『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』出演キャストまとめ あの名優たちの現在は?
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『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のキャスト一覧
1993年に公開され、大ヒットした映画『ジュラシック・パーク』の続編『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年)。 前作からひきつづき出演しているキャストに新たなキャストを加えて、さらに豪華な顔ぶれがそろいました。キャストのなかには、今でこそ超有名俳優になっているものの当時はまだ駆け出しの若手だった人も。 人気シリーズの2作目となった『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のキャストを、役柄とともに振り返っていきましょう。
「ロスト・ワールド」のあらすじ
前作『ジュラシック・パーク』の悲劇から4年後。インジェン社の会長ハモンドに呼ばれたマルコム博士は、恐竜の遺伝子工場「サイトB」がイスナ・ソルナ島に存在することを知らされます。工場は閉鎖された後放置され、島では恐竜たちが生き延びていました。 ハモンドから島の調査を依頼されたマルコムは、ドキュメンタリー作家のニックと精密機器の専門家エディと現地へ。さらにそのトレーラーにはマルコムの娘ケリーも潜り込んでいました。 マルコムの恋人で古生物学者のサラが先に現地入りしており、合流した5人は恐竜たちが生存している不思議な島に魅了されてしまいます。ところが、そこへインジェン社の新社長ルドローの企みで、恐竜ハンターの一団もやってきて……。
「ロスト・ワールド」キャスト一覧
マルコムと 旅の仲間 | マルコム博士役/ジェフ・ゴールドブラム サラ役/ジュリアン・ムーア ニック役/ヴィンス・ヴォーン エディ役/リチャード・シフ ケリー・カーティス役/ヴァネッサ・リー・チェスター |
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依頼主 | ハモンド役/リチャード・アッテンボロー |
敵 | インジェン社社長役/アーリス・ハワード 恐竜ハンター隊長役/ピート・ポスルスウェイト 恐竜ハンター役/ピーター・ストーメア |
イアン・マルコム役/ジェフ・ゴールドブラム
「ロスト・ワールド」の主役!マルコム博士
前作『ジュラシック・パーク』でジェフ・ゴールドブラムは数学者イアン・マルコム博士を演じており、本作でもひきつづき同役で出演しています。 前作の事件をたった1人で告発したマルコムは、インジェン社の隠蔽工作により世間から「嘘つき」の烙印を押されてしまいました。また、恐竜に対して強い恐怖心を抱くようにもなっていましたが、ハモンドに呼び出され、恐竜が繁殖したサイトBの調査に行くことになってしまいます。 マルコム博士はシリーズ5作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)に再登場しており、2022年公開予定の6作目『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』でもその活躍が見られるようです。
演じたのはジェフ・ゴールドブラム
身長194cmのジェフ・ゴールドブラムは、1952年生まれ、ベンシルベニア州ピッツバーグ出身の俳優です。 17歳でニューヨークに移った彼は、ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学び、すぐにブロードウェイデビュー。1974年の『ナッシュビル』で本格的に映画俳優としてのキャリアをスタートさせました。 1986年には『ザ・フライ』でハエと合体してしまう科学者を演じ注目を集めます。「インディペンデンス・デイ」シリーズでも、型破りな技術者を演じています。また2017年には『マイティ・ソー/バトルロイヤル』にグランドマスター役で出演しました。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』を
サラ・ハーディング役/ジュリアン・ムーア
古生物学者のサラ博士
ジュリアン・ムーア演じるサラ・ハーディング博士は、恐竜にも母性本能があったという仮説を証明するため、進んでサイトBの調査に参加する古生物学者です。 マルコムの恋人でもある彼女は、ひとりで一足先に島に到着しており、マルコムは「サラを救助するため」としぶしぶ調査隊入りを了承するはめになりました。
演じたのはジュリアン・ムーア
ノースカロライナ州フォートブラック出身のジュリアン・ムーアは、ボストン大学で演劇を学び、卒業後ニューヨークに移住しました。 1985年からテレビやオフ・ブロードウェイで活躍しはじめ、『As The World Turns (原題)』(1988年)でデイタイム・エミー賞の若手女優賞を受賞。1990年に映画デビューし、『ブギーナイツ』(1997年)や『ビッグ・リボウスキ』(1998年)、『めぐりあう時間たち』(2002年)など、数多くの映画に出演しています。 2014年には『アリスのままで』でアカデミー主演女優賞を受賞しました。2018年の『キングスマン:ゴールデン・サークル』では、サイコな麻薬密売組織のボスを演じて強烈な印象を残しています。
『キングスマン:ゴールデン・サークル』を
ニック・ヴァン・オーウェン役/ヴィンス・ヴォーン
ドキュメンタリー作家ニック
ヴィンス・ヴォーン演じるニック・ヴァン・オーウェンは、映像ドキュメンタリー作家で調査隊のカメラマンとしてハモンドが雇った人物です。 ニックはインジェン社の恐竜ハンター団が島に来る可能性があることをハモンドから事前に知らされており、その場合は彼らの妨害をするよう指示を受けていました。
演じたのはヴィンス・ヴォーン
コメディアンで俳優のヴィンス・ヴォーンは、ミネソタ州ミネアポリス出身。高校時代にCMに出演したことがきっかけで俳優を志すようになったヴォーンは、卒業後すぐにハリウッドに移りました。 1996年のインディペンデンス映画『スウィンガーズ』で注目を集め、本作が映画出演3作目となります。 2000年以降は、『ズーランダー』(2001年)や『ウェディング・クラッシャーズ』(2005年)、『ブラザーサンタ』(2007年)など多くのコメディ映画に出演し、ヒットを連発。2016年にはメル・ギブソン監督の戦争映画『ハクソー・リッジ』に出演しました。 2021年公開の『ザ・スイッチ』では女子高生と身体が入れ替わってしまった殺人鬼ブッチャーを演じ、入れ替わり後は中身は女子高生という絶妙な演技を見せています。
『ズーランダー』を
エディ・カー役/リチャード・シフ
精密機械の専門家エディ
リチャード・シフが演じたのは、マルコムらとともに恐竜たちが生息しているサイトBに調査に向かうエディ・カー役です。カーは精密機械のエキスパートで、衛星電話などの操作を担当していました。
演じたのはリチャード・シフ
メリーランド州ベセスダ出身のリチャード・シフは、テレビシリーズ『ザ・ホワイトハウス』(1999年〜2006年)のトビー・ジーグラー役などで有名です。 高校中退後、紆余曲折を経てニューヨーク市立大学シティカレッジで演劇を学び、1983年に卒業。1988年に『Medium Straight (原題)』で映画デビューを果たします。 以降、映画『スピード』(1994年)や『セブン』(1995年)、『アイ・アム・サム』(2001年)、『マン・オブ・スティール』(2013年)などに出演しています。
『セブン』を
ケリー・カーティス・マルコム役/ヴァネッサ・リー・チェスター
マルコム博士の娘ケリー・カーティス
ヴァネッサ・リー・チェスターが演じたケリーは、マルコム博士の娘です。母親はケリーを置いてパリに行ってしまったらしく、父親のマルコム博士は彼女を育てながらも、忙しいためあまり一緒にいられない様子。 マルコム博士と一緒にいたいケリーは、彼の忠告を無視してサイトBへこっそり付いてきてしまいました。体操選手で鉄棒が得意です。
演じたのはヴァネッサ・リー・チェスター
1984年生まれのヴァネッサ・リー・チェスターは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身です。子役として『リトル・プリンセス/小公女』(1995年)や『ハリエットのスパイ大作戦』(1996年)など、数多くの子供向け映画に出演してきました。 2018年現在はヴァネッサ・チェスター名義で活動しており、映画にもなったテレビシリーズ『ヴェロニカ・マーズ』(2004年〜2007年)や『SCORPION/スコーピオン』(2014年〜)などにゲスト出演しています。
劇場版『ヴェロニカ・マーズ』を
ジョン・ハモンド役/リチャード・アッテンボロー
「ジュラシック・パーク」の創設計画者ハモンド
リチャード・アッテンボローは、前作にひきつづき「ジュラシック・パーク」の創設を計画したジョン・ハモンド役で出演しています。 依頼のきっかけは、偶然ある家族が島に流れ着いたこと。前作での事件以降コントロールされているはずの恐竜繁殖施設サイトBで、家族の子供が肉食恐竜の子供に襲われたのです。 ちなみにその時すでにハモンドはインジェン社の社長職を退いており、恐竜は自然のままに保護すべきだと考えるようになっていました。
演じたのはリチャード・アッテンボロー
イギリス・ケンブリッジ出身のリチャード・アッテンボローは、ロンドンの王立演劇学校で学んだ後、1942年に俳優としてデビューしました。 『大脱走』(1963年)や『34丁目の奇跡』(1994年)、『エリザベス』(1998年)など、名作に多数出演しているアッテンボロー。彼は映画監督としても知られており、1982年の『ガンジー』ではアカデミー監督賞を受賞しています。 2014年8月24日に90歳で他界しており、2007年の監督作『あの日の指輪を待つきみへ』が遺作となりました。
『大脱走』を
ピーター・ルドロー役/アーリス・ハワード
インジェン社の新社長ピーター・ルドロー
ハワードが演じたのは、ハモンドの甥でインジェン社の新社長となったピーター・ルドローです。 ルドローは、マルコム博士が告発した前作の事件を隠蔽し彼の社会的地位を奪いましたが、会社の再建のためサンディエゴに「ジュラシック・パーク」の建設を計画し、ハンターたちを雇って恐竜を捕獲しにサイトBにやってきました。 ハモンドと違い、ルドローは恐竜をビジネスの道具としか思っていません。
演じたのはアーリス・ハワード
アーリス・ハワードは、1954年生まれ、ミズーリ州インディペンデンス出身の俳優です。 出世作はベトナム戦争を題材とした映画『フルメタル・ジャケット』(1987年)。主人公の親友となるカウボーイことエヴァンズ役を演じました。 その後もオリバー・ストーン監督の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994年)や『マネーボール』(2011年)などに出演。テレビシリーズでは、『ミディアム 霊能力者アリソン・デュボア』(2005年〜2007年)や『トゥルーブラッド』(2013年)などに出演しています。 アカデミー賞2冠に輝いたデヴィッド・フィンチャー監督作『Mank/マンク』(2020年)では、MGMの伝説的プロデューサーであるルイス・B・メイヤーを演じました。
『Mank/マンク』を
ローランド・テンボ役/ピート・ポスルスウェイト
恐竜ハンター団隊長ローランド・テンボ
ピート・ポスルスウェイトが演じた恐竜ハンター団の隊長ローランド・テンボは、「史上最強の猛獣」であるティラノサウルスのオスを狩ることに情熱を燃やす人物です。 一見無愛想ですが、サラやケリーに対してさりげない気遣いを見せる優しい面もあります。
演じたのはピート・ポスルスウェイト
ピート・ポスルスウェイトは、イギリス・チェシャー州出身の俳優です。 舞台俳優としてキャリアをスタートさせたポスルスウェイトは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属し数多くの舞台に出演。その後、テレビや映画に活躍の場を広げていきます。 1984年に『デュエリスト/決闘者』で映画デビュー。『エイリアン3』(1992年)や『ユージュル・サスペクツ』(1995年)などに出演し、幅広い役柄でアメリカでも知名度を上げていきました。 本作に出演した際、監督のスティーヴン・スピルバーグはポスルスウェイトについて「世界一の役者」と絶賛し、次作『アミスタッド』(1997年)にも起用しています。 その後も『タイタンの戦い』(2010年)や『インセプション』(2010年)などに出演しましたが、すい臓がんを患い、2011年1月2日に64歳で他界しています。
『ユージュアル・サスペクツ』を
ディーター・スターク役/ピーター・ストーメア
恐竜ハンター団の隊員ディーター
ピーター・ストーメアが演じた恐竜ハンター団の副隊長、ディーター・スタークは、スタンガンで小さな恐竜コンプソグナトゥス・トリアシクスをいたぶるなど、冷酷で傲慢な人物です。
演じたのはピーター・ストーメア
ピーター・ストーメアは、1953年生まれ、スウェーデン出身の俳優です。 スウェーデンでは王立劇場に所属し、シェイクスピア俳優として知られるストーメアは1990年に『レナードの朝』でハリウッドデビューしました。悪役を演じることが多く、『ファーゴ』(1996年)や『ビッグ・リボウスキ』(1998年)、『アルマゲドン』(1998年)などに出演しています。 そのほかにも『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)や『マイノリティ・リポート』(2002年)、『コンスタンティン』(2005年)、『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年)など、数多くの作品で活躍しています。
『アルマゲドン』を
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』キャストの名演を再確認してみよう
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のキャストは、本作以降も活躍をつづけている実力派ぞろいです。 特に出演当時まだキャリアの浅かったヴィンス・ヴォーンやジュリアン・ムーアなど、その後スターダムを駆け上がって行った俳優たちの若かりし日の演技を堪能できるのは魅力的です。 またリチャード・アッテンボローやピート・ポスルスウェイトはすでに亡くなってしまいましたので、本作を観て、名演を確認してみるのもいいかもしれません。