「日本人だ！」黒の騎士団のエース・紅月カレンとは？【コードギアス】

紅月カレンは 、『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場する反ブリタニアを掲げる日本人レジスタンスグループのメンバーのひとり。目的のために必死で戦い続ける、ひたむきで芯の強い女の子です。戦士としてのプライドもあり、「紅月カレンを安く見るな」と啖呵を切るような気丈さも持っています。 カレンはレジスタンス活動のため授業に出れないこともあり、それを怪しまれないようにアッシュフォード学園では「病弱」というキャラ設定をしています。本人自身はそれを面倒だと思っているようで、後悔している様子がしばしば見受けられます。 また、お色気要素が少ない「コードギアス」の中で、お色気担当としても定評があります。

カレンは、日本人の母とブリタニア人の父を持つハーフです。父親はブリタニアの名家の当主で、母親はその妾でした。カレンはカレン・シュタットフェルトとしてブリタニアの国籍を持ってはいるものの、アイデンティティは日本人です。 カレンの兄・ナオトは、ブリタニアに抵抗する日本人グループのリーダーで、兄が行方不明になってからは、カレンは兄の意志を継ぐため自分自身もレジスタンスグループに入ります。 コードギアスの世界の中では、日本人はイレヴンと呼ばれ蔑まれています。そんななかで、カレンはブリタニア人として生きる道を捨て、自らの意思でレジスタンスとして茨の道を行くことを決めたのです。

カレンは、機械型武器であるナイトメアフレームを操作する才能を持っていて、レジスタンスグループの中でも随一の使い手でした。「黒の騎士団」とグループ名を改めてからは、リーダーゼロの親衛隊零番隊隊長にも任命されています。 ブリタニアの皇帝直下部隊であるナイトオブラウンズに名を連ねている枢木スザクとも何度も戦い、時には勝利するほどの腕前です。ゼロもその能力を高く評価しており、ここぞというところでは、カレンに頼る場面も多く見受けられます。 カレンの腕前はブリタニアにも知られており、カレンがブリタニア軍に知られて捕虜となった際、ブリタニア軍から、「ブリタニアのために戦わないか」と尋ねられるほど。

カレンの母親は日本人で、ブリタニアの有名な名家の当主の妾でした。カレンは父親の生家であるシュタットフェルト家で暮らしますが、母親はその屋敷の使用人として肩身の狭い生活を送っていました。多くの人に虐げられてまでその屋敷にしがみつく母親を、カレンは軽蔑していました。 ですがカレンは、母親がどんなに辛くともただカレンのそばにいたいと思い、屋敷で過酷な使用人生活を送っていたことを知ります。その時母親はリフレインという楽しい夢を見させてくれる麻薬の中毒者となっていました。結果として、母親は懲役20年の判決を受けます。 母親の本当の気持ちを知ったカレンは、母親と安心して暮らせるような国にしていきたいという、新たな目標を見つけます。

カレンはブリタニアの名家出身で、ブリタニアの国籍も持っています。ですが日本人として生きていくことを選び、イレヴンと呼ばれることを嫌悪しています。

母親が懲役20年の判決を受けた後、カレンは母親が出所するまでずっと待っていること、そして母親が戻ってきた妻に二人で普通に暮らせるような世界を作っておくという宣言をします。兄の意思を継いで戦っていたカレンが、自らの目標を見つけたとてもいいシーンです。

カレンは、黒の騎士団のリーダーであり同じアッシュフォード学園の生徒会メンバーでもあるルルーシュに、少しずつ心惹かれていきます。そんなカレンは、黒の騎士団のエースパイロットとしての強い自負があります。 守ってもらいたい、そばで支えたいという恋心とは違い、ルルーシュと共に戦っていく力があることを誇りに思っていることが伝わってくる名言です。

紅月カレンを演じているのは、声優の小清水亜美です。小清水亜美は2003年、『明日のナージャ』のオーディションを受け、見事合格。初出演が主演という華々しいデビューを飾りました。 小清水亜美が演じた他のアニメキャラクターとしては、『おねがいマイメロディ』の桜塚美紀、『狼と香辛料』のホロ、『境界線上のホライゾン』の浅間、『スイートプリキュア♪』の北条響、『キルラキル』の纏流子、『美少女戦士セーラームーンCrystal』の木野まこと、『銀の墓守り』のツインスターなどが挙げられます。