漫画『株式会社 神かくし』最新巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！人と人ならざる者が交わるダークファンタジー

『株式会社 神かくし』は特殊なクライアントに人材派遣する会社を舞台に、現世と怪異の交わりを描いたダークファンタジー漫画です。 この記事では本作のストーリーをネタバレ込みで最新巻まで紹介していきます。その他にも本作をお得に読める配信サービスや作品の見どころなども解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください！

ある日、振り込め詐欺グループの先輩につれられ「株式会社神かくし」という会社を訪ねた新太。事故に見せかけて人間を消してくれるという噂のあるこの会社に、グループの金を持ち逃げした男の始末を依頼しにきたのです。 しかしこの会社の正体は神や妖怪と呼ばれる人知を超えた存在に、供物となる人間を紹介するというものでした。 まんまと騙され怪異の餌食になりかけた新太でしたが、なぜか見逃され九死に一生を得ます。そして神かくしの一員として働くことになるのでした。 それから極悪人たちを捕まえてはクライアントに紹介するという、奇妙な日々を過ごしていたある日のこと。宗教団体モノリスでの仕事をきっかけに、社長がこの仕事をしている理由が垣間見えてきます。

2巻では神かくしで働くスタッフの過去が明らかになっていきます。神かくしのスタッフは社長、新太を含め4人。 経理のお嬢こと白崎はかつて惚れこんだ男に借金の形として売り飛ばされ、殺されかけたところを社長に救われたのでした。そして社長に貰った命を彼のために使うと決意し、神かくしの敏腕経理として働き始めます。 社長の右腕であるミノは、抜群の運動神経でターゲットの確保から社長のボディガードまでこなす、神かくしの体力担当。 過去に後始末専門の組織で働いていたミノは、とある案件で社長と出会います。そして厄介な事件に巻き込まれながら、そこで社長の壮絶な過去を知ることになるのでした。

襲い掛かる怪異に立ち向かいながら、自分は大勢を殺した禊として惨い死に方をしなければならないと語る社長。彼は神さんの声が聞こえるものとして壮絶な過去を送ってきたようでした。 しかしミノによって不本意にも助けられてしまった社長は、自身を捧げるその日まで1人でも多くの悪人たちを消していくと決め、神かくしを立ち上げたのでした。 舞台は現在に戻り、社長からお使いを任された新太はひょんなことから情報屋・ハルの仕事に同行することになります。 彼女は契約を交わした怪異を操るという一族秘伝の術を持っていて、怪異から集めた情報を裏で暗躍する人たちに売っていたのです。その仕事ぶりを見学し、新太はまた1つ「こちらの世界」へと足を踏み入れていくのでした。

4巻の舞台は4年前に遡ります。神の土地を侵害した者たちがいると聞かされ、裏の世界では顔の通った大物・稲佐と共にとある場所へとやってきた社長。 既に1人が犠牲となったものの、あるイレギュラーによって神の裁きは中断されていました。実は同じタイミングで一族から命を受けてやってきた札呼びのハルが、神と一戦交えていたのです。 強大な神の力を前に、苦戦を強いられるハル。そこへ割り込んできた稲佐が神との交渉を開始し、事態は収束へと向かいます。 その後母親のためと一族での不当な扱いに耐え続けていたハルは、母の裏切りを知り自由の身に。札呼びの秘術を駆使し情報屋業を始めるのでした。

本作の見どころは、神かくしのスタッフをはじめとした個性的なキャラクターたちです。怪異に立ち向かうだけあってどのキャラも類まれない能力の持ち主ばかり。人間離れしたキャラたちが活躍する姿にはワクワクとした高揚感を覚えます。 また人間のキャラクターだけではなく、取引先として登場する怪異たちも目を引く存在です。50年に1度悪人しか求めない殊勝な神もいれば、子どもを怖がらせる都市伝説など、怪異の種類もさまざま。ビジュアルもインパクト抜群で1度見たら中々忘れられませんよ！