2017年12月8日更新

『リアル鬼ごっこ』シリーズの魅力を徹底解説!【シリーズ全6作!】

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『リアル鬼ごっこ』とは?

“王様のわがままにより、国民が命をかけた「鬼ごっこ」をさせられる”という奇抜な設定が中高生を中心に話題を呼んだ、山田悠介のデビュー小説『リアル鬼ごっこ』。小説は大ベストセラーとなり、様々なメディア展開がされ、映画においては2017年現在で6作品が公開されました。 映画版は大幅な改変があるものの、“ターゲットが鬼に捕まると死刑”という基本設定は踏襲しています。作品を重ねるにつれターゲットが変わり、命を狙われる理由があまりにも理不尽になっていく『リアル鬼ごっこ』。 ここでは、『リアル鬼ごっこ』の映画シリーズについて、あらすじやメインキャスト、見どころなどをご紹介していきます。

1.全国の「佐藤」さんがピンチ?!【2007年】

ターゲットは「佐藤」さん

全国で最も多い姓である「佐藤」。その「佐藤」さんたちが相次いで亡くなる奇妙な事件が発生し、世間を騒がせていました。そうしたある日、主人公の高校生・佐藤翼は何かと敵対視してくる佐藤洋に殴られそうになり、突然パラレルワールドへ飛ばされます。 別世界の日本国では、「佐藤」姓を持つ王様の命令によって、多すぎる「佐藤」姓の国民を減らすため1週間限定の「リアル鬼ごっこ」が行われていました。「鬼」に捕まれば殺されるという理不尽で恐ろしいゲームに、翼も参加せざるを得ない状況に。

主要キャストは3人です。

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主人公・佐藤翼/石田卓也

現実世界からパラレルワールドへスリップし、訳も分からないまま「リアル鬼ごっこ」に参加させられる佐藤翼。演じたのは、ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身の石田卓也です。 ここでひとつふまえておきたいのは、翼は現実とパラレルワールドを合わせて1人しか居ないということ。ほかの登場人物は、基本的にそれぞれの世界ごとに存在します。

翼の妹・佐藤愛/谷村美月

翼の妹・愛は、現実世界とパラレルワールドでは全くタイプの違う女の子で、なぜかパラレルワールドに関する特殊な能力を持っています。若手の実力派・谷村美月が演じました。

佐藤洋/大東駿介

佐藤洋も、現実世界とパラレルワールドでは真逆の設定。現実では元親友の翼を目の仇にしますが、パラレル側ではとても優しい性格です。モデルや俳優として活躍する大東駿介が務めました。

2.「鈴木」さんと「佐藤」さんの対決?!【2010年】

ここでもターゲットは「佐藤」さん

別のパラレルワールドが舞台の2作目。 この世界での佐藤翼とその妹・愛、翼の親友・佐藤洋は、レジスタントとして独裁者・将軍と戦っていました。将軍の姓は「鈴木」で、名字ランキング2位であることが気に入らず、1位の「佐藤」姓を持つ人々は迫害を受けていたのです。 将軍がレジスタント一掃のため「リアル鬼ごっこ」を開始すると、あることをきっかけに翼が鬼3匹とともに現実世界へスリップ!現実世界でも鬼は「佐藤」さんを狙い、壮絶な「リアル鬼ごっこ」が行われます。主要キャストは3人です。

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主人公の佐藤翼は石田卓也が続投

石田卓也が前作に続き佐藤翼を務めました。本作で翼は、パラレルワールドに関するある能力が覚醒します。

佐藤愛は谷村美月から吉永淳へ

2作目のパラレルワールドでの愛は、レジスタントのリーダーです。モデル出身の吉永淳が、オーディションで愛役を射止めました。吉永は2015年に芸名を吉永淳から本名の阿部純子に戻し、女優活動を続けています。

佐藤洋は大東駿介から三浦翔平へ

#loaded ×#diorhomme

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パラレルワールドの洋は、愛とともにレジスタントとして活動。現実世界ではスリップしてきた翼の話に初めは反抗的でしたが、次第に状況を飲み込みます。ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身の三浦翔平が務めました。

3.「B型」狩りが繰り広げられる中での友情物語【2012年】

「B型」がターゲットの新三部作開始!

3作目から5作目までは新三部作として、同じ時間に別の場所で起こった「リアル鬼ごっこ」がリンクする形で製作されました。 西暦3000年、新東京市の高校が舞台の3作目。王様が気まぐれに「B型」がターゲットの「リアル鬼ごっこ」の開催を発表したため、学校内にB型の生徒が残され、鬼による容赦のないB型狩りがスタートします。

主要キャストは4人です。

主人公・スグル/山﨑賢人

本日9時から 「陸王」第7話!! ぜひ見てください!! 茜が覗いてる

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陸上部をある事情で退部したスグル(画像・左)。「リアル鬼ごっこ」の対象者になり、リノ(画像・右)と助け合いながら行動します。スグルを演じたのは山﨑賢人で、近年は少女漫画が原作の作品に立て続けに主演しているため、「2.5次元イケメン俳優」と言われているそうです。

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オンジ/岸田タツヤ

陸上部のオンジ。スグルとは良いライバルでしたが、スグルが部を辞めてしまったことをきっかけに、2人の関係は険悪です。『悪の教典』などにも出演し、俳優経験を重ねている岸田タツヤが演じました。

リノ/山谷花純

スグルらと行動をともにする女子生徒・リノを務めたのは、山谷花純。エイベックスのオーディションで芸能界入りし、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』モモニンジャー役でも活躍しています。

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コダマ/森田直幸

コダマはB型ではないのに学校に残り、スグルらを助けようと奔走します。演じたのは、森田直幸です。子役から活動し、『血と骨』や『転校生-さよなら あなた-』など多くの作品に出演しましたが、2014年に電通社員となり芸能界を引退しています。

4.極限状態の中で少年と少女が交わした約束【2012年】

新三部作の第2章

シリーズ全体としては4作目にあたり、男子高校生・マサハルを中心に展開します。 前作と同時刻の別の場所。スグルと同じ学校の生徒でB型のマサハルは、「リアル鬼ごっこ」の会場となった学校から逃げ出しましたが、校外でも鬼のB型狩りは激しく行われていました。 逃げ惑う中、近隣の女子高に通う生徒と出会い、ともに行動することに。

主要キャストは4人です。

主人公・マサハル/荒井敦史

マサハルは女子高生・ツカサと衝突しながらも一緒に行動し、絆を深めていきます。金髪のマサハルを演じたのは、荒井敦史。ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身で、俳優集団「D2」や「D-BOYS」に所属する若手俳優です。

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ツカサ/相楽樹

後輩に慕われる正義感の強いツカサは、相楽樹が務めました。NHK『とと姉ちゃん』の次女・ 鞠子役でもお馴染みです。

ユイ/未来穂香

ユイは、ツカサの後輩。演じたのは、ツインテールが良く似合う未来穂香です。ファッション誌のモデルを経て女優活動を本格的に始め、『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』では主演を務めました。2016年に、未来穂香の芸名を本名の矢作穂香に戻しています。

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マユリ/前田希美

@ken_nagasaka さんが 撮ってくれました☺︎

前田希美さん(@maeda_nozomi)がシェアした投稿 -

いじわるなお嬢様・マユリ役を務めたのは、前田希美です。ファッション誌のモデルで絶大な人気を博し、タレントとしても活動。また、舞台版『レーカン!』で主人公を演じるなど、女優業にも積極的に挑戦しています。

5.すべてが明かされる新三部作最終章【2012年】

新三部作の最終章

シリーズ全体としては5作目になり、新東京市のオフィスビルが舞台です。 スグルの高校などで「リアル鬼ごっこ」が行われていた同時刻、本作の主人公・草野大地が務める製薬会社でもB型を対象とするゲーム開催の放送が流れました。 草野自身はA型ですが、想いを寄せている先輩社員の女性がB型のため、ある方法をとり自ら「リアル鬼ごっこ」に身を投じます。そして、B型狩りの真の目的が明らかに!

主要キャストは4人です。

草野大地/井上正大

仕事でミスばかりしている製薬会社勤務の草野大地。B型の月野希を助けようと、A型ですが「リアル鬼ごっこ」に参加します。演じたのは、『ミュージカル・テニスの王子様』や『平成仮面ライダー』シリーズなどでも活躍する井上正大です。

月野希/仲間リサ

草野大地が憧れる先輩社員の月野希には、川崎朔也という恋人がいます。希を演じたのは、仲間リサ。モデルや女優として活躍する中、2015年に結婚・出産し、その後の芸能活動は控えめのようです。

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千石浩太/浅利陽介

草野の同僚・千石浩太は、浅利陽介が演じました。子役から活躍を続けている実力派で、『コード・ブルー』での医師・藤川一男役をはじめ、ドラマや映画で脇を固める名俳優として欠かせない存在になっています。

川崎朔也/河合龍之介

月野希の恋人・川崎朔也を演じたのは、河合龍之介です。『ミュージカル・テニスの王子様』日吉若役を4年に渡り務め、その後も多くの舞台やドラマ、映画などで存在感を見せています。

6.園子温ワールド全開!JKが逃げ惑う【2015年】

ターゲットは「全国のJK」

アクの強い過激な作風で知られる園子温監督が、『リアル鬼ごっこ』というタイトルにインスパイアされ原作を読まずに製作したという、園子流の映画『リアル鬼ごっこ』。 “ちょっとふてぶてしいから”を理由に全国の女子高生たちがグロテスクに殺害されながら、ミツコ、ケイコ、いづみというトリプル主人公の謎めいた恐怖の物語が次々に展開していきます。

主要キャストは3人です。

ミツコ/トリンドル玲奈

#vivi #連載 ☺︎

トリンドル玲奈, Reina Triendlさん(@toritori0123)がシェアした投稿 -

トリプル主人公の1人目・ミツコを演じたのは、トリンドル玲奈です。ハーフモデルとして活躍し、バラエティにも進出。近年は女優業に力を入れているようで、『せいせいするほど、愛してる』や『黒い十人の女』でも主要な役を務めています。

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ケイコ/篠田麻里子

トリプル主人公の2人目・ケイコは、篠田麻里子が演じました。「まりこ様」として「AKB48」で絶大な人気を誇り、そのスタイルの良さからモデル業もスタート。「AKB48」卒業後は、モデルを続けながら女優としても積極的に活動しています。

いづみ/真野恵里菜

トリプル主人公の3人目・いづみを演じたのは、真野恵里菜です。アイドル活動後、女優に完全シフト。『とと姉ちゃん』では凛とした職業婦人、『逃げるは恥だが役に立つ』では元ヤンの1児の母を務め、その演技力には定評があります。

映画『リアル鬼ごっこ』シリーズのココを観てほしい!

2017年現在で6作品が公開された映画『リアル鬼ごっこ』シリーズは、大きく3つに分けられます。

「佐藤」さんがターゲットの1作目と2作目(監督・柴田一成)

この2作品は、とにかくスピード感に溢れています。死にたくないので、必至で走ります。 1作目は、水泳や野球が得意な石田と陸上短距離経験者の大東に交じり、谷村もCGなしで全力疾走。リアルな緊迫感が見どころです。 2作目は、続投の石田にフレッシュなメンバーが加わり、街中だけでなく民家まで駆け込み逃げ回るという、コミカルな展開にも注目!

新三部作、「B型」がターゲットの3作目から5作目(監督・安里麻里)

この3作品は、互いにリンクする構成になっているため、登場人物の重複が一部あります。最終章の5作目を観ると、3作目や4作目での伏線的な行動に気付き、「そうだったのか!」とスッキリ。 単独でも物語として成立しますが、3つ揃って完全な形になるので、1つでも欠けるとこの作品の面白さは堪能できません。1作目から順番に、できれば余韻の残る中あまり間を置かずに鑑賞するのがおすすめです。

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「JK」がターゲットの6作目(監督・園子温)

シリーズに含めてよいのか迷うほど、園カラーの強い2015年版『リアル鬼ごっこ』。予測不能のカオスな展開と、お色気&グロテスク満載な描写は、さすが園監督! ハチャメチャなストーリーが延々と続きますが、本作のテーマに繋がるであろうあるセリフが光り、隠れキャストや驚愕のラストも見逃せません。