漫画『我慢しないで、ハデス様。 ～冷酷な冥王の純愛は底知れないほど深くて、重い～』全話ネタバレあらすじ＆感想！純愛を貫く2人の神のラブストーリー

神界と冥界、異なる世界に住む2人の神が運命的な出会いを果たし、強く惹かれあっていく様子を描いた漫画「我慢しないで、ハデス様。」。 この記事では本作のストーリーをネタバレ込みで解説し、作品の見どころや感想なども併せて紹介していきます。他の神々が享楽に耽る中、純愛を貫き通す2人の物語に注目です！

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舞台は神界・冥界・地上の3つに世界が分けられ、カオスに満ちていた時代。神界では老いることも死ぬこともない神々が、享楽三昧の日々を過ごしていました。 新米女神のペルセポネは新たな命を芽吹かせるべく花の世話に励んでいましたが、新芽が枯れ落ち込んでしまいます。 そこに現れたのは「死」を受け取りにやってきた冥界の支配者・ハデス。寡黙だけれど紳士で優しいハデスに励まされ、ペルセポネは元気を取り戻すのでした。 そんな中、以前から折の悪かったゼウスの差し金で、ハデスはエロスの愛の矢を受けてしまいます。愛の矢には意中の相手に欲情する効果があり、ペルセポネを前にハデスは暴走してしまい……。

愛の矢の効力に苦しむハデスを救うため、自らの身体を差し出す決心をしたペルセポネ。ハデスから荒々しくも優しく愛され、心も体も溶かされていきました。 しかしいよいよ1つになろうとした瞬間、「冥王に愛されたものは神界には戻れない」と伝えられ、ペルセポネの決意は揺らいでしまいます。するとハデスは悲し気な表情を浮かべ、寝室を出て行ってしまうのでした。 その後ハデスに仕えるタナトスとヒュプノスから冥界の成り立ちを聞いたペルセポネは、先ほどのハデスの言葉が嘘だと知ります。ハデスは嘘をつくことで彼女の本心を知ろうとしたのでした。

ハデスの本心を知り、自分も同じ気持ちであることを伝えたペルセポネ。そして2人はついに心も身体も深く繋がり合います。 その後ペルセポネに愛されている実感を得たハデスは、またすぐに会おうと約束し、神界へと彼女を送り届けるのでした。 それから暫くしてペルセポネは花畑の異変に気が付きます。実は彼女とハデスの交流を良く思っていなかった神界のリーダー・ゼウスが花畑に細工をしていたのです。 そのうえゼウスはどういう訳か自分のものにしようとペルセポネを誘惑。必死に抵抗するペルセポネの元にハデスがあらわれ、窮地から彼女を救い出すのでした。

ハデスとゼウスの確執が生まれたのは、神界が誕生して暫く経った頃のこと。ハデスが探索のため世界中を飛び回る中、ゼウスは欲望のままに他者と繋がり続けていました。 その結果、ゼウスと交わった者たちは妊娠し神界に新たな命が。しかし子どもたちには永遠の命がなく、みな老いてやがて死んでいきました。そして悲しみに暮れたゼウスは子どもたちを地上に送り、彼らの死から目を背けたのです。 この話を聞いたペルセポネは地上に興味を持ち、ハデスと2人で地上へ降りてみることに。するとそこには神界から姿を消した神・ポセイドンが人々と共に暮らしていて、ペルセポネたちは思いがけずもてなしを受けるのでした。

ポセイドンの計らいによって、地上で新婚旅行のような甘いひと時を過ごしたペルセポネとハデス。地上は人間たちの手によって神界とはまた違う、新たな楽園へと発展していました。 そしてここには婚姻制度があると知ったペルセポネは、いつかハデスと結婚したいと考えるようになります。そして神界へと戻ったのち、かつて一夫一妻の婚姻制度を提唱していたゼウスの元妻・ヘラの元へと向かうのでした。 しかしヘラはゼウスと別れてからすっかり塞ぎ込み、相談どころではありませんでした。そこでペルセポネはヘラを地上の楽園・アトランティスへと連れ出そうと思いつきます。

神々の住まう神界を舞台に、2人の神が強烈に惹かれあっていく様子を描いた本作。表紙からも見て取れる通り、圧倒的な画力が生み出す華やかで神秘的な世界観が魅力です。 細かく描き込まれた風景や装飾品には思わず目を奪われてしまいます。そして何より登場キャラたちの美しさは格別。神々しいとはこのことか！と言いたくなる美神たちが続々と登場し、どのページも眼福ものです。神々の甘美な楽園を覗きみたい人はぜひ！

ここまで「我慢しないで、ハデス様。」のストーリーを詳しく解説してきましたが、本作の魅力はやはり美しすぎる作画があってこそ。唯一無二の甘美な世界観に浸りたい人は、ぜひ漫画をチェックしてみてください！