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ドラマ『ゆとりですがなにか』全話あらすじ

第1話「会社辞めまぁす」

食品会社みんみんホールディングスに勤める坂間正和は「ゆとり第一世代」と呼ばれる29歳。しかし上司から呆れられるほどマイペースな彼も、30歳を目前に悩みが尽きない毎日を送っていた。入社2年目の後輩・山岸は「ゆとり」の正和にも理解出来ないマイペースさで、正和は翻弄されてばかり。更に成績不振が理由で本社勤務から居酒屋チェーン「鳥の民」への出向を言い渡され、正和のストレスは溜まる一方。そんな時、正和はレンタルおじさん・麻生厳への相談を切っ掛けに、小学校の教師・山路一豊と出会う。二人は同い年の「ゆとり」で……。

第2話「あんたの正義は一体なんだ?」

若いサラリーマンの人身事故に遭遇した正和は、部下の山岸が自殺したと勘違いして大パニック。すぐさま無事が確認されるも、「正和からのパワハラによる苦痛を理由に辞職する」という連絡が宮下や上司の早川を含む関係者のLINEに一斉に送信され、正和は会社から呼び出されてしまう。一方、山路はレンタルおじさん・麻生とまりぶが一緒にいるところを目撃。正和と共に呼び出し説明を求めると、麻生はまりぶとの意外な関係を語り、まりぶが同い年の「ゆとり」であると発覚する。そんな中、山岸から「訴訟を起こす」と責め立てられた正和は謹慎処分となってしまい……。

第3話「友達になりたくて」

正和は「パワハラを受けた」と訴える山岸と対面。労災認定を要求する山岸は「認められなければ訴訟を起こす」と譲らない。正和は自分が謝罪して始末書を提出すれば全てが丸く収まると知りつつも納得出来ないのだった。一方、山路は教育実習生の佐倉から「山路が担当する4年2組の児童・エレンが同クラスの彩香からいじめを受けている」と知らされる。山路は憶測でいじめと決めつける佐倉を宥めようとするが、彼女はいじめだという主張を曲げない。2人は同僚教師を引き連れて、この問題を話し合うために居酒屋「鳥の民」を訪れるのだが……。

第4話「僕に勇気を下さい」

山路の学校に怒鳴り込んできた静磨は、なんと佐倉の彼氏。山路は学校中に響き渡る大声で「浮気男」だと責められた上、「童貞」だと暴露されてしまった。更に授業参観で発表する劇に関して保護者から理不尽なクレームを受けたことも重なり、山路のストレスは募るばかりだった。一方、山岸が言いふらしたことで正和と宮下の交際は社内で噂の的に。2人の関係が周囲にバレることを頑なに拒む宮下に正和は違和感を覚えはじめる。そんな中、正和はまりぶから「ガールズバーの店長となったことで忙しくなるので今までのようには「鳥の民」に来られなくなる」と聞かされ……。

第5話「抱きつきたかった」

妹・ゆとりのバイト先がよりによってまりぶが店長を務めるガールズバーだと知った正和は頭を抱えていた。家族にも宮下にも打ち明けられず、結局はレンタルおじさん・麻生に相談。すると麻生は「自分がガールズバーに行ってゆとりの様子を見てくる」と言うのだった。そんな中、上司の早川から「宮下に仙台支店長の話が持ち上がっている」と聞かされた正和は、それを隠されていたことに落ち込む。その後、ボルダリングジムに向かうとやり方も知らないままに闇雲に壁を登ろうとして落下。山路と宮下の目の前でアキレス腱を半分切る大怪我を負ってしまい……。

第6話「僕達を変える現実」

まりぶとゆとりの関係を知った正和は、レンタルおじさん・麻生と共にまりぶのアパートへ突撃。まりぶからゆとりとのいきさつを聞き出し、ゆとりを傷つけないようまりぶにある頼み事をするのだった。その頃、山路は学習障害の児童・大悟のために尽力し、シングルマザーで看護師として働く大悟の母・奈々江から頼りにされるように。奈々江のことを意識し始める山路。そんな折、久しぶりに佐倉からも連絡が入りついに「モテ期が到来か」と思うのだが……。一方、正和が本社へ出社するとそこにいたのは元恋人の茜。そして隣にいた強面の男性を「私の父です」と紹介され……。

第7話「恋人達の賞味期限」

正和が営業をしていた頃の得意先で、現在は山岸が担当を務めている仕入れ弁当屋で食中毒事件が発生した。正和は「伝説の営業マン」の本領を発揮する上司・早川の指示のもとで問題の矢面に立ち、会社救済のために奔走することに。一方、山路は週末に控える「父の日参観」のことで、発達障害をもつ大悟の母でシングルマザーの奈々江から相談を受けていた。自分の息子が学習障害という現実を受け入れられないでいる元夫の原島も「父の日参観」に来ると言うのだ。山路は「他の生徒と共に勉学に励む大悟の頑張りを見て欲しい」と緊張しながら授業に臨むのだが……。

第8話「正義のプロポーズ」

正和は食品会社を退職して兄の宗貴と一緒に居酒屋を継ぐことを宣言。それに対し兄は家を出て北海道で農業をすると言い出した。自分勝手な息子たちに母は激怒。そこに後継者問題と兄嫁の妊活問題が絡み合い、坂間家は険悪な状態に。一方、小学校で童貞であることを暴露された山路は、性教育の授業をすることになり動揺を隠せないでいた。自分を見つめ直し植木屋職人として働き始めたまりぶは、同僚としてやってきた職人が「まりぶと会ったことがある」と言い出してピンチに陥っていた。そして茜が「鳥の民」を退職する日に正和は大号泣してしまい……。

第9話「愛する家族の為に」

VIPラウンジ・ウーマンウーマンがぼったくりが理由で警察に摘発され、客引きのために居合わせたまりぶが逮捕されてしまった。正和と山路はまりぶを助けるために、まりぶの父であるレンタルおじさん・麻生が呼び寄せたという弁護士と会うことに。しかしそこに現れたのはまりぶの異母兄である政伸だった。政伸は弟の弁護を依頼した麻生に立腹。留置中のまりぶも政伸に「あんたの世話になりたくない」と言い放つ。その後、正和と山路は麻生からまりぶと政伸の複雑な過去を聞かされ……。一方、茜との新婚生活を送る正和は坂間酒造の酒の営業にまわるが、買い手が見つからずにいた。

第10話「思春期の新郎新婦…俺に一発殴らせろ!」

正和と茜の結婚式が迫る中、茜は正和に結婚への不安を口にする。そこで茜に早川との関係を尋ねた正和は、彼女から「彼と一夜を共にした」との告白を受け激しく動揺するのだった……。その頃、児童たちにどのような性教育の授業をすれば良いのかと思い悩む山路は、気が付くと奈々江にラブホテルへ連れ込まれていた。恐喝未遂で留置されていたまりぶは裁判で執行猶予となり、再び植木職人の見習いとして働けることに。彼は正和から結婚式の招待状が届いたものの、欠席するつもりでいた。そして訪れる結婚式当日。正和と茜は神社へ向かうのだが、なんと正和が途中で逃げ出してしまい……。