2020年7月22日更新

【ネタバレ】2作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』がもっと面白くなるトリビア10選 オマージュから撮影秘話まで!

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シリーズ2作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のトリビアを紹介!【ネタバレ】

2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』の続編であり、「ジュラシック・パーク」シリーズ第5作目となる『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)。前作にひきつづき、多くのハイブリッド恐竜が登場し、アクションシーンも満載の娯楽大作となっています。 本作について、知っておくと映画がもっと面白くなる10のトリビアを紹介しましょう。また、本作に登場した恐竜についても詳しく解説します! ※この記事には、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のネタバレが含まれます。作品を未鑑賞の方、ネタバレを知りたくない方はご注意ください。

1. 「炎の王国」の原題「Fallen Kingdom」が指す本作のテーマ

ジュラシックワールド ブルー ラプトル
© Universal Pictures

本作は「炎の王国」という副題ですが、その原題は「Fallen Kingdom(崩壊した王国)」。この「王国」とは、火山が噴火するイスラ・ヌブラル島の崩壊、そして圧倒的なテクノロジーを得た人類の二つを意味しているのです。 イスラ・ヌブラルとは、これまでの「ジュラシック・パーク」に欠かせなかった場所。それが崩壊することは、これまでのシリーズとの決別を意味し、全く新しい「ジュラシック・ワールド」へと我々を導くのです。

2. ジェフ・ゴールドブラム演じるマルコム博士が再登場!

ジュラシックワールド 炎の王国 イアン・マルコム
©︎Universal Pictures ©︎Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc.and Legendary Pictures Productions, LLC

なによりファンにとってうれしいのは、1作目の『ジュラシック・パーク』そして続編の『ザ・ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に登場した数学博士のイアン・マルコムが再登場したことです。 彼は政府から「恐竜は他の種の生物と同じレベルで保護される必要があるのか、それとも何もせず絶滅させるべきか」という質問に対して「恐竜は人類より前の古い時代に生きていた。慎重にならなければ、彼らは我々の後に成り代わるだろう」と答えます。 これまでのシリーズの中で、一貫してパーク存続に反対していた人物だからこそ、本作にて再登場したのは必然的だったのです。

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3. 過去の「ジュラシック・パーク」シリーズのオマージュが散りばめられている?

『ジュラシック・ワールド』には、1作目のオマージュがあらゆる場面に散りばめられていました。対して、今作ではダイナーのシーンやオーウェンが飛行機からヌブラ島を見下ろすシーンが、どこか『ジュラシック・パークⅢ』を彷彿とさせます。 オーウェンがクレア達に向かって「逃げろ!」と叫び、噴火から逃げ惑う恐竜の群れの中で、大木の中に身を隠すシーンなどは、『ジュラシック・パーク』でアラン・グラント博士と2人の子供がとった行動と全く同じ。 更に、オーウェンがブルーと感動の再会を果たす場所には、『ジュラシック・パーク』でティラノサウルスに崖から落とされたツアー車の姿が!

4. パーク崩壊後、クレアは恐竜保護グループ「DPG」を設立していた

さて、前作で崩壊してしまったパークの管理責任者であったクレアは恐竜保護グループ(Dinosaur Protection Group)通称「DPG」を設立していました。 グループは、火山が活動を開始したイスラ・ヌブラ島に取り残された恐竜を救おうと、政府や民間人に対して恐竜の命の価値を訴えたり、魅力を伝えます。 上記のTwitterでは実際の(?)活動記録などが見れます!

5. 「炎の王国」はアニマロトニクスが前作より増えている

『ジュラシック・パーク』の恐竜が何故、あそこまで生き生きとしていたのか。それはスピルバーグがCGに頼りすぎず、アニマトロニクスというロボットを使用して撮影したからです。 しかし、『ジュラシック・ワールド』ではそのアニマトロニクスが、インドミナスレックスによって負傷したアパトサウルスのシーンくらいしか使われず、他はほとんどがCGでした。 ただ、本作の監督J・A・バヨナは、「ほぼアニマトロニクスで撮影する」と以前から公言しており、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では前作に増してアニマトロニクスでの撮影が増えています。

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6. キャストが「ジュラシック・ワールド2」で気に入っている点は?

ジュラシックワールド2
© Universal Pictures

アメリカのテレビ番組「ジミー・キンメル・ライブ」に、映画の宣伝で出演したクリス・プラットとブライス・ダラス・ハワード。 本作において最も気に入っている部分を聞かれると、ブライスは「本作が、より他の生物を支配しようとしたり、自然をコントロールしようとする能力を高める人類に対して、難しい問いを投げかけている点が好き」と答えました。 しかし、それに対して主演のクリス・プラットは「かっこいい恐竜が好き」と答えています。彼らしいですね。

7. クリス・プラットが水中で8、9日間過ごしていた!?

本作の見所でもあるシリーズ最大のアクションシーンは、崖から海にジャイロスフィアに閉じ込められたクレアとフランクリンを助けるために、オーウェンが水中に潜って奮闘するシーンです。このシーンを撮影するにあたって、なんとクリス・プラットは8〜9日もの間水中で過ごしていたと英国BBCトーク番組「ザ・グラハム・ノートン・ショー」にて明かしています。 「撮影のために使用したプールには大量の塩素剤が入れられていたんだ。目が真っ赤になって本当に大変だったんだけど、多分誰かがおしっこをしたからに違いないね。85人くらいものクルーも一緒に水中にいて、誰も全然休憩をとっていないんだから。」と、同番組内で語りました。

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8. 『E.T.』をイメージしたシーンがある

実は、本作にはシリーズの生みの親スティーブン・スピルバーグへのリスペクトを感じさせるような、あるオマージュが存在します。それが描かれているのは、火山噴火によって崩壊するイスラ・ヌブラル島に、一頭のブラキオサウルスが取り残されていくシーン。 『ジュラシック・パーク』で初めて我々が目の当たりにしたその恐竜は、パークの終焉を告げるモチーフとして、そして人間の犯した過ちの象徴として炎に飲まれて倒れていくのです。涙なしでは見れないこのシークエンスですが、実はブラキオサウルスを囲む炎と煙は、スピルバーグ監督作『E.T.』からE.T.の心臓部分をイメージしたと、バヨナ監督は語っています。

9. ジョン・ハモンドの肖像画に隠されたメッセージとは

ロックウッド財団の屋敷にジョン・ハモンドの肖像画が飾られていることに気づいたファンは多いでしょう。しかし、その肖像画が小説『フランケンシュタイン』の著者メアリー・シェリーのものに似ていると気づいた人は少なかったのではないでしょうか。 ご存知のとおり『フランケンシュタイン』は、1人のマッド・サイエンティストが死体から生命を生み出したことに始まる悲劇を描いたものです。ハモンドもまた、はるか昔に絶滅した恐竜を蘇らせ、惨劇の原因となってしまいました。 「ジュラシック・ワールド」の世界では、ハモンドの肖像画がシェリーと重なり、“神を気取ってはいけない”という警告を思い出させようとしていました。しかしそれは無視され、さらにインドラプトルという悪夢のような新種の恐竜が生み出されたのです。

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10. イーライ・ミルズはヤギになった!?

シリーズ1作目の『ジュラシック・パーク』で、ティラノサウルスのエサとして用意されていたヤギ。しかしグラント博士は「(ティラノサウルスは)エサが欲しいのではなく、狩りがしたいんだ」と言ってヤギを檻から解放します。そしてその言葉通りティラノサウルスはヤギを追い、後には脚が1本残されていただけでした。 『ジュラシック・パーク』では、ティラノサウルスがヤギを食べる様子は描かれていませんでしたが、本作では獲物を丸呑みにする様子がきちんと描かれています。 またクライマックスでは、本作の悪役であるイーライ・ミルズがやはり片脚を残してティラノサウルスに食べられてしまいました。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に登場する恐竜一覧

ティラノサウルス(レクシィ)

ジュラシックワールド2 炎の王国
©︎Universal Pictures

まずは、ティラノサウルス。これは『ジュラシック・パーク』の時から『ジュラシック・ワールド』まで同一の雌のティラノサウルス、通称レクシィです。前作ではインドミナス・レックスと死闘を繰り広げ、ラストシーンでヌブラ島のてっぺんに再び君臨しました。 本作でも、再びオーウェンをカルノタウルスから救います。

ヴェロキラプトル(ブルー)

ジュラシックワールド2
© Universal Pictures

ヴェロキラプトルは今シリーズには欠かせない存在ですよね。みんな大好きなブルーは、ハンターに打たれて瀕死状態になってしまいますが、「DPG」に所属する獣医のジアの手によって一命をとりとめます。 その後ロックウッド邸では皆を守るために、再びハイブリッド種と死闘を繰り広げることに。

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バリオニクス

ジュラシックワールド2
© Universal Pictures

本作で初登場となるバリオニクスは肉食恐竜。本来は主に魚を食べていましたが、消化器官からイグアノドンの骨が発見された事から、草食恐竜も食べていた事が判明しています。 ちなみに、バリオニクスは『ジュラシック・パークⅢ』(2001年)のヴィランであったスピノサウルスと同じ科の恐竜です。

カルノタウルス

ジュラシックワールド
© Universal Pictures

カルノタウルスは、8300万~7100万年前(白亜紀中期)に南米のアルゼンチンに生息していた獣脚類の恐竜の一属で、学名は「肉食の雄牛」。全長は7.5~9メートルで、体重は1.35トン~2.1トンと推定されており、目の上に大きな円錐状の角を持っているのが特徴です。生息地は南米で、他の肉食獣と比べても筋肉が少なく、脚は細かったと考えられています。 「ジュラシック・ワールド」シリーズにおいて初登場の恐竜で、ティラノサウルスに牽制されていたのが印象的でした。

アロサウルス

アロサウルスアロサウルスは1億6000万~1億4500万(ジュラ紀後期)に北米に生息していた大型肉食獣脚類に属する恐竜で、全長は平均でも8.5メートル、大きな個体では12メートルにも達していたと推測されています。とても鋭く大きな歯と、巨大な頭骨を持つことから、「最強の肉食獣」と評されることもしばしば。 また、体の大きさのわりには体重が軽く、そのため走るのがかなり速い俊敏な種類であったのではないかと推測されています。 カルノタウルスと同じく本作が初登場の種類でしたが、少しかわいそうな末路をとげていました。

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ガリミムス

ガリミムスは雑食性であり、ダチョウ恐竜として知られています。全長は約4~6メートルほど。 1作目の『ジュラシック・パーク』から度々シリーズに登場しており、本作ではオーウェンたちと共に火山の噴火から逃げ惑う姿が描かれています。グラント博士たちがティラノサウルスから身を隠した原っぱのシーンをオマージュしている点にも注目!

アパトサウルス

アパトサウルスは1億6100万~1億4500万年前(ジュラ紀後期)に北米に生息していた大型草食性恐竜の一種であり、全長は21~26メートルで、体重は推定で24~26トンとされています。 群れをつくって移動しており、森林の木の葉を食べて生活していたと考えられています。また、首が長く鼻孔が頭の上の方に開口していることなどから、水中生活に適応していた可能性があるともされています。 本作以外にも、1925年の映画『ロスト・ワールド』に巨大竜脚類の代表的な存在として登場したり、1933年の映画『キング・コング』にも登場するなど、多くの映画や作品に登場することから、比較的に一般的にも知名度の高い種類であることがわかります。

ブラキオサウルス

ブラキオサウルスは、1億6100万~1億4600万(ジュラ紀後期)にローラシア大陸西部およびゴンドワナ大陸の一部に生息していた、草食性恐竜の一種。その体はかなり大きいものだったとされており、全長は約25メートルで、近年まで最も背の高い恐竜とも言われていました。 その巨大な体から、体重は40~70トンと推測されていましたが、近年の研究の結果から平均で23トンほどだったという説も出てきましたが、50トンという説もあるなど、詳細はいまだに不明とされています。

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トリケラトプス

トリケラトプスは7000万~6600万年前(白亜紀後期)に、現在の北米大陸(アメリカ、カナダ)に生息したとされる植物食恐竜の一属で、最も後期に登場した恐竜だったとされています。その名は「3本の角を持つ顔」という意味が込められており、頭部から首のあたりまであるフリルが特徴的です。 ティラノサウルスと並ぶ知名度と人気を誇る恐竜であり、多くの作品に登場したり、キャラクターとしてもたびたび起用されています。

コンプソグナトゥス

コンプソグナトゥスは、1億5000万~1億4600万年前(ジュラ紀後期)に当時のヨーロッパ(フランス、ドイツ)に生息した小型肉食恐竜で、属名には comps(かわいい、上品な)と、gnathus(顎)という意味が込められています。体長は70~140メートルとされており、羽毛に覆われていたとも考えられています。 『ジュラシック・パーク』に登場した際は、他の草食動物の糞を食べるいわゆる「掃除屋」的ポジションの恐竜として描かれていました。また、ピラニアのように集団で人間に襲いかかる獰猛な肉食恐竜という描写もあります。

アンキロサウルス

アンキロサウルスは6800万~6500万年前(白亜紀後期)に現在の北アメリカ大陸に生息した植物食恐竜の属の一つで、体長は5.5~10.7メートルで、体重は4.5~7トンと推測されています。最大の武器で特徴である大きな尻尾をハンマーのように振り回すことで、肉食恐竜からその身を守っていたとされています。 映画「ゴジラ」シリーズでは、アンギラスという名称で登場していましたが、凶暴で肉食という性質があり、実際のアンキロサウルスとは全く異なる設定の恐竜となっていました。

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プテラノドン

プテラノドンは8200万年~7100万年前(白亜紀後期)に現在の北米や日本に生息していた恐竜で、大きな翼と細長いくちばし、トサカが特徴的です。くちばしに歯は無く、そのため魚を主食としていたと考えられています。 翼を持つ種類の中でも最大とされており、翼は広げたときでおよそ9メートルにもなったとされています。しかし、空を飛ぶことが可能だったため、体重は比較的軽い15~25キロ程度であったと推測されています。水中の肴に気づかれぬよう、白色の体毛が体を覆っていたと考えられていますが、羽毛ではなく鱗だったという可能性もあり、両方の説が唱えられています。

3作目「ジュラシック・ワールド3/ドミニオン」は2021年6月13日全米公開予定!

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の続編、2021年6月11日には『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題)』の公開がすでに決定しています。同作では、製作総指揮を務めるコリン・トレボロウと共に、『パシフィック・リム:アップライジング』のエミリー・カーマイケルが脚本を執筆することが明らかになっています。 崩壊した恐竜世界と人間世界。そしてクローン技術の未来と、“共存”が問われるであろうシリーズ最終作。一体どのような結末を迎えるのでしょうか。