漫画『名も知らず』最新巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！スリリングな展開で魅せるヒューマンドラマ

訳あって番になってしまったΩとαが再び出会うという、オメガバースでありながら重厚なヒューマンドラマが楽しめる女性漫画『名も知らず』最新話までのネタバレを紹介していきます！ 記事内では全てのストーリーを紹介することはできないため、ネタバレを読んだら記事内で紹介するお得な方法で本作をチェックしてみてくださいね。

娘の鈴(りん)と暮らすシングルマザーの彩音には、誰にも言えない悩みがありました。彼女がまだ18歳の頃、初めて来た発情期になんの対策もしていなかった彼女は1人のαと出会ってしまいます。 その時顔も知らないαの子を妊娠しただけではなく、無理矢理番にさせられてしまったことに絶望した彼女はまだお腹の中にいた娘を手にかけてしまおうと考えたこともありました。 しかし今では娘と2人、平和な生活を送リながら「この子を産んでよかった」と人知れず幸せを噛みしめるのでした。 そんなある日、鈴が熱を出して病院に運ばれたと聞いた彩音は急いで病院へと向かいます。その時、娘が「新しくきた先生にとても懐いている」と看護師から聞いて胸騒ぎを覚える彼女。診察室に入ると、そこにはあの日彩音にトラウマを植え付けたαと同じ匂いをまとった医師がいて……。

診察室でぐっすりと眠る娘を膝に乗せている医師・相馬を見て、「あの日私を襲った男だ」と確信した彩音。しかし彼女の身体は震え、声も出せません。 彼女を心配する看護師を退出させたあと、相馬は鈴が自分の子かどうか彼女に尋ねます。必死に否定する彩音でしたが、彼女の狼狽ぶりを見れば答えは明らかでした。 その後鈴の様子を見ようと1日休暇を取った彩音は鈴と一緒に眠り込んでしまいます。先に目を覚ましたあと母親を起こさないように1人で遊んでいたとき、彩音の様子がおかしいことに気づいた鈴。 息が荒く、苦しそうに呻く彩音を見た鈴は母親を助けようと一目散に病院へ。そして相馬を見つけた彼女は彩音を助けてほしいと頼むのですが……。

あろうことか自分が鈴の父親だと相馬がカミングアウトしたことで、そのまま彼は母娘と共同生活を送ることに。“パパ”のことをすんなり受け入れた鈴は毎日機嫌がよいものの、彩音にとってこの生活は地獄そのものでした。 「早くここから出ていく方法を考えなきゃ」と焦る彩音と対象的に、鈴の前では良いパパとして振る舞う相馬。いい加減彩音のメンタルも参ってしまい、ある日スーパーで相馬と喧嘩をして鈴を泣かせてしまいます。 なんとか鈴を寝かしつけたあと、どういうつもりなのかと再び相馬をなじる彩音。その際に「そろそろ慣れてくれなきゃ困る」と言われたうえに入籍のことも考えたいと言われてしまった彼女は絶望のどん底へ。 その後、3人で生活し始めてから初めての発情期に見舞われた彩音は……。

発情期に見舞われた彩音からは、甘い匂いが漂ってきます。その匂いを嗅いでしまった相馬は、気が狂いそうになってしまうのでした。もっとその甘美な感情を味わいたいと、彼はは彩音に手を伸ばします。危うく彼女に触れそうになったところ、鈴に呼び止められ我に返るのでした。 倒れている彩音を心配そうに見る鈴に対して、相馬は救急箱をとってくるようにお願いします。鈴がとってきた救急箱から特効薬を取り出し、彩音に使用すると……。 薬が効いてきた彩音を部屋に連れていき、相馬は鍵をかけて休むように伝えるのでした。 相馬が部屋を後にすると、彩音は相馬のもとから逃げ出す方法を考え始めます。その方法とは、5年前に相馬が自分を襲ったときのことを再現し、それをたてに相馬を脅すことでした。 そこで彩音は、5年前と同じように相馬と身体を重ねようと企むのですが……。

彩音が良からぬことを企んでいるとは露知らず、相馬はいつも通り家に帰宅します。そんな彼に彩音は「助けて、身体中が熱い」と抱きつきながら誘惑。辛抱堪らなくなった相馬はついに彼女を襲ってしまいます。 とはいえ、流石に1線を超えるのはまずいと思った相馬。最後まではしてこない彼に、作戦が失敗すると思った彩音は「やめないで、もっと」と輪をかけて誘惑して……。彼女の思惑通り相馬は挿入してきますが、なぜか「こんなつもりじゃなかった」と泣きながら謝ってくるのでした。 そして翌日。1人になった彩音が昨日の出来事について思案していると、家のチャイムが鳴ります。インターホンを見てみるとそこには相馬の父が立っていました。

シングルマザーでΩの七瀬彩音(ななせあやね)。厳しい生活ながらも娘の鈴(りん)と2人で幸せに暮らしていました。しかし平穏な日常は突如として終わりを迎えてしまいます。 18歳の冬に初めての発情期を迎えた彩音は、通りがかったαの相馬に襲われてしまい……。彼は必死で拒絶して逃げようとする彩音のうなじを噛んできます。強姦によって妊娠した彩音は1人で鈴を産み育てたのでした。 そんな事件から5年後、彩音は憎き相馬と偶然再会して――。

本作はオメガバースの世界観を踏襲した本格的なヒューマンドラマとなっていて、主人公・彩音の独白などから彼女の切なる想いや苦しみが読者に伝わってくる心理描写が見事な作品でもあります。 周囲に陰口を叩かれたり身を切るような地獄を味わっても娘の鈴を守り通そうとする彼女の姿に感動すると同時に、そんな母を子どもなりに守ろうとする鈴の健気さにも涙腺が緩むでしょう。彩音と鈴に相馬を加えた歪な関係の終着点はどこにあるのか、ぜひ本編をチェックしてみてくださいね。

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今はギスギスした関係の相馬と彩音ですが、なんだかんだで夫婦として生活していくんじゃないかなあと予想できます。 あまり母親以外に懐かない鈴が相馬には甘えているのも、いきなり父親だと言われてすんなり受け入れたのも鈴自身が相馬が父親だと本能で理解しているからではないでしょうか。 そしてΩの彩音には避けられない発情期があり、その発情期に反応してしまう相馬の姿が描かれていました。本作冒頭で苦しむ彼女の様子を見ると薬もうまく効いていないのでしょう。そんな発情期を抑えるためにパートナーが必要である彩音と、発情期に反応してしまう相馬とは利害が一致しています。 最初は仕方ないと思いながらも、彩音は徐々に相馬のことを受け入れていく様になると思われます。 重要な鍵となる相馬自身の思いについてはまだほとんど描かれていないため、彼の本心を知った彩音がどう出るのかも今後のポイントですね！

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