漫画『恋と地獄』を最新話まで全話ネタバレ解説＆最終回結末予想！無料で読む方法があるかも調査

『恋と地獄』は、SNS界隈の広告で話題を集めている漫画です。『ヒル』で知られる今井大輔による作品で、不倫がテーマになっています。 本記事ではそんなドロドロな本作について、全体のあらすじと各話のネタバレ感想を紹介。作品の内容が気になる人はぜひチェックしてみてください！

27歳の派遣社員・雨野リノには、同じ会社で働く企画部主任・東山ハルオという恋人がいました。妻も娘もいる彼との関係は、いわゆる不倫関係です。彼女はそれでも幸せでしたが、最近ハルオの態度が冷たいことが気になっています。 そんなある日、いきなり「今から行っていい？」とハルオからのお誘いが。身体を重ねながら「好き」という想いを膨らませる彼女に対し、彼はいきなり別れを告げてきます。絶望したリノがとった選択とは一体……。

派遣社員として働くリノは、上司で既婚者のハルオと不倫をしています。彼には妻も2歳になる娘もいるため、自分が選ばれることは決してないと知りながらも、一途な想いを捧げ続けるリノ。しかしそんなあるとき、彼から突然「今日でおしまいね」と別れを告げられてしまうのでした。 ハルオに捨てられショックを受けながらも、しかたがないことだと自分に言い聞かせるリノ。しかしハルオが会社で別の女性社員といちゃついている光景を目撃し、彼女の中で何かが壊れます。そしてハルオに「最後に1回だけめちゃくちゃに抱いてほしい」とお願いし、SMのようなプレイをすることに……。 翌日、リノは服が乱れ顔もひどい状態のまま会社に行きます。そう、すべてはハルオを陥れるための罠だったのです。

リノをめちゃくちゃにした翌日、何も知らないハルオはいつも通りに出勤します。そしてリノのようすを目の当たりにした男性社員や女性社員から、軽蔑の視線を向けられることに。証拠がないからとごまかそうとする彼でしたが、リノが行為中の音声を録っていたため、完全に言い逃れできなくなってしまいました。 こうして周りからの信頼を失い、クズ男という烙印を押されたハルオ。いちばんの被害者は彼の妻と娘でしょうね……。 第4話からは、主人公がリノではなく坂下シホに変わります。シホは例の事件の日、リノの次に出社した第一発見者です。彼女は夫とのセックスレスで悩んでおり、2人の不倫に対してうらやましいという感情すら抱いていました。 そんな彼女に対し、友人はなんと不倫をすすめてきます。さらにそんな中、シホは夫が不倫をしているらしいことを知ってしまい……。

シホは同僚男性の三井に相談に乗ってもらった結果、不倫相手と直接対決することに。 不倫相手の家のインターホンを鳴らしても応答がなく、ドアは開いている状態。家の奥からは夫と不倫相手の声が聞こえてきます。関係修復を願うシホの耳に届いたのは、自由になりたいから妻に消えてほしいという夫の非情な本音でした。 この発言で何かが崩れてしまったシホは、部屋に忍び込むと2人の情事を無心で撮影。そして夫が去った後、不倫相手と対峙します。 シホは浮気相手のネネに、夫の断罪に協力するよう取引を持ちかけます。翌朝、何も知らずに出社した夫を待っていたのは地獄でした。 浮気の事実は会社の同僚や親戚にすでに広がっており、クズ夫の信頼は地の底へ……。

7話から主人公はネネに移ります。彼女は不倫がバレて精神的に追い詰められていました。不倫相手のマサトは、同じ会社であるため周囲の目もあるため、出社できません。ひとり家の中でひきもっていたのです。 そんなある時、彼女の家のインターホンが鳴ります。現れたのはネネの彼氏である久野でした。本命の久野がやってきて、彼女は大安心。涙を流しながら彼に抱きつきます。 不倫をしていたと話せるわけもなく、彼にはストーカーの被害にあっていたと嘘をつくのでした。それを聞いた久野は彼女を抱きしめて、安心するように声をかけます。 ネネはすべてを捨てて久野とやり直すことを決意したネネでしたが、後日、インターホンを鳴らして彼女の家に現れたのは……。

自宅にやってきたマサトをなんとか追い払ったネネでしたが、今度は久野から驚きの言葉を投げかけられます。彼はネネがマサトと浮気をしていたと確信していたのです。 ネネはなんとか言い訳をしようと考え、笑いながら彼が浮気相手ではないと否定します。しかし、その言葉は久野に届きません。彼はスマホを取り出し、ネネがマサトと行為をしている動画を見せてきたのでした。 決定的な証拠を突き付けられ、頭が真っ白になるネネ。彼女は久野にもっと満たして欲しかったと彼を責めるようなことを言い出します。そんな彼女に久野は正論を吐き、立ち去るのでした。 10話からは書店でバイトをしている女性・ナオを主人公にしたストーリーが始まります。

5年前に身体の関係にあったタケルと再会した主人公・ナオ。妻も子どももいるタケルでしたが、まだ自分に気持ちがあるのかと彼女に聞いてきます。ナオはそれを否定し、彼氏と幸せに過ごしていると告げるのでした。 タケルは安心したと言い、ナオの前から立ち去ろうとします。ただ、吐き捨てるようにナオの男を見る目の無さを嘆くのでした。 それを言われてモヤモヤしていたナオは、その気持ちを払拭するために彼氏のケイのもとへと向かいます。彼は、ナオの好きな小説を映像化した映画を見に行こうと言ってくるのでした。 映画はひとりで見たいナオだったので、その提案には違和感を感じます。ケイはお構いなしに、次々と提案をしてきて……。

タケルから彼の現状について説明されたナオは、ケイと比べて動揺を隠せません。ケイとデートをしているときも、思わずタケルと比べてしまいます。映画を見終わったあとも、本当は小説との違いを感じていましたが、誘ってくれたケイに悪いと思って正直に話せません。 ケイが予約してくれたレストランでの食事も、勧められるがままのメニューをこなし、彼女は美味しいと偽りの表情を浮かべるのでした。 食事をしていると、店員がケーキを運んできます。するとケイは膝をついてプロポーズをしてきます。プロポーズを受け入れたナオの顔に、笑顔はありませんでした。 後日、いつも通り書店でバイトをしていると、同僚のシイちゃんが近づいてきて……。

シイちゃんからのアドバイスもあって、ナオはケイとの別れを決意します。それを聞いたケイは怒りを露わにし、「今まで楽しんでいたのは自分だけだったのか？」と迫るのでした。 ナオは何も言い返さず、ただ謝るのみです。ただ彼女自身は、彼に対して何度かサインは出していたと告げます。それを聞いたケイは、ナオのことがよくわからないと言って、落ち込んでしまうのでした。 ナオがケイの家を出ようとすると、彼は涙を流しながら愛情を訴えてきます。それでも彼女の心には響かず、ナオは決別を深く決意するのでした。 後日、本屋でバイトをしていると、今度はタケルが彼女の前に現れます。タケルは今夜一緒に飲もうを誘ってきたのですが……。

17話より物語の舞台が変わります。 同級生のエミとサナエは、家も近く、お互いの2歳の子どもがいるということで、今も一緒によく遊んでいました。お互いの家族について話すこともあり、2人とも良好な夫婦関係を築けているようだったのですが……。 実はエミと彼女の夫・アキラとの関係は、すっかり冷めきってしまっていたのです。結婚する前に役者をしていたエミは、専業主婦となった今、社会から取り残されているような気持ちになっていました。 エミはアキラに、社会復帰したいと話そうとするのですが、アキラの冷たい態度を前にして口にすることができません。そのことをサナエに言うと、自分だったら夫に怒るというのです。それを聞いたエミは……。

仕事に行くサナエの子どもを預かっていたエミ。夜になって子どもを迎えに来たのは、サナエではなく彼女の夫・トーマでした。トーマはエミに衝撃の事実を話します。 実はサナエがアキラと浮気をしていて、その証拠を集めたトーマは弁護士に相談して行動を始めるというのです。その前にサナエの友だちであるエミには、その事実を伝えておこうとしたのでした。 トーマから話を聞いたエミは、感情が入り混じってまともに考えることが出来なくなってしまいます。 ある日、エミとトーマはそれぞれ実家に帰り、その隙にサナエとアキラは2人で会っていました。寝室で行為に及んでいると、家の鍵が開いて複数の人間が入ってきます。その人物とは、エミとトーマだったのです。

『恋と地獄』は、数話で1つの章が完結していくスタイルの漫画で、少しずつ登場人物が入れ替わりながら、様々な恋愛の形を描いているのが特徴です。タイトルからも予想できるように、取り上げているのはバッドエンドで終わる関係性ばかり。恋に堕ちたらその先は地獄という感じですね。 数話ごとに一旦完結しているような漫画なので、連載自体もいつ終わってもおかしくないと思われます。このままいくといつものように何章目かの終わりがそのまま最終回になりそうです。 ただどの話も続きが気になるものばかり。最終回には、それまでの登場人物に登場してもらいたいですね。 『恋と地獄』がどんな結末を迎えるのか、ぜひ見届けてください！

漫画『恋と地獄』の見どころは、なんと言ってもリアルすぎる男女の描写とスカッと展開です。 完全に不倫をしている男女が帰る直前から始まる本作。早く帰らなければいけない男性が先に帰っていいかを聞くと、女性は乾いた表情でそれを承諾します。昔はこんな冷たくなかったとのこと。 慣れてしまえば不倫相手にさえ冷たい男性の非情さと、既婚者を好きになってしまった女性の虚しさを、ここまでリアリティたっぷりに描いた漫画があったでしょうか。現実離れしていない程度に最低な男性が、見事にしてやられるのは間違いなくスカッとした気分になれるでしょう。 またたしかに男性はひどい、残酷です。しかし女性だって相手に妻子がいるとわかって関係を持っているので、相手のパートナーからしたら加害者ですよね。クリーンではない女性が最悪の男性に復讐をする、まさに「恋と地獄」です……！