスの家を訪ねると、「死の連鎖」の研究をしていた祖母からあるノートを託されます。

登場人物の死因を解説

アイリス 主人公ステファニーの祖母。スカイビューレストランの事故の生存者
ハワード ステファニーの叔父
ジュリア ステファニーのいとこ。エリックの妹
エリック ステファニーのいとこ
ボビー ステファニーのいとこ

アイリス

『ファイナル・デッドブラッド』
(C) 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

死神の計画を乱したために、自分や家族に「死の連鎖」が起こると恐れていたアイリスは、異常なほど死を恐れ、そのあまりの過保護ぶりにステファニーの母親であるダーリーンは家を出たのでした。その後、アイリスは山奥の要塞のような小屋に、ひとりで暮らしていました。 ステファニーにスカイビューでの事件と死神の計画について話したアイリスは、話を信じようとしない孫娘に「証明してあげる」と言って小屋の外に出ます。すると背後から鉄の杭が飛んできてアイリスの顔を貫通しました。

ハワード

アイリスの死をきっかけに、彼女の家系に対する死神の「命の精算」がはじまります。アイリスの次に犠牲になったのは、最年長でステファニーの叔父のハワードでした。 家族のバーベキューパーティの最中、ハワードはガラス片を踏み転倒してしまいました。彼は芝刈り機の進行方向上に倒れ込み、回転する刃によって切り刻まれて死亡します。

ジュリア

ステファニーのいとこであるジュリアは、ボールをぶつけられ、ゴミ箱の中に転倒。 そのとき運悪くゴミ収集車がやってきてゴミ箱を回収し、彼女はゴミ収集車の圧縮装置に巻き込まれ、金属板に挟まれて圧死してしまいました。

エリック

タトゥーショップに務めるエリックも、ステファニーのいとこのひとり。彼は1度死を回避しますが、それはエリックが不倫相手の子であり、アイリスの正当な血統ではなかったからでした。 その後、エリックはボビーの計画に協力しようと病院のMRI室へ。すると突然MRI装置が故障し、強力な磁力を放ちます。その磁力でエリックの全身のピアスが皮膚から引きちぎられ、さらに飛んできた車椅子にMRI装置の中に押し込まれて圧死しました。

ボビー

「一度死んで蘇生すれば、死神のリストから外れる」という説を実行することにしたボビー。彼は自身のピーナッツアレルギーを利用して、一度死んでからエピペンで蘇生する計画を立てます。 計画通り蘇生したボビーでしたが、立ち上がった瞬間に強力な磁力を放つMRI装置に吸い寄せられた自動販売機のコイルが彼の頭を貫通し、死亡しました。

結末ネタバレ

最後に残ったステファニーと弟のチャーリーは、アイリスの小屋に逃げ込みますが、突然小屋が大爆発。ステファニーはその衝撃で転覆した母ダーリーンのキャンピングカーに閉じ込められ、シートベルトが首に絡まって溺死寸前に。 チャーリーは必死に姉を救い出し、人工呼吸で彼女を救います。これで2人は死の連鎖を断ち切ったと安堵しました。 しかし数日後、爆発の際にステファニーを救助した救急隊員から「あのときは気絶していただけでよかった」と言って立ち去ります。彼らはまだ、死神の計画から外れていなかったのです。 そのことに2人が気づく少し前、巨大な貨物列車が脱線して住宅地に突っ込んできます。ステファニーとチャーリーは、列車本体を辛うじて回避しますが、貨物車両に載せられていた大量の丸太が転がり落ち、その下敷きになって死亡してしまいました。

前作との繋がり

本作の冒頭で絵がkれるスカイビューレストランのくだりは1968年の出来事で、時系列として5作目よりも前の事故です。本作の主人公であるステファニーの祖母アイリスは、この事故で多くの人を救いました。 死神の計画から誰も逃れられないことを考えると、これまでのシリーズで死亡した登場人物たちは、スカイビューレストランの事故で生き残った人々の子孫であると考えられます。

「ファイナル・デスティネーション」を観ると、日常が怖くなる

映画を観終わって、街中を歩けば工事現場の近くを通るのが怖くなったり、信号待ちの時車が突っ込んでこないかそわそわしたり。家の中に引きこもっていても、電子レンジを使うのが怖くなったり、水がどこからか漏れていないか確かめたり。 現実的にはありえない、死神による死の筋書きだとしても、改めて日常に溢れるものが一瞬で自分の命を奪う狂気になり得る可能性を感じる映画シリーズ「ファイナル・デスティネーション」。 スプラッターホラーではありますが、仲間でワイワイ観るとフラグ回収コメディのように楽しめる一面もあります。