2018年7月7日更新

LGBTQの映画祭!第27回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜が7月開催!

毎年全国各地で開催されているさまざまな映画祭。そのなかでも、今回は7月に開催される第27回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜をご紹介します。

第27回 レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜が7月に開催!

映画祭に行ったことはありますか?劇場未公開の作品や日本公開未定の作品、劇場ではあまり上映されない短編映画などを観られる映画祭は、映画ファンなら一度は行ってみたいイベントです。 日本でも毎年全国各地で開催されている多くの映画祭のなかから、今回は2018年7月7日(土)〜8日(日)と7月13日(金)〜16日(月・祝)に開催されるLGBTQ映画の祭典、第27回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜をご紹介します。 世界中からLGBTQをテーマにした作品が一堂に会するレインボー・リール東京。その魅力や上映作品、詳細を見ていきましょう。

レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜ってどんなイベント?

レインボー・リール東京は、セクシャルマイノリティをテーマにした作品を上映する映画祭で、1992年から「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」という名前で開催されてきました。 上映作品は、レズビアン(L)やゲイ(G)についての作品にとどまらず、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)といったさまざまなセクシャリティにスポットを当てたもの。 また近年は、インターセクシャル(性分化疾患)(I)や、自身の性的指向を定義しないクィア、明確にはわからないクェスチョニング(Q)についての作品も増えています。 しかし、そうした作品が映画館で上映される機会はまだまだ多いとは言えません。映画を通してセクシャルマイノリティへの理解を深め、より多様性のある社会を目指すことがこの映画祭の目的。 今年は7月7日(土)と8日(日)に東京ウィメンズプラザホール、13日(金)〜16日(月・祝)はスパイラルホールの2か所で開催されます。

どんな作品が上映されるの?世界各国からLGBT映画が集結!

多くの作品が上映されるなかから、いくつかピックアップしてご紹介しましょう。【】内は作品のテーマとなっているセクシャリティの分類です。日本語以外の作品には、すべて日本語字幕がつきます。

『テルアビブの女たち』(2016/イスラエル・フランス)【L】

弁護士のレイラとレストランで働くレズビアンのサルマ、そして保守的な男性と婚約中の学生・ヌール。同居中の彼女たちは、それぞれ違った生き方を求め、男性権威的な社会に抵抗しようと団結していきます。イスラエルに住むパレスチナ女性3人の奮闘を描くヒューマンドラマ。 2016年のサンセバスチャン映画祭で、最優秀新人監督賞ほか、多くの賞を獲得した作品です。 ★上映スケジュール:7月8日(日) 10:10〜 @東京ウィメンズプラザホール / 7月14日(土) 13:40〜 @スパイラルホール

『フリーランサーズ・アノニマス』(2017/アメリカ)【L】

退屈なデスクワークに耐えられなくなったビリーは、衝動的に会社を辞めてしまいます。しかし、数週間後に結婚式を控えた婚約者に失業したとは言えず……。ピンチに陥ったビリーは、結婚式を挙げる予定の教会で出会った女性たちと、個人事業主向けのアプリ「フリーランサーズ・アノニマス」を開発することに。 結婚式と出資者向けのパーティを同時進行するという、むちゃくちゃな計画を企てるコメディ作品です。 ★上映スケジュール:7月7日(土) 10:10〜 @東京ウィメンズプラサホール / 7月15日(日) 21:10〜 @スパイラルホール

『アフター・ルイ』(2017/アメリカ)【G】

かつては活動家でエイズ禍を生き抜いたアーティストのサム。生き残った罪悪感を抱えながら、現代の若く自由に生きるゲイを苦々しく思っていた彼ですが、ある青年と出会い、彼との関係にのめり込んでいきます。『チョコレートドーナツ』のアラン・カミング主演。 ★上映スケジュール:7月7日(土) 14:15〜 @東京ウィメンズプラザホール / 7月14日(土) 11:20〜 @スパイラルホール

『傷』(2017/南アフリカ・ドイツ・オランダ・フランス)【G】

南アフリカ、コサ人の成人儀式「割礼」。毎年10代の少年たちは山奥のキャンプで割礼を受け、年上の若者たちから大人の男としての規律を学びます。工場で働くクサニは、ヨハネスブルグから来た少年・クワンダの教育係になりますが、自身の秘密をクワンダに知られてしまい……。 第90回アカデミー賞外国語映画賞の南アフリカ代表作品ですが、過激な内容から同国の映画館では上映中止となった問題作です。 ★上映スケジュール:7月14日(土) 18:25〜 @スパイラルホール / 7月15日(日) 16:35〜 @スパイラルホール

『ヴィーナス』(2017/カナダ)【T】

保守的なインド系の家庭で育ったシドは、ついに自分が女性であるとカムアウト。その直後、14歳の少年ラルフが現れ、自分の父親はシドだと言い出します。皮肉屋のシドと自由奔放なラルフの掛け合いが笑いを誘うコメディ作品。 ★上映スケジュール:7月7日(土) 18:40〜 @東京ウィメンズプラザ / 7月14日(土) 16:00〜 @スパイラルホール

『虹色の朝が来るまで』(2018/日本)【LGBTQ】

手話サークルで出会ったろう者の高橋華と星野あけみ。初めて同性に惹かれた華は、戸惑いながらもあけみとつき合うことに。華が両親にあけみとの交際について話すと、いつも味方だった母に拒絶されてしまいます。ショックを受ける華ですが、あけみと別れることはどうしても考えられず。そんな華を見たあゆみは、彼女を東京で開かれる“ろうLGBTイベント”に誘います。 ★上映スケジュール:7月8日(土) 15:00〜 @東京ウィメンズプラザホール

この他にも魅力的な作品が上映されますので、下記のリンクからチェックしてみてください。

あなたの一票がグランプリを決める!レインボー・リール・コンペティション

レインボー・リール・コンペティションは、LGBTQをテーマにした作品のなかから、観客の投票でグランプリを決めるイベントです。 対象作品は、邦画を中心に3分から31分の短編作品。そのなかには、第53回TOKYO月イチ映画祭でグランプリを受賞した『老ナルキソス』(2017)や、FIVE CONTINENTS INTERNATIONAL FILM FESTIVALでベストLGBT賞を受賞した『HIV x LOVE ?』(2017)も含まれています。 一般的に話題にのぼることが少ないインターセクシャルやクェスチョニングに関する作品もあり、映画でそういった存在を知ることは、セクシャルマイノリティに対する興味を持つきっかけになるのではないでしょうか。

真面目なイベントっぽい……BL好きも行って大丈夫?

レインボー・リール東京ではBL好きも大歓迎。非公式ではありますが「BL班」も存在し、BL好き同士でもっとゲイムービーを楽しもう!という企画も開催されています。

BL好きにおすすめの作品はコレ!

『移ろう季節の中で』(2016/韓国) 女手一つで息子スヒョンを育ててきたミギョン。しかし、兵役を終えたスヒョンは親友のヨンジュンとの旅行中に事故にあい、植物状態になってしまいます。罪悪感を抱えながら、かいがいしくスヒョンの看病をするヨンジュンを見て、ミギョンはふたりの秘められた関係に気づいてしまいます。 ★上映スケジュール:7月14日(土) 20:40〜 @スパイラルホール / 7月16日(月) 11:30〜 @スパイラルホール

QUEER×APAC ~APQFFA傑作選2018~『言葉にできない』(2017/インド) アジア・太平洋地域のLGBT映画支援・復興のために活動するAsia Pacific Queer Film Festival Alliance (APQFFA)。このアライアンスに加盟する映画祭から推薦された3作品が上映されます。 そのなかの1本、『言葉にできない』は同性愛が禁止されているインド、ムンバイの電車内で出会ったふたりの物語。お互いに惹かれあいながらも、声をかけることすらできないふたりの全編セリフなしで綴られる恋とは……? ★上映スケジュール:7月8日(日) 12:25〜 @東京ウィメンズプラザホール / 7月15日(日) 11:30〜 @スパイラルホール(※上映スケジュールは『QUEER×APAC ~APQFFA傑作選2018~』が始まる時間です)

今からチケットをゲットするにはどうしたらいい?

東京ウィメンズプラザホール上映回は会場で当日券を購入しよう

東京ウィメンズプラザホール上映回については、すでに当日券のみの販売となっています。前売り券が完売している場合でも、当日券は発行されます。 7日(土)と8日(日)、それぞれ当日上映作品のチケットを会場で購入できます。なお、受付開始時間は9:45〜ですので、観たい作品のチケットを確実にゲットしたいのであれば、早めに行ったほうがいいかもしれません。 また、スパイラルホールでは、当該会場での上映作品すべての当日券を購入できます。例えば、13日に16日に上映される作品の当日券を購入することが可能ですが、この場合も当日券価格(¥1,700)になります。 こちらの受付開始時間は、13日(金)が19:00〜、それ以降は11:00〜です。 受付開始時間よりも早く行きすぎて、周辺施設に迷惑をかけないように注意しましょう。

スパイラルホール上映回の前売り券はチケットぴあで購入可能

7月13日(金)から16日(月・祝)までのスパイラルホールでの上映回のチケットは、7月10日(火)までチケットぴあで購入することができます。チケットぴあサイトから「第27回レインボー・リール東京〜東京国際L&G映画祭〜」で検索してください。 前売り券価格は¥1,400です。また、チケットぴあでの購入は別途手数料がかかりますので、ご注意ください。

お得なスパイラル4回券も各会場・店舗で販売中!

スパイラルホール上映回の当日券4回分に引き換えられる「スパイラル4回券」も各会場や取り扱い店舗で販売しています。 前売り1回券を4枚買うよりもお得なスパイラル4回券は、複数人で利用することも可能。ただし、当日券として販売されている1回券との引き換えになりますので、当日券が完売しているときは、引き換えることができません。 スパイラル4回券は7月11日(水)まで、青山のスパイラルホール1階にあるコミュニケーションスペース「MINA-TO」と、新宿2丁目のバラエティショップ「ルミエール」で販売しています。 詳しくは、下記リンクから確認してみてください。

レインボー・リール東京でしか観られない作品を楽しもう!

LGBTQをはじめとするセクシャルマイノリティが、それだけでひとつにくくりきれないように、LGBTQ映画も、ヒューマンドラマや感動作から青春もの、コメディやサスペンスまで、それぞれの作品の魅力はさまざまです。 また、スパイラルホールの会場には公式グッズ販売コーナーやバーカウンターがあり、協賛ブースではアクセサリーの販売や軽食をとることができる、映画以外の楽しみも。 今後日本で公開されないものも多いレインボー・リール東京の上映作品は、まさに今回しか観ることができないものばかり。セクシャルマイノリティについて理解を深めたい方、映画好きの方は、ぜひ足を運んでみてください!

お詫びと訂正

本記事内におきまして、初出時、インターセクシャルを表す言葉として不適切な表現がございましたので訂正させていただきました。この度はご不快な思いをされた読者の方々に深くお詫び申し上げます。つきましては、 インターセクシャルについての正確な定義を以下に記載させていただきます。

インターセックス(性分化疾患)

いわゆる「性分化疾患」(現在ではDSDs:Differences of sex development:「体の性の様々な発達」と呼ばれる)とは,「染色体や性腺の種類、女性の膣や子宮の有無,外性器の形状・大きさなど、体の性のつくりの発達が先天的に非定型的である状態」を指します。  DSDs当事者の大多数は,自分を女性・男性であると疑ったこともなく,むしろ他人から自分を完全な女性・男性とみなされないのではないかと恐れているということ,また,性自認・性的指向の多様性と混同される恐れから,自身をLGBTQ等性的マイノリティの一員とは見なしていないということが,海外の公的な調査でも明らかになっています。  海外の疫学調査では,DSDsの診断・説明後の当事者の自殺念慮率は45%,61%が臨床上顕著な精神的苦痛を抱えていることも明らかになっていますが,DSDsには「男でも⼥でもない性」「男⼥の区別がつかない⼈」「両⽅兼ね備えている」「両性具有」「中間の性」といった誤解があり,それがむしろ当事者の子供・成人および家族の大多数に二次的な精神的苦痛を与える危険性もあります。