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フィンランドの児童文学を映画化!『オンネリとアンネリのおうち』に期待

2018年5月8日更新

2018年6月9日(土)より公開のフィンランド映画『オンネリとアンネリのおうち』を大特集。あらすじやキャスト、上映スケジュールなどの情報に加え、原作の児童書も併せてご紹介します。

フィンランド発の映画『オンネリとアンネリのおうち』が日本上陸

フィンランドの名作児童書『オンネリとアンネリのおうち』の実写映画が、2018年6月9日(土)より満を持して日本の劇場で公開される運びとなりました。 黒髪の女の子オンネリと、金髪の女の子アンネリが繰り広げるキュートでカラフルな物語で、梅雨時のジメジメとした気分も吹き飛んでしまうかも......! この記事では映画版のあらすじと原作の児童文学の紹介に加えて、キャストおよび監督情報、ならびに上映スケジュールをお届けします。 まずはオンネリとアンネリの故郷、フィンランドの基本情報をおさらいいたしましょう。

Moi!フィンランド

北ヨーロッパ、所謂「北欧」と呼ばれる地域に位置するフィンランド共和国。高低差の少ないなだらかなその国土には、豊かな針葉樹の森が広がり、いくつもの美しい湖が静かに水をたたえています。 かつては世界最大のシェアを誇った携帯電話端末メーカーのノキアや、服飾ブランドのマリメッコ、ガラス・陶器メーカーのイッタラやアラビアといった有名企業が輩出した国であるという認識をお持ちの方も多いでしょう。 日本と同規模の面積の国土に約550万の人々が暮らすフィンランドは、充実した社会保障制度の維持のために税金の国民負担率が高いことでも知られ、消費税率は最大で24%。 首都を南部の都市ヘルシンキに置く一方、最北部には北ヨーロッパの先住民族サーミ人の伝統的な生活圏とされるラップランド地方を領しています。 西はノルウェーから東はロシアのコラ半島に及ぶ広大なラップランドのなかでも、フィンランド国内に相当するラッピ県ロヴァニエミ市には、なんと「サンタクロース村」が存在! ラップランドではオーロラの観測も可能とのことで、実にロマンティックな魅力に溢れるフィンランドに興味はつきません。

映画で聴こう。特異なルーツを持つフィンランド語

近年、駐日フィンランド大使館のユーモラスな公式Twitterアカウントが、フォロワー数14万人を上回るほどの人気を獲得し、「モイ(こんにちは)」や「ニュット(なう)」といったフィンランド語の単語が、インターネットを中心に知名度を上げています。 アイスランドやノルウェー、スウェーデンにデンマークといった北欧諸国の言語は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属するのに対し、フィンランド語はウラル語族に分類されており、その独特の響きは大いに魅力的です。 今回ご紹介する映画『オンネリとアンネリのおうち』は、普段なかなか耳することのないフィンランド語をも堪能できる格好の機会に他なりません。さっそく、気になるあらすじをチェックいたしましょう。

映画『オンネリとアンネリのおうち』あらすじ

オンネリとアンネリのおうち
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黒髪の女の子オンネリと、金髪の女の子アンネリは大の仲良し。7歳のある日のこと、ふたりは「正直者にあげます」と書かれた不思議な封筒を拾います。その封筒に入っていたのは、なんとたくさんのお金でした。 わたしたちがいなくなっても、誰も気が付かない……。 9人兄弟のオンネリと、単身家庭で生活するアンネリは、親の目が行き届かない現状を逆手に取り、もらったお金で家を買うことに。 おそろいのお洋服に、おそろいの小物。とびきりポップなインテリアに囲まれて、ふたりだけの生活が始まります。そして、お隣さんに泥棒が入ったことから物語は急展開......!

原作はマリヤッタ・クレンニエミ作の児童書

日本で高い普及率を誇る北欧の児童図書には、ノルウェーのアルフ・プリョイセンによる「スプーンおばさん」シリーズや、スウェーデン系フィンランド人作家トーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズ、スウェーデンのアストリッド・リンドグレーン作「長くつ下のピッピ」シリーズが挙げられます。 これら北欧児童文学の特色のひとつといえば、ムーミン谷のミイや長くつ下のピッピに代表される勇敢で独立心に富んだ女の子が登場すること。日本の伝統的な児童文学にはあまり見られないタイプのキャラクターの活躍に、希望や憧れを抱く読者も少なくはありません。 さて、本映画作品の原作は、フィンランド出身のマリヤッタ・クレンニエミが1966年に発表した同名の児童書です。女の子なら思わず手に取ってしまうようなマイヤ・カルマ作の可愛らしいイラストがトレードマーク。 日本では1972年に初出版を飾り、長くつ下のピッピと同様に女の子が自立して生活するというストーリーで好評を博しました。待望の続編にあたる『オンネリとアンネリのふゆ』も2016年より日本の書店で発売されています。

映画版『オンネリとアンネリのおうち』キャスト

映画『オンネリとアンネリのおうち』では、主演の女の子ふたりから助演の大人に至るまで、チャーミングな顔ぶれが勢ぞろい! 黒髪のオンネリと金髪のアンネリを演じたのは、アーヴァ・メリカントとリリャ・レフト。 まるで成長後のオンネリとアンネリを映し出したかのような隣人姉妹のプクティーナとノッポティーナの演技は、キティ・コッコネンとエリナ・クニヒティラが担当。 オンネリとアンネリに家を提供するおばあさん、通称バラの木夫人にはエイヤ・アフヴォ、心優しいお巡りさんのリキネンにヤッコ・サアリルアマがキャスティングされました。

本国大ヒットの立役者、サーラ・カンテル監督

日本に先立ちフィンランドでは2014年に公開された『オンネリとアンネリのおうち』。監督は、首都ヘルシンキで活躍するサーラ・カンテルです。 カンテルは、この物語の根底に流れる「親が育児のための時間を確保することが困難になりつつある」という現代社会に潜む問題を意識しながらも、優しさやユーモアに溢れる人生観を全面に描き出すことを重視したといいます。 然して『オンネリとアンネリのおうち』はフィンランドで3週連続で1位を独占する快挙を達成。サーラ・カンテルは、2015年と2017年に発表された続編の監督も務めています。

6月より日本全国で順次公開!劇場情報

さて、注目の『オンネリとアンネリのおうち』は6月9日(土)の東京・YEBISU GARDEN CINEMAと千葉・柏キネマ旬報シアターでの公開を皮切りに、全国で上映される予定です。 シネ・リーブル梅田、名古屋センチュリーシネマ、盛岡中央映画劇場のほか、札幌、宇都宮、長野、横浜、神戸、那覇の劇場で順次公開となります。 映画オフィシャルサイトの最新情報をお確かめの上、ぜひスクリーンでお楽しみください。