2022年3月25日更新

『タコピーの原罪』全話ネタバレあらすじ!最終回(16話)まで徹底考察

2022年3月現在、「少年ジャンプ+」で完結した漫画『タコピーの原罪』。タイザン5による作品で、一見可愛い地球外生命体のタコピーが繰り広げる衝撃のストーリー展開が話題です。SNSなどでも多くの考察や感想が飛び交い、最終話が配信された2022年3月25日にはTwitterのトレンド入りを果たしています。 本記事ではそんな本作のネタバレや最終回を徹底考察。本編の重大なネタバレを含みますので注意して読み進めてください。

『タコピーの原罪』あらすじ

ハッピー星人の「んうえいぬkf」は宇宙にハッピーを広めるべく旅をしており、地球に降り立ちます。捕獲されそうになったり、食べ物が見つからなかったりと困り果てていると、人間の少女・しずかちゃんが助けてくれました。 しずかちゃんは、タコの様な姿をしている「んうえいぬkf」をタコピーと名付けます。 小学4年生のしずかちゃんは、実は学校で壮絶ないじめに遭っており元気がありませんでした。しかし、いじめの概念が存在しないハッピー星からきたタコピーには、なぜ彼女に元気がないのか分かりません。それでもなんとか彼女の笑顔を取り戻そうと奔走するのですが……。

『タコピーの原罪』何話まで?

全16話で完結した作品です。

どこで読めるの?

本作はアプリ「少年ジャンプ+」で連載中の作品で、ボーナスコインなどを使うことで全話無料で読むことができます。しかし、1話につき1度しか無料で読むことができないので、繰り返し読めないことには注意が必要です。単行本は上巻までが発売されており、コミックシーモアなどの各電子書籍配信サービスで読むことができます。

繰り返し読むなら

ネタバレ1:しずかとタコピー

タコピーの違反(1話)

2人が出会った日、タコピーはしずかちゃんを笑顔にしようと、ハッピーカメラで1枚の写真を撮ります。 それから毎日、しずかちゃんはタコピーに会いに来てくれました。そんなある日、タコピーは愛犬のチャッピーを見せるため、しずかちゃん宅に誘われます。次の日、放課後に現れた泥だらけの彼女の手にはチャッピーの首輪のみが握られていました。 顔の傷に気付き、彼女は友達とケンカしたのだと考えたタコピーは「仲直りリボン」を貸します。ここでタコピーはハッピー道具の掟「道具を異星人の手に委ねてはいけない」を破ってしまうのです……。その日、しずかちゃんは仲直りリボンを使い、首を吊って自殺をしてしまいました。 実は2人が出会った日に使ったカメラには、その写真を撮った瞬間に戻ることができるというタイムリープ機能がありました。タコピーはこのタイムリープ機能を使ってしずかちゃんの笑顔を取り戻すべく、2人が出会った日に戻るのでした。

タコピーの救済(2話〜4話)

いじめの壮絶さを目の当たりにしたタコピーの協力で、しずかちゃんはまりなちゃんのいじめの罠を避けることに成功します。 そして、2話の最後でまりなちゃんがなぜしずかちゃんに執着するのかが判明します。実は、まりなちゃんの父親がしずかちゃんの母親と不倫関係にあり、そのせいでまりなちゃんの母親はおかしくなってしまいました。つまり、家庭事情の逆恨みからまりなちゃんはしずかちゃんをいじめていたのです。 ある日、タコピーとしずかちゃん、愛犬のチャッピーで夜道を散歩しているとまりなちゃんに出会います。彼女はしずかちゃんを殴り、それを庇おうとしたチャッピーは彼女に腕に噛み付いてしまいました。チャッピーは保健所に連れて行かれてしまいます。 心の支えだったチャッピーを失ったしずかちゃんは絶望の果てに自殺を選びます。そのことに気付いたタコピーはハッピーカメラを使って何度もタイムリープをしますが、チャッピーが連れていかれることは変わりません。何度も諦めずにタイムリープを重ねること101回目、ついに事件が起きます。 放課後、まりなちゃんに呼び出されたしずかちゃんを木陰から見守るタコピー。何度も傷付けられるしずかちゃんを助けようと、タコピーはついに飛び出し、ハッピーカメラでまりなちゃんの頭を殴ってしまいます。その衝撃でハッピーカメラは壊れてしまいました。 そのまま息絶えたまりなちゃん。しずかちゃんはタコピーに、「彼女を消してくれてありがとう」と感謝をします。こうして、やり直しのきかないタコピーの旅が始まります。

タコピーの危機(5話〜8話)

まりなちゃんを殺してしまった後、その現場に東くんが現れます。東くんは以前からしずかちゃんのことを気にかけていて、彼女の後を尾けていたのでした。 死体をどうしようか悩んでいると、しずかちゃんは「東くんしか頼れない」と言い、助けを求めます。実は東くんは母親から過剰に期待されていて、自信を喪失していました。そんな時に人から頼られ断れなかった東くん。 彼はタコピーのハッピー道具でまりなちゃんを埋め、タコピーがまりなちゃんをコピーし代わりになることを提案しました。この事件からタコピー、しずかちゃん、東くんはよく一緒に行動するようになります。 しずかちゃんは、チャッピーが保健所で殺処分されたことを信じておらず、東京のお父さんのところにいると考えています。そこで、東くんが中心となって、夏休みに3人で東京に行く計画を立て始めます。 タコピーはまりなちゃんの姿で彼女の両親の喧嘩を目の当たりにする毎日を過ごしていました。タコピーの口癖である「ッピ」が直らなかったこと、また、最近の娘の様子を怪訝に思ったまりなちゃんの母は、まりなちゃん(タコピー)が本当の娘ではないことに気付きます。

タコピーの友達(9話〜11話)

夏休みを目前に控えたある日、ついにまりなちゃんの遺体が見つかり、タコピーは変身をときます。こんな最中でもしずかちゃんはチャッピーに会うための東京行きで頭がいっぱいのようです。そして、東くんは事件のことで頭を悩ましていました。そのせいでテストの点数は最悪。母にも失望されてしまいます。 落ち込んでいる東くんに「大丈夫?」と声をかけるしずかちゃん。「僕が助ける」という彼の言葉に対して、彼女は「自首してくれない?」と頼みました。 東くんにはよくできた兄・潤也がいました。彼の母はなんでもできる兄と東くんを比べます。東くんにとってはそのことも多大なストレスになっていました。 自首しようと早朝に家を出ようとする東くんを潤也が見つけ声をかけます。そこで寄り添ってくれた潤也の優しさから、東くんは孤独でないことに気付くのでした。彼はそのまま自首をすることを決意します。 東くんはいなくなり、しずかちゃんはタコピーと2人で東京に行くことにしました。父の家に着いた時、出迎えたの父と後妻との間にできた子供たちでした。父はしずかちゃんと気付きながらも、知らない人の振りをします。そしてそこにチャッピーの姿はありませんでした。 あの子供たちがチャッピーを食べたのかもと疑ったしずかちゃんは、役に立ちそうなハッピー道具を出すようタコピーに求めます。そんなものはないと断るタコピーを蔑む彼女の目にタコピーは何かを思い出すのでした。

ネタバレ2:まりなとタコピー

タコピーの記憶(12話)

しずかちゃんに頭を殴られる直前、「ずっと1人だった」「ハッピー星の掟は……。」「あなたの罪」など断片的に多くのことを思い出します。どうしてそんなことも忘れていたのか、とタコピーが気付くと同時に鈍い音がしました。 時は2022年。タコピーの目の前に現れたのは女子高生姿のまりなちゃんでした。まりなちゃんの家庭環境はさらに悪くなっており、アルコール依存症の母からの暴力に耐える日が続いていました。 タコピーの協力もあり、まりなちゃんに彼氏が出来ます。なんと相手は東くん。そのことを母に伝え、久しぶりに楽しくお話しできたまりなちゃんでしたが、突然現れた転校生・しずかちゃんに東くんを取られてしまい、このことが原因でまりなちゃんは母に罵倒されます。 タコピーがまりなちゃんの家に帰ると、まりなちゃんの母が血塗れで倒れていました。しずかちゃんがいなくなればいいんだと言うまりなちゃんの呟やきに、タコピーはロケットに乗って小4の時のしずかちゃんを殺しに向かいます。

タコピーとハッピーママ(13話)

ハッピー星に戻ったタコピーはママに会い、小4の時のしずかちゃんを殺しに行きたいと伝えます。ママは、タコピーが掟を破ったことを告げ、①タコピーの記憶を消し、②タコピーを生まれた時の姿に戻し、③二度と星に戻ってこれないようにします。 しかし、タコピーの記憶消去が進行途中でタコピーが暴走。記憶消去の途中のまま、タコピーは6年前の地球に戻ります。戻っている途中でどんどん記憶がなくなっていくタコピー。ついにはまりなちゃんの記憶を失くしてしまいました。 回想シーンは終わり、時は2016年。なんとか1人でいつもの場所に戻ってきたタコピーの前に、自首したはずの東くんが現れました。

ネタバレ3:東とタコピー(14話〜15話)

全てを思い出したタコピーは今までのことを東くんに伝え、一緒にしずかちゃんを探しに行こうと彼を誘います。 タコピーは、しずかちゃんの良いところもまりなちゃんの良いところも知っています。「わかんないだッピ、何で悪い子なのに何で良い子なのか」と泣くタコピーに東くんは「良いところも悪いところもあって当たり前」だと教え、「友達だったから一緒にいて楽しかった、ありがとう」とタコピーに感謝を伝えるのでした。 そして彼は、次の自分に会うことがあればとタコピーに伝言を残します。「兄貴とケンカでもしてみろって」ーー。彼は壊れたハッピーカメラをタコピーに返して去っていきました。 東くんと別れた後もいつもの場所でしずかちゃんを待ち続けるタコピー。ついにしずかちゃんが姿を現します。声をかけるタコピーを彼女は足で踏みつけます。そして自分自身の恵まれない運命を呪いながら「どうすればよかったのか」と怒鳴ります。 タコピーは「1人にしてごめんッピ」と謝り、2人で一緒にいることを選びます。それでも笑顔が見られないしずかちゃんに、タコピーは自分自身のハッピー力を賭して、最後のタイムリープを仕掛けます。 唯一の友達・タコピーを失くしたしずかちゃんは気付くと全ての記憶を失い、2016年にタイムリープを果たしていました。

ネタバレ4:最終話(第16話)

タコピーがいなくなった世界でも、しずかちゃんはまりなちゃんにいじめられていました。しかし、小さなきっかけで2人の未来は変わり始めます。 ある日、いつものようにしずかちゃんをいじめるまりなちゃんは、押し倒した拍子に広げられたノートの隅にタコピーの落書きを見つけます。お互いにタコピーの記憶はないはずですが、「おはなしがハッピーをうむんだっピ」というタコピーの口癖をこぼした2人は、緊張の糸が切れたように号泣しました。 タコピーの存在は世界から消滅してしまいましたが、タコピーと共に過ごした日々は2人が「おはなし」するきっかけとなったのです。 一方、東くんは新しい眼鏡を買ってもらえるほどの家庭環境になり、クラスの人気者になっていました。同時にしずかちゃんへの恋心も失くしているようです。 その後、高校生になったしずかちゃんとまりなちゃんは友達に。いじめの原因であったしずかちゃんの母とまりなちゃんの父の不倫関係についても冗談を言えるほど2人の仲は縮まったようです。 こうして、タコピーが自らを犠牲にして果たしたタイムリープは成功3人にハッピーな世界が訪れました。

作者が伝えたかったこととは?

本作最終回では、作者からのメッセージが各所に込められていました。それは、話をすることの大切さ毒親を持つ子どもたちへというものです。 タコピーは人をハッピーにする上で、最も大事なことが話をすることだと気付きます。そして、それは人を孤独から救うことにも気付いたのです。タコピーという存在によって、毒親を持つ子どもたちが孤独から解放されてほしい、そんなメッセージが込められている漫画でした。 Twitterなどでも考察要素が多い漫画として話題を呼んでいましたが、実は、作者がこれらのメッセージを伝えようと描いた漫画なのかもしれませんね。

意外な結末で読者も驚きを隠せないッピ

最終回前、本作はSNSやサイトなどで多くの考察がされていました。その中でも多かった説が、ハッピー星には星に戻ってくる際に誰かを連れてこなくてはならないという決まりがあったことから、誰かしらがしずかちゃんをハッピー星に連れていく説です。 しかし、タコピーは自分を犠牲にして、3人をそれぞれの闇から救っています。ハッピーを届けるはずのタコピーは最終話まで成果を上げていませんでしたが、最後にやっと自身の務めを果たしました。バッドエンドだという予想も見られましたが見事なハッピーエンドでした。

考察:タコピーの「原罪」とは?

そもそも「原罪」とはキリスト教の言葉で、最初の人間であるアダムとイブが神に背いて犯した罪のことです。人間はその罪を生まれながらにして持っていると言われています。その罪は禁断の果実を食べてしまったことで、善悪についてを知ってしまったことです。 また、「原罪」という題名からも聖書が物語に関係していると推測して良さそうです。 タコピーはしずかちゃんとまりなちゃんとの交流の中で、善悪について深く考えるようになりました。これこそがタコピーの犯した罪なのかもしれません。 また、ハッピー星にはいくつかの掟がありました。そのうちの2つを破ってしまったことがタコピーの犯した罪だとも考えられます。 1つ目はハッピー道具をしずかちゃんに貸してしまったこと。2つ目はハッピー星に戻る時に1人で帰ってきてしまったこと(誰かを連れてくるという決まりがあった)です。 ハッピー星を楽園だと考えると、人間に干渉して道具を貸してしまい多くの事件が起きてしまうことが「原罪」である禁断の果実を食べてしまうことと同義であり、タコピーの原罪だとも考えられます。 また、1人で帰ってきてはいけなかったのにしずかちゃんを殺しにいく途中で1人でハッピー星に戻っており、ママから再スタートを求められています。このようにタコピーは2つの掟を破っていると考えられます。

タコピーはチャッピーに転生した?

最終話冒頭でチャッピーがしずかちゃんを起こしていますが、セリフにはタコピーの口癖である「ッピ」がついています。また最終話後半では、高校生になったしずかちゃんとまりなちゃんが仲良くショッピングをしている姿を見守るチャッピーが描かれています。 このことからタコピーは身を挺してタイムリープを果たした後、しずかちゃんを笑顔にするという目標のためにチャッピーの姿に転生したのではないでしょうか。 タコピーは、最後のタイムリープ前に犯した罪を持ったままチャッピーの姿に転生したのでしょう。これこぞがタコピーの「原罪」だったのだと推測できます。

土星うさぎのボールペン

最終話にて、しずかちゃんとまりなちゃんがショッピングをしている時にしずかちゃんが「これなんかに似てない?」とまりなちゃんに声をかけ、2人が声を揃えて「土星うさぎのボールペン!」というシーンがあります。 実は土星うさぎのボールペンは1話で出てきたタコピーのハッピー道具でした。このことから、2人の中に曖昧なタコピーの記憶が残っていることが予測できます。

キャラ全員が可哀想でサイコ!?登場人物を紹介

タコピー

ハッピー星から宇宙をハッピーでいっぱいにするべく旅に出て、地球に降り立ったハッピー星人。「タコピー」の名付け親はしずかちゃんで、しずかちゃんを笑顔にするため何も分からないながらに頑張ります。語尾の「ッピ」が特徴です。

しずかちゃん

小学校4年生の少女でタコピーの名付け親。母が風俗に勤めており、クラスメイトのまりなちゃんの父と関係を持ったことで、まりなちゃん家族は崩壊。そのことが原因でまりなちゃんから壮絶ないじめを受けています。

まりなちゃん

しずかちゃんをいじめていた主犯格。父としずかちゃんの母の関係を知ったこと、父の不倫のせいで母がおかしくなりDVを受けていることなどの逆恨みからしずかちゃんをいじめています。

東くん

しずかちゃんやまりなちゃんのクラスメイトで、しずかちゃんの協力者。親からの多大な期待に応えられず、精神を病んでいます。そんな時にしずかちゃんに頼られ、断れずに協力してしまいます。

『タコピーの原罪』読者の感想・評価

総合評価
4

吹き出し アイコン

編集者M

最終回、正直かなり残念というか拍子抜けだったなぁと思ってしまったのが正直なところ。聖書のメタファー説だった説とか、しずかちゃんへび説とか色々考察したのに、うまいことハッピーエンドに収まりました感が否めない。ただ後から作者へのインタビュー記事を読んだんですけど、「現実世界の問題は誰か1人が悪ではない」ということを表現したかったと言ってたので、そう考えるとうまく表現しているなぁと思ったり。罪を押し付けあうんじゃなくて、それこそ「おはなし」してわかりあう努力をしようよってことなんでしょうね。ちょっと作者の意図以上に深読みしすぎちゃったのかなぁ〜。でも欲を言えばタコピーが最後にナチュラルサイコパスみを発揮して大惨事になるエンディングを期待してしまっていました……。

吹き出し アイコン

編集者A

わー!!ちゃんとハッピーエンド!しかも綺麗にみんな幸せになったな。びっくりだ!可愛い名前やタコピーの見た目とは裏腹にサイコホラー×タイムリープ作品でまさかの展開だった。どんどん物語が進んでいって気付いたら一気読み。しずかもまりなも東くんもそれぞれ闇を抱えていて、誰が良くて誰が悪いのかっていうのもなくて、心が痛んだ。だからこそタコピー頑張れよ!!!!って感じだけど。でも、みんなを笑顔にした代わりに自分自身が消えちゃうのは切なすぎる。

『タコピーの原罪』はちっとも可愛くない衝撃の漫画だったっピ

この記事では、漫画『タコピーの原罪』の全話ネタバレや、考察について紹介してきました。ついに2022年3月25日に最終回を迎える本作は、Twitterなどでも大きな話題を呼んでいます。 本作は、可愛い見た目をしたタコピーと多くの闇を持つ子どもたちの物語です。考えさられる部分も多いので、この機会にぜひチェックしてみてください。