『ジュラシック・ワールド/炎の王国』あらすじネタバレ・感想と評価も【相関図付き】
この記事では「ジュラシック・ワールド」シリーズ2作目「炎の王国」のあらすじと、ネタバレ有の結末を紹介していきます。 ※この記事は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のネタバレを含みます。読み進める際は注意してください。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』はいつ公開?
「炎の王国」は、2018年の7月13日に日本で公開されました。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は何作目?
「炎の王国」は、「ジュラシック」シリーズでは5作目にあたります。
順番は、①『ジュラシック・パーク』、②「ロストワールド」、③『ジュラシック・パークⅢ』、④『ジュラシック・ワールド』、⑤「炎の王国」、⑥「新たなる支配者」となります。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のあらすじ
生きた恐竜たちと触れ合える夢の島「ジュラシック・ワールド」で起きた凄惨な事件。それから3年後の2018年、人間たちが去った後のヌブラル島では恐竜たちが自由に生きていました。 しかし島の北部にあるシボ山で火山噴火が発生し、恐竜たちは生死の危機にさらされます。一方ある嵐の晩、ヌブラル島のラグーンに沈んだインドミナス・レックスの遺体を回収に来た傭兵の一団がいました。 恐竜保護団体「DPG」を設立した「ジュラシック・ワールド」元管理者のクレアは、存亡の危機にある恐竜たちを救おうとロックウッド財団に支援を依頼。クレアは、元恐竜監視員のオーウェンとともにヌブラル島へ恐竜たちの救出へ向かいます。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国」のネタバレ
島からの脱出
オーウェンとクレア、「DPG」に所属する分析担当のフランクリン、獣医のジアが島に到着すると、財団が雇った傭兵団が待っていました。 財団の実質的運営者であるミルズ曰く、予算の都合で救出できる恐竜は11種。その中でも、人間に友好的なヴェロキラプトルのブルーが最優先だと指示します。しかし、ミルズの本当の狙いは恐竜たちを捕らえて、「生きた兵器」として売ることでした。 ブルーは傭兵団のリーダーに撃たれ、それに激怒したオーウェンは昏倒され、ジアはブルーの治療のために捕らえられてしまいます。 そんな中、島の火山が本格的に噴火し、クレアとフランクリンが待機する制御室も溶岩に飲まれかけたため、侵入する恐竜を退けながら何とか脱出します。 トリケラトプスに助けられたオーウェンも合流し、球体移動ポッドを利用して浜辺まで戻ってくると、傭兵団が、捕獲した恐竜を船に積み込んでいました。3人は船が出航する間際にタラップへ飛び乗り、崩壊するヌブラル島を後にするのでした。
ロックウッド邸での闇オークション
オーウェンたちの危機の一方で、財団創設者の孫娘メイジーはミルズが密売人のエヴァーソルと話す現場を目撃。盗み聞きした内容を祖父のベンジャミンに伝え、2人を追って屋敷の地下へ潜入します。 地下の研究室ではヘンリー・ウー博士主導のもと、傭兵団が持ち出したインドミナス・レックスの骨のDNAをベースに改良版の「インドラプトル」が創られていました。ヴェロキラプトルの遺伝子を持つため、ミルズはブルーを教育係にしようと企みます。 メイジーはインドラプトルに驚いて叫んでし待ったことでミルズに見つかり、自室に閉じ込められました。 その直後、ミルズは財団創設者のベンジャミンに呼び出され、自首を勧められたことに激昂。彼が横になっているベッドに近づくと、枕を顔に押し当てて殺害しました。 ミルズは目論見通りロックウッド邸で闇オークションを開始し、大富豪たちが億を超える値段で恐竜を購入していきます。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のラスト・結末
結末・ラスト
その少し前、トラックの運転手に扮して屋敷へと向かうオーウェンとクレア。彼らは傭兵団のリーダーに見つかり、ロックウッド邸の地下牢に入れられます。
万事休すかと思いきや、オーウェンの機転で無事脱出し、手懐けた草食恐竜をけしかけてオークションも中止させました。
しかし、試作段階だったインドラプトルが脱走、傭兵が研究室で銃を乱射したことで爆発が起こり有毒ガスが漏れ出すなど、次から次へ問題が起きます。
オーウェン一行はブルーの加勢でインドラプトルを撃退し生還するも、地下牢の恐竜が有毒ガスに苦しんでいました。
- クレアが恐竜たちの最期を見守ろうとした瞬間、外へ繋がる非常扉のボタンを押すメイジー。
自らも母親のクローン人間として生まれ、同じような境遇の恐竜に同情したのです。恐竜が放たれてからしばらくして、オーウェンはメイジーを引き取ることに……。
連邦議会ではマルコム博士が登壇し、「ようこそジュラシック・ワールドへ」と告げるのでした。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』感想・評価
「炎の王国」の感想
シリーズで1番最初に出てきたブラキオサウルスが島に取り残されてしまい、断末魔をあげながら死んでいったのがめちゃくちゃ悲しいです。ブルーはやっぱり癒やし枠でかわいくて、オーウェンを思い出して手に額を擦り付けようとするシーンは堪りません!これまでは恐竜が悪で人間が善だったけど、今回はそれで終わりじゃなくて考えさせられました。
「ジュラシック」シリーズは森×恐竜のイメージなので、中盤以降の展開はかなり斬新でした。恐竜があんまり出てこなくてちょっと残念。ただ自分の秘密を知ってしまったメイジーがカギとなって、今後描かれる恐竜と人間の新世界へ向けてシリーズの転換期になる作品だとも思いました。
「炎の王国」の評価
これまでのシリーズに比べ、ヒューマンドラマが重視された「炎の王国」。勧善懲悪で収まりきらない、生命の尊厳を巡る倫理的な問題も提起され、賛否両論を呼びました。 人間同士、人間と恐竜の関係性に重きを置いているのが特徴で、クレアが恐竜を命ある存在として守ろうとする姿は前作からの大きな変化です。また、監督がJ・A・バヨナになったことで作風も少し変化。彼が得意とするゴシックホラーの演出が、あらゆるシーンで発揮されています。 雷鳴と共にインドラプトルのシルエットが映る描写など、古典的ながら「ジュラシック」シリーズでは斬新なものもあり、新たな試みがを評価を受けています。
タイトルの意味・考察
原題“Fallen Kingdom”の意味は?
「炎の王国」の原題の副題は「Fallen Kingdom(堕ちた/崩壊した王国)」。見慣れた恐竜たちが島と運命を共にするのは、まさに“恐竜の王国の終わり”と言えます。 1作目から登場するブラキオサウルスの最期は壮絶で、多くの観客が衝撃を受けたシーンです。 その一方で、崩壊したのは恐竜の王国だけではなく、人間の王国も同様。放たれた恐竜によって人間の平穏が脅かされ、“共存と対立の道が始まる”と示唆したタイトルなのかもしれません。
「炎の王国」のその後
2019年9月、今作の1年後を描く短編映画「バトル・アット・ビッグ・ロック」がネット上で公開され、「恐竜と人間が住む世界」の断片が明かされました。 舞台はロックウッド邸から約32km離れたビッグ・ロック国立公園。キャンプ中の家族が恐竜に襲われ、“子どもも武器を取る必要に迫られる”世界が描かれます。トレボロウ監督は短編映画の内容を「恐竜と人間による初めての大きな衝突」と称しており、「新たなる支配者」へ繋がる重要な作品です。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の製作意図
J・A・バヨナが監督を務める
コリン・トリンボロウが前作を監督しましたが、今作はJ・A・バヨナにバトンタッチされました。彼といえば、『永遠のこどもたち』や『怪物はささやく』などで知られ、幼少期の頃の気持ちに寄り添うような作風を得意としています。 また、今作は『ジュラシック・パーク』のようにアニマトロニクスをメインにした撮影を行っているのですが、彼は『怪物はささやく』でも木のモンスターをアニマトロニクスで再現していました。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の意図
次作でカムバックするコリン・トレボロウ監督は、「物語が前進するために、恐竜を我々の世界に連れてくる必要があった」との旨を語りました。 「炎の王国」では、1作目からパークの倫理面に言及してきたマルコム博士が再登場。より哲学的、倫理的な問いが多くなり、生命の尊厳への問題提起が読み取れます。「新たなる支配者」ではその延長として、人間と恐竜の共存の可否が描かれるそうです。 新世界への橋渡しとして、恐竜をパークの外へ放つことがゴールだったと思われます。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のあらすじ・ネタバレは要チェック
前作『ジュラシック・ワールド』で熱い絆を見せたオーウェンとラプトルのブルー。今作でオーウェンはヌブラル島でブルーと再会を果たします。人間と恐竜の共存はあり得るのかという隠れテーマも、再び注目されるところ。 「炎の王国」のラストから、恐竜たちがその後どうなるのかも気になりますね!続編「新たなる支配者」の公開を楽しみにしつつ、まずは「ジュラシック・ワールド」シリーズを復習しておきましょう!