イノセントゼロの正体は「マッシュル」最強のラスボス？戦いの最後や息子・兄弟を解説

魔力ゼロの主人公が筋肉で魔法界に風穴を開けていくアブノーマル魔法ファンタジー「マッシュル」。本作に登場するイノセント・ゼロは主人公・マッシュを狙う犯罪組織のトップです。 この記事では、本作におけるラスボスであるイノセントゼロについて徹底解説！その正体や目的、強さ、マッシュとの関係などを最終回を踏まえて紹介していきます。 ※この記事は『マッシュル-MASHLE-』の重要なネタバレを含みます。

イノセントゼロは本作に登場する犯罪組織「無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)」のトップで、最強の魔法を操りながら多数の魔法使いを束ねています。その実力は魔法界一の実力者とされるウォールバーグ・バイガンと並び立つほど。 これまではあまり表舞台に姿を現していませんでしたが、突如本作の主人公であるマッシュに執着を見せ始めます。 組織の構成員たちからは「お父様」と呼ばれており、イノセントゼロにとって自分の子どもである部下を含めた弱者は、自分の強さの糧となるべき道具に過ぎません。その生き方は、完全実力主義で弱者を差別する魔法社会そのものを反映したものとも言えます。 弱者救済を謳うウォールバーグとは根本的に相容れず、自分の欲を優先してきたため、大悪党であるイノセントゼロのほうが最強に足る実力を手に入れています。

イノセントゼロはかつてウォールバーグ・バイガンとともに、魔法社会を形成したとされる偉大な魔法使いアダム・ジョブズの一番弟子でした。そのことを考えると、彼とウォールバーグの力が拮抗しているのも納得できますよね。 さらになんとイノセントゼロは、マッシュ・バーンデッドの実の父親であることが明らかになりました。しかしマッシュに対する親としての愛情は一切なく、彼のことはより自身を高みへと近づけるための道具としか思っていません。

マッシュのことを「無くしもの」と呼ぶイノセントゼロの目的は、死なず美しく完璧なままの人間、つまり不老不死になること。非常に利己的な人物である彼は周りのことなど一切考えておらず、ただ自身の目的のためだけに動きます。 完璧な人間を目指すために、イノセントゼロはパーツとして自分の血を分けた6人の実子をもうけました。それがマッシュと「悪魔の五つ子(デビルクンタブレット)」です。 イノセントゼロの目的は6人の心臓を用いて「造体禁忌魔法」を使い、不老不死の心臓を手に入れること。偶然マッシュが進化の条件に一致していたというわけではなく、最初からマッシュは彼の目的のために生み出された存在だったのです。

イノセントゼロは本作に登場する中でも最強クラスの強さを誇り、「最強」と称されるウォールバーグとも互角に渡り合っています。そんな彼は固有魔法の中でも特筆した強さを持つ、周囲の時間を止めたり時間を逆行させたりできる時間魔法を操り戦います。 さらに禁忌魔法も使用している彼は自身の肉体改造を繰り返すのはもちろん、魔力の増強や他者の魔法を使用することも。並大抵の魔法使いでは手も足も出ないほど、強大な力で立ち塞がります。 サモンズで神の力を呼び覚ますと、線が2本発現し合計4本に。これは作中最多です。魔力を大量消費する難点を、彼は禁忌魔法で魔力を増幅させてカバーしていますが、肉体が限界を超えて暴走するという弱点にもなっています。

結論から言うと、イノセントゼロはマッシュに敗れはしたものの死亡はしていません。マッシュとの戦いの中で一時は完全体となったイノセントゼロでしたが、最後はマッシュの「ホエルボディ魔法 ギャラクシークラッシュ」を受けて敗北しています。 修行を積んだマッシュは、時間操作の際に生じる0.1秒の隙にグーパンを放てるようになっていました。イノセントゼロが何度時間を巻き戻しても、マッシュは殴り続けます。 やがてイノセントゼロは不老不死になっても、永遠にマッシュに殴られ続けるという終わりのない地獄を悟るのでした。強大な魔法も歪な野望も、マッシュの筋肉によって打ち砕かれたのです。 こうしてマッシュに倒され、罪を償うよう諭されたイノセントゼロは、魔法で全てを元に戻した上で逮捕されることに。ちなみに彼自身は死亡しなかったものの、ファーミンをはじめとするイノセントゼロのメンバーは一部死亡しました。

「悪魔の5つ子(デビルクンタブレット)」はイノセントゼロの実子たちで、それぞれが最強の実力者である神覚者に匹敵するほどの力を持っています。イノセントゼロの実子である彼らは、マッシュの実の兄たちでもあります。

長男・ドゥウムは「悪魔の5つ子」の中でも一番の強さを誇る実力者で、「大剣カラドボルグ」を使用した白兵戦を得意としています。兄弟たちの中では真面目かつ理知的であり、他の兄弟たちからも一目置かれる存在です。

ドレッドヘアーが特徴的なファーミンの見た目は、まさにピエロ。さらに性格も好戦的かつかなりのサイコパスであることから、他の兄弟たちから疎ましがられることもあります。透明魔法で敵を翻弄し、破壊の限りを尽くそうとするところが特徴です。

三男であるエピデムの特徴は、スーツにメガネという紳士のような見た目と口の下に大きく描かれた×印のアザ。見た目とは裏腹にかなりの狂人で、プリンを大好物としています。プリンに対する執着はかなりのもので、その域はもはや変質的。

四男・デリザスタの特徴は、左右の目の下に描かれた二本のアザと、まるで日輪のような後頭部の飾り。お調子者かつ自己主張の強い派手好きな一面もあるものの、刹那主義者という一面もあります。そんな彼は、強力な矛を生み出す魔法を使って戦います。

五男のドミナ・ブローライブの特徴は、女性と見間違うほどの美しく中性的な見た目とセミロングのヘアスタイル。兄弟の中でも最もイノセントゼロを崇拝する彼はマッシュに対しても強い嫉妬心を燃やし、強力な水魔法で彼を追い詰めます。

組織の一員であるセル・ウォーの正体は、イノセントゼロによって生み出されたクローン。彼はなんと死体にイノセントゼロの血を入れて作られた、複製品だったのです。 イノセントゼロに仕えるためだけに生み出されたセルは自身のすべてをイノセントゼロに捧げ、彼だけのことを考えて行動。一方でイノセントゼロは彼のことを雑用係ぐらいにしか見ておらず、実の息子というわけでもないのでぞんざいな扱いをしています。

アニメ「マッシュル」でイノセントゼロ役を務めるのは、ベテラン声優の三木眞一郎。彼の落ち着いたバリトンボイスは、圧倒的な強さを誇るイノセントゼロにぴったりですね。 そんな彼の代表作には、『機動戦士ガンダム00』の初代ロックオン・ストラトス〈ニール・ディランディ〉と二代目ロックオン・ストラトス〈ライル・ディランディ〉役や『BLEACH 千年血戦篇』の浦原喜助役、『ポケットモンスター』のコジロウ役などがあります。

この記事ではイノセントゼロの正体や強さについて深掘りしましたが、いかがでしたでしょうか。2024年1月にはアニメ2期がスタート。完結済みの原作も読んで、漫画もアニメも楽しみましょう！