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異星人・天人(あまんと)の来訪によって開国した別の世界の江戸末期。かつて白夜叉の異名を取る凄腕の攘夷志士だった銀時は、現在では便利屋を営みながら仲間たちと平穏に暮らしていた。 そんなある日、銀時は唐突に5年後の世界に連れて行かれる。そこで彼が目にしたものは、自分自身の墓と、奇病により荒廃した江戸の町だった。本来この世界にいない彼は、珍さんと名乗り、なぜか対立する神楽と新八に再会する。

「万事屋」と呼ばれる何でも屋を営む侍で、本作では元いた時代から5年後の江戸に飛ばされてしまいます。5年後では銀時は既に死んでいて、自らを珍宝(珍さん)と称してこの世界の人たちと関わります。 坂田銀時役の杉田智和は株式会社AGRS(アジルス)の代表取締役でもあり、声優活動のほかYoutube配信など多方面で活躍しています。代表作に『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年)のキョン役 、『ジョジョの奇妙な冒険』(2012年)のジョセフ・ジョースター役があります。

志村新八は万事屋のメンバーで銀時を慕う人間の1人でもありました。5年後では銀時亡き後、彼に変わり万事屋の看板を背負って荒廃した江戸の治安維持に努めています。 志村新八役の坂口大助は青二プロダクション所属の声優で、代表作に『創聖のアクエリオン』(2005年)のジュン・リー役、『あたしンち』(2002年)の立花ユズヒコ役などがあります。

神楽は万事屋のメンバーでヒロインの1人です。本作では新八と決別し、別の万事屋を名乗って江戸の町を見回っています。子供っぽさは欠片もなくすらっとした背丈で容姿端麗。クールな性格がこれまでの神楽のイメージと全く異なります。 神楽役の釘宮理恵はアイムエンタープライズ所属の声優で、「ツンデレの女王」という異名が付くほどのツンデレボイスの持ち主です。代表作には『ゼロの使い魔』(2006年)のルイズ役、『鋼の錬金術師』(2003年)のアルフォンス・エルリック役などがあります。

本作では銀時がいない5年後の世界が描かれています。銀時亡き世界で必死に生き抜いてきた2人の姿は非常にクールです。時には冷淡とさえ見える2人、容姿だけではなく戦闘力や精神面でも成長がありました。 新八は銀時の使用武器であった「洞爺湖」を携帯し、1度に敵を5～6体以上も薙ぎ払ってしまうほど強くなりました。神楽は仕込み銃の番傘を使って華麗に敵を撃ち落とします。2人の立ち居振る舞いは以前とは比べ物にならず、銀時も衝撃を隠しきれませんでした。

5年後の江戸で変わったのは新八と神楽だけではありません。他の登場人物もそれぞれ変化があります。 初登場では銀時たちと出会ったことから幕府の入国管理局局長というポストをクビになり、家族とも別れた長谷川泰三、通称マダオの変化は劇的。5年後では白髪で髭が伸びて、酒を飲む手は小刻みに震えていてどこからどう見ても老人そのものです。 万事屋のすぐ下にある「スナックお登勢」の従業員キャサリンも、5年という歳月で口の周りにおっさんのような髭が生えてしまいました。 その他新選組のメンバーや攘夷志士の面々も劇的に変化しています。それぞれのキャラクターがどのように変化しているのか注目です。