2018年5月25日更新

『ロストワールド/ジュラシック・パーク』の評価は?シリーズで一番駄作って本当?【金ロー】

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大ヒット作の続編は酷評されることが多いもの。『ロストワールド/ジュラシック・パーク』も例外ではありません。しかし、その評価は本当に正しいのでしょうか。ネタバレありでご紹介します。

【5/25日金ローで放送!】『ロストワールド/ジュラシック・パーク』の評価が気になる!

1993年に大ヒットを記録した『ジュラシック・パーク』。その続編として大いに期待された『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』は、「インディ・ジョーンズ」シリーズを除いてスティーヴン・スピルバーグ自身が再びメガホンを取ったこれまでで唯一の続編でありながら、公開当時かなりの酷評を受けました。 ゴールデンラズベリー賞では、最低続編賞を含む3部門にノミネートするという不名誉な扱いを受けた本作。「シリーズで一番の駄作」と言われる理由はいったいなんなのでしょう。また、その評価は本当に正当なものなのでしょうか。 もう一度、さまざまな観点から見ていきましょう。

脚本に不満の声が多数

『ロストワールド/ジュラシック・パーク』は、ラジー賞最低脚本賞にノミネートしたほど脚本に難があると批判されることの多い作品です。 例えば、前作ではあんなに狡猾で恐ろしかったヴェロキラプトルが、マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)の娘ケリー(ヴァネッサ・リー・チェスター)に鉄棒技でノックアウトされてしまったり、主人公たちが死なないように都合のいい行動をとるため、前作に比べて知能の高い恐竜には見えず、その存在感が薄れてしまっていることに不満を訴える声が多数ありました。 また、後半にはサイトBで捕獲したティラノサウルスがサンディエゴで大暴れするという展開になりますが、麻酔が切れたらどうなるかということが目に見えているにも関わらず、充分な対策を取っていないマヌケさなど、脚本の雑さが目立ちます。

『ロストワールド』のキャラクターの好き嫌いが分かれる

前作『ジュラシック・パーク』では、人間の悪役と呼べるキャラクターはいませんでした。しかし、本作では、インジェン社の社長であるルドロー(アーリス・ハワード)や、彼が雇った恐竜ハンターたちが悪役として登場します。 しかし、恐竜ハンター隊長であるローランド・テンボ(ピート・ポスルスウェイト)は無愛想ではありますが優しく仲間思いの人物で、男気に溢れたキャラクターとして人気があります。 一方で、マルコム博士の恋人であるサラ・ハーディング博士(ジュリアン・ムーア)は野心的な科学者で、母性愛に満ちた人物と捉えることができる反面、自分勝手で向こう見ずな行動が多く、トラブルを引き起こしているという感想も多く見られます。

また、ニック(ヴィンス・ヴォーン)もグリーンピースに所属していたことがある環境保護主義者ですが、彼が怪我をした子供のティラノサウルスを保護したのが原因で、主人公たちのトレーラーは親ティラノに襲われてしまいます。さらに彼は、ハンターたちのキャンプを恐竜に襲わせたり、彼らの銃から弾を抜いたりしたため、多くのハンターが命を落とす結果になりました。しかもニックには悪びれる様子もないため、あまりいい印象を持たなかった観客も。 このように、主人公であるマルコム博士と行動をともにするキャラクターたちが、利己的で頭の悪い印象を与える場面があるため、好き嫌いが分かれるようです。

前作からパワーアップした『ロストワールド』におけるCGの恐竜たち

1993年に公開された前作から4年経ち、作中に登場するCGの恐竜たちはリアルさを増しました。 雨の中、トレーラーごと崖下に宙吊りになったマルコム博士たちを助けようとするエディ(リチャード・シフ)に2頭のティラノサウルスが迫ってくる場面や、サラとケリーが寝ているテントに顔を入れてくる場面などは、非常にリアルで恐いシーンに仕上がっています。 また、ティラノサウルスがサンディエゴの街を破壊しながら闊歩する姿も迫力満点。特に恐竜好きにはたまらないとの感想が多数見受けられました。 しかし、恐竜たちが人間を襲ったり大暴れしたりするのは夜のシーンが多いため、画面が暗く見づらいという意見もあります。

求めるのはメッセージ性?それとも娯楽?

前作では、自然をコントロールしようとする人間の傲慢さ・愚かさに警鐘を鳴らすメッセージがしっかりと示されていました。しかし、本作ではその教訓がほとんど活かされておらず、ただの怪獣映画になっているという意見があります。 しかし、前述のとおりCG技術の向上でよりリアルになった恐竜たちの姿にはとても迫力があり、彼らの登場シーンには、多くの観客が引き込まれました。 前作に比べてメッセージ性が薄れてしまったことに失望するのか、それとも本当にそこにいるかのような恐竜の姿に胸を躍らせるのかは、観る人が映画になにを求めているかによって変わってくるのではないでしょうか。

2018年7月31日には最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開される人気シリーズのなかで、「一番の駄作」と言われてしまっている『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』。 賛否両論のその評価を確かめるため、観たことがない人はぜひ観てみてください。自分が映画になにを求めているかのリトマス試験紙になるでしょう。

『ロストワールド/ジュラシック・パーク』から21年、最新作が公開!

さて、そんな『ロストワールド』から21年の月日がたって公開されるシリーズ新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』。 『ロストワールド』が「ジュラシック・パーク」シリーズの2作目だったように、今作も「ジュラシック・ワールド」シリーズの2作目。ヒット作の続編は常に厳しい目で観客からジャッジされるものですが、果たして今作は良い評価を得る事ができるのでしょうか?期待が高まるところです。