2020年12月18日更新

何故、ミニオンは子供だけでなく大人にもウケるのか 『怪盗グルーのミニオン危機一発』地上波放送

怪盗グルー ミニオンズ
©Universal Pictures

子供には勿論、実は大人にも人気が高い印象を受ける、ミニオンというキャラクターと作品。何故、ミニオンが子供だけでなく大人にもウケているのか探っていきます。

目次

今夜『怪盗グルーのミニオン危機一発』地上波放送!ミニオンが大人にウケるわけを考察

『怪盗グルーのミニオン危機一発』
©Universal Pictures/Photofest/zetaimage

世界中で大ヒットしたイルミネーション・エンターテイメントによる3DCGアニメ「怪盗グルー」シリーズ。2010年の『怪盗グルーの月泥棒』から、2013年の『怪盗グルーのミニオン危機一髪』、そして2017年の『怪盗グルーのミニオン大脱走』とメイン3作が公開され、さらに怪盗グルーの子分として活躍するミニオンたちを主人公にしたスピンオフも製作されています。 そんな大人気シリーズ、なんといってもミニオンが可愛い!もはや子どもだけでなく大人も巻き込んでおり、人気の秘密はミニオンの存在といっても過言ではありません。そこでこの記事では、ミニオンが大人にもウケているわけを考察していきたいと思います。

そもそも、なんでミニオンって人気なの?

『ミニオンズ』
© Universal Pictures/Photofest/zetaimage

そもそも、あの黄色い生き物ミニオンがここまで人気になったのは何故なのでしょう。理由の一つとして考えられるのは、そのフォルムです。皆だいたい、丸い。そして、そんな可愛らしいフォルムなのに、ささやかな髪が生えていたり、中には完全にツルツルなハゲ頭というギャップがあります。 しかも一見幼いように見えて、彼らは太古の恐竜が生きていた時代から生きているのでかなり長寿なはず。さらに、スピンオフ映画『ミニオンズ』からわかるように、彼らは不死身の可能性が高いです。それでもって、数多くのメカを使いこなして悪事を働いています。なんだかスペックが高い……。 とにかくそんな容姿の可愛さ、中身のギャップ、そして何より愛おしいほど「ばからしい」のが彼らの人気のポイントです。「おならのジョーク」や「バナナジョーク」の連発は、子どもたちが多いに喜びますね。

海外と日本でのミニオン・バズ

先述の通り、今や世界的に最もポピュラーなキャラクターの仲間入りを果たしたミニオン。特に海外では、「インターネットミーム」としても人気を博し、FacebookなどのSNSで「ミニオンと名言」といった画像が大流行していました。インターネットミームとは、いわゆるネット上でのバズりネタ。画像や動画として拡散されるものです。 「ミニオンというキャラクターと、ブラックジョーク風な名言」のミスマッチ感が受けているのですが、日本ではまだインターネットミームは浸透していません。では、日本ではどのようなバズが起きているのでしょう? 街中では、若い女の子たちがミニオンのスマホケースをはじめとしたグッズを持っているのが頻繁に見受けられます。

さらに、作品のプロモーションとしては主にフォトジェニックを意識したものが目につきます。マクドナルドは『怪盗グルーのミニオン大脱走』公開時にミニオンとコラボしてハッピーセットを展開しており、その仕掛けも秀逸なものでした。 子どもがもらって嬉しいミニオンの玩具だけでは済ませず、玩具と食事が入っているミニオンデザインのハッピーセットボックスのミニオンの目の部分を切り取ってストローに刺すと、フォトプロップスという撮影用の小道具になるという仕組み!まさにフォトジェニックさも欠かせない、ミニオンが大好きな若い女の子をターゲットにしたプロモーションだといえますね。 しかし、そもそも何故ミニオンが若い女の子に人気なのでしょう?

ミニオンが特に日本の若い女の子に受けるワケ

1.ミニオンとグルー、三姉妹のキャラクターにほっこりする

怪盗グルー
©Universal Pictures

ミニオン好きなファンの中には「グルーと三姉妹のやりとりにほっこりする」という意見があります。怪盗グルーは家族を持たず、しもべのミニオンを従えて生きてきました。そんな彼が、ひょんな事から三姉妹を引き取ることに。 最初は本気で子どもが嫌だった彼が、世話をしていく過程で彼女たちを家族として大事にするようになる。その様子が愛らしいのです。

2.ファッション的要素が強い

そして、圧倒的な理由として挙げられるのがコスプレのしやすさです。黄色のトップスに、デニムのつなぎ、ゴーグルにブーツを合わせれば完成!このお手軽さから、ハロウィンでするコスプレとしても非常に人気が高いです。さらに、友人と同じようにコスプレすれば、まさに「ミニオンズ」!集合写真を撮ってSNSに投稿する、という楽しみも増えるのです。 しかも、若年層に人気の高いファッションコーデアプリ「WEAR」では、「#ミニオン」というハッシュタグが存在。そこにはミニオン風のコーデから本気のコスプレまで、幅広いコーディネートが投稿されています。そう、もはやミニオンとはキャラクターに留まらず、一種のファッション的要素にまで発展しているのです。

3.USJの「ミニオン・パーク」の存在

更に、大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンに「怪盗グルー」シリーズ、特にミニオンにフォーカスした「ミニオン・パーク」があることも要因の1つ。 パークがあるからこそ、映画公開時のみならず常にグッズが販売され、人々にも馴染み深くなってくるのではないのでしょうか。USJに行く際に、ミニオンのかぶり物をして「ミニオン・パーク」で撮影をすれば、またフォトジェニックな写真が撮れるというわけです。

「アナ雪」は子ども向けで、「ミニオン」は案外大人向け?

怪盗グルー
©Universal Pictures

同じく大ヒットを記録し、根強い人気を誇っているアニメーション映画『アナと雪の女王』と「ミニオン」シリーズを比べたいと思います。2作とも大ヒットを記録し、シリーズを経るごとに人気を増している3DCGアニメ映画という共通点がありますが、『アナと雪の女王』は2013年に、1作目『怪盗グルーの月泥棒』は2010年に公開された作品。なんと、「ミニオン」の方が3年も前から登場していたのです! 「アナ雪」ブームは続編が2019年に公開したこともあり、再燃した感はありましたが、2020年に入ってからはやや落ち着いた印象。しかしミニオンの人気は、前述のような要素も相まって現在も衰えていません。その差は、「アナ雪」シリーズより「怪盗グルー」シリーズや「ミニオンズ」に大人がハマったからだと考えられます。

怪盗グルー
©Universal Pictures

『アナと雪の女王』、そして多くのディズニー映画は基本的に勧善懲悪なストーリーが特徴的です。子ども大人も安心して観ることができます。しかし、この「怪盗グルー」や「ミニオンズ」シリーズは、ディズニーとは正反対のコンセプトを持っています。 主人公のグルーは正直ダメ人間、というか悪人。彼の後ろをニコニコと愛らしい様子でくっついてくるミニオンズには「圧倒的な力を持つ悪者に仕える」というモットーがあります。そう、彼らは「悪い事をする」ことをライフワークとしているのです!この100%悪を支持するスタンスがパンチとなっていて、劇中には大人が思わずクスッと笑ってしまうようなブラックジョークも含まれているのです。

怪盗グルー
©Universal Pictures

さらに『ミニオンズ』などではバンドのビートルズやアポロ計画、ヒッピーにジミ・ヘンドリックス、アンディ・ウォホールといった、大人だからこそわかるパロディも満載。大人が楽しめる仕掛けも施されているのです。 そして何より、疲れた時を含めてどんな心身でも観ることができる具合の良い映画でもある、というのが大人にも人気な原因なのではないでしょうか。 実際、シリーズの中で多くの死人や怪我人が出ている(!)「怪盗グルー」シリーズ。『怪盗グルーのミニオン大脱走』では、ついに刑務所に服役中のタトゥー入りミニオンが登場します。

子どもだけでなく、大人にもウケるミニオンの魅力とは

イルミネーション・エンターテインメントの大ヒットキャラクター「ミニオン」。見た目の可愛らしさといたずら好きな中身のギャップに萌えることはもちろん、大人向けのネタも満載で一向に飽きさせません。 数々の企業とのコラボやUSJの「ミニオン・パーク」、そして季節ごとに新作が登場するグッズといった要素も大人を飽きさせない大きな魅力。2021年にはスピンオフ新作『ミニオンズ フィーバー』も公開され、ますますその人気が加速しそうです!