2017年7月31日更新

『ノクターナル・アニマルズ』あらすじ・キャスト【トム・フォードが描くサスペンス】

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『ノクターナル・アニマルズ』

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トム・フォード監督の新作ロマンス×サスペンス映画『ノクターナル・アニマルズ』

『シングルマン』のトム・フォード監督最新作『ノクターナル・アニマルズ』は1993年に出版されたオースティン・ライトの小説『ミステリ原稿』を原作とした、ダークで洗練されたスリラー作品。 主演のエイミー・アダムスを始め、ジェイク・ジレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソンと豪華キャストが揃った期待作をご紹介します。

『ノクターナル・アニマルズ』の気になるあらすじは?

アートギャラリーを経営するスーザン(エイミー・アダムス)にある日、元夫で今は疎遠のエドワードジェ(ジェイク・ジレンホール)から小説の原稿が送られてきます。 何故いまさら自分に小説の書評を、と思いながら原稿を読み始めるスーザンでしたが、その衝撃的かつバイオレンスな小説のストーリーに奇妙な既視感を覚えていき……。

『ノクターナル・アニマルズ』のメインキャストを紹介!

スーザン役:エイミー・アダムス

アートギャラリーのオーナーであり、本作の主人公スーザンを演じるのはエイミー・アダムスです。 2005年アメリカ公開の映画『June bug(原題)』で演じた妊娠アシュリの演技で注目を浴び、2008年日本公開の『魔法にかけられて』ではおとぎの国から現実の国へ迷い込んだプリンセスの役がブレイク、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされました。 その後も2013年の『マン・オブ・スティール』ヒロイン役、魔性の女性役で魅せた同年の『アメリカン・ハッスル』、聡明な言語学者に扮した2017年5月公開予定の新作『メッセージ』と、幅広い役柄で評判のまさに演技派女優です。そんなエイミーが演じる美しき女性経営者が、どんな表情で魅せてくれるのかワクワクしますね。

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エドワード/“トニー”役:ジェイク・ジレンホール

エイミーの元夫で小説家のエドワード、そしてスーザンが読むことになる小説の主人公“トニー”の二役を演じたジェイク・ジレンホール。同じく多彩な役柄を演じ分けることで有名なジェイクが、感情をむき出しにするシーンから繊細な表現まで、釘付けになる演技を見せてくれます。 1999年に公開された映画『遠い空の向こうに』で主演を務め、評論家から高い評価を得た当時19歳のジェイク。2006年公開映画『ブロークバック・マウンテン』で演じたカウボーイ役ではアカデミー助演男優賞にノミネートされました。 その後も数々の映画に出演、2014年の『ナイトクローラー』で真面目な青年が狂気的なキャラクターへと変貌していく姿を演じ多くの賞賛を浴び、実際の遭難事件を映画化した2015年『エベレスト 3D』では登山家を演じました。

ウォーカー役:アーミー・ハマー

スーザンの2番目の夫、妻に無関心で浮気ばかりしているウォーカーを演じたのは、2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』でウィンクルボス兄弟、2015年のスパイコンビ映画『コードネーム U.N.C.L.E.』で寡黙なイケメンスパイを演じたアーミー・ハマーです。 2016年公開の歴史ドラマ映画『バース・オブ・ネイション』ではネイト・パーカー演じる主人公の奴隷民ナットと対立してく、幼馴染の農場主の息子サミュエルを演じています。

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“ボビー”役:マイケル・シャノン

エドワードの小説に登場する“ボビー刑事”を演じたのはマイケル・シャノンです。2009年に出演した映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』での脇役演技が高評価を得、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。 このノミネートをきっかけに、2012年のドラマ映画『テイク・シェルター』で悪夢に苦しめられるカーティス、2013年『THE ICEMAN 氷の処刑人』で家族思いだが冷酷な殺し屋リチャード、同年の『マン・オブ・スティール』と2016年の続編で、スーパーマンと死闘を繰り広げる悪役ゾッド将軍を演じるなど、現在は個性的な役柄に定評のある俳優として活躍の幅を広げています。 2016年の新作映画『ラビング 愛という名前のふたり』では異人種間の結婚が許されない時代に愛を貫いた白人男性と黒人女性を追ったカメラマン、グレイ・ヴィレットを演じました。

“レイ”役:アーロン・テイラー=ジョンソン

小説に登場するギャングのリーダー“レイ”を演じるアーロン・テイラー=ジョンソンは、本作の演技でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞しました。 その名を知られることとなった2010年の映画『キック・アス』ではオタクヒーロー、デイヴを演じ、2012年の『アンナ・カレーニナ』では美しき青年将校に扮するなど、振り幅の広い俳優です。 2014年には『ゴジラ GODZILLA』で渡辺謙と共演、2015年のアベンジャースシリーズ第2作『アベンジャース エイジ・オブ・ウルトロン』ではクイックシルバー役としてアクションを披露しています。

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“ローラ”役:アイラ・フィッシャー

Forgot to give premiere credits! @sabrinabmakeup @jennychohair make-up by Dior and necklace by @gypsy05 ❤️

Isla Fisherさん(@islafisher)が投稿した写真 - 2016 10月 11 4:19午後 PDT

“トニー”の妻として登場するスーザンによく似たキャラクター“ローラ”を演じるのは、エイミーと似ていることでも知られているアイラ・フィッシャー。 2009年の映画『お買いもの中毒な私!』で買い物依存症の女性を主演、2013年に公開された『グランド・イリュージョン』ではマジシャングループの紅一点を演じています。 近年は2016年アメリカ公開のアクションコメディ『Keeping Up with the Joneses(原題)』で、隣人のスパイ活動に巻き込まれる夫妻をザック・ガリフィナーキスとともに演じています。

“インディア”役:エリー・バンバー

“トニー”と“ローラ”の娘インディアを演じるのは、1997年生まれのイギリス出身の若手女優エリー・バンバーです。12歳の時にロンドンのシアターカンパニー“the London Player’s Theatre Company”の最年少メンバーとなり、2009年に舞台デビューしました。 その後舞台に加え、いくつかのテレビ番組や映画に出演してきたエリー。2016年には本作の他にも英米共同制作のホラーコメディ映画『高慢と偏見とゾンビ』などに出演しています。

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元夫の描く小説の展開にドキドキハラハラ!

トム・フォード監督作品第2作『ノクターナル・アニマルズ』は、エンディングが2つある数少ない映画です。エドワードが元妻のスーザンに送った小説のエンディング、そしてそれを読むスーザンが体験するエンディングです。 理由を語らない夫を不審に思いながらも小説を読み始めるスーザン、そこに書かれていたものは過去の自分とエドワードを思い出させる内容で、次第にスーザンは小説のとりこになっていきます。 スーザンに似た謎の女性ローラとその娘、壮絶なストーリーの終着点。そしてスーザンはエドワードの意図を掴むことができるのか?現実、小説どちらも目が離せないスリリングな展開になっています。

デザイナー、トム・フォード監督が描く美しき世界

監督のトム・フォードは、高級ブランド“トム フォード(Tom Ford)”の創業者であるファッションデザイナー。その洗練されたセンスは『ノクターナル・アニマルズ』のインテリアやスタイリッシュなショット、色の使い方まで惜しみなく発揮されています。 カメラワークや影の使い方も高評価を得ていて、使い分けられたスーザンの服装のカラーには視覚的な心理表現の役割を持たせている本作。メランコリックな大人の恋愛に、暴力や原始的な恐怖、怒りの追究を組み込まれています。

スリラーの要素を持ちつつも、別れた夫婦の過去を追った現実的なロマンスとしての側面が映像美とともに存在感を放っています。

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マイケル・シャノンが2017年アカデミー賞助演男優賞にノミネート!

2016年にヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞した『ノクターナル・アニマルズ』。さらにマイケル・シャノンが2017年アカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。 『LION ライオン 25年目のただいま』でグーグルマップを使って実の両親を探すサルーを演じたデーヴ・パテール、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でケイシー・アフレックと共演したルーカス・ヘッジズなど、同じくキャリアを積み上げてきた実力派俳優陣が候補に上がっています。 本作は2017年11月に日本公開を予定。今後の情報に注目です!