漫画『余命わずかの脇役令嬢』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！余命宣告された令嬢の末路

芸術病という病に冒されたヒロイン。彼女の余命はもってあと1年ほど。家族の中でもどこか疎遠な彼女は婚約者の元へ1人旅立つことにーー。作者「KIMPEUL」「JAEUNHYANG」が描く異世界少女漫画作品です。 この記事では、漫画『余命わずかの脇役令嬢』のネタバレや見どころ、感想を紹介していきます。また、作品をよりお得に読める方法もあわせて解説していくので、本作に興味がある人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

カリナ・レオポルド。ヒロインであり、彼女の余命はもって1年でした。彼女の病名は「芸術病」。芸術家たちが、作品の命を吹き込み、その代償として自分の命を削るという病です。カリナは素晴らしい絵を描く女性でした。しかし残酷にも、その絵が彼女の命を削っていたのです。 彼女はレオポルド家の長女であり、第2子。出来のいい長男、そして父にそっくりな美しいブロンドを持った双子の末っ子たち。特に妹のアベリアは幼い時より体が弱く、父も母も彼女につきっきり。もちろんカリナはいつだって家族に構われず1人のことが多くなります。 1人になれば、自分を慰めるために絵を描きます。そしてその絵が彼女の命を削っていったのです。 余命宣告されたカリナは北の地に1人で行くべく旅の準備を進めますーー。

婚約者のミリアンが住む北の国に着いたカリナ。しかし無理がたたって熱を出して倒れてしまいます。そこでミリアンはなんだかんだチクチク言いながらも、優しく看病をしてくれます。彼女にとっては初めて受ける優しい看病。嬉しくて彼の手を握ります。 自分が芸術病を患っているということは、ミリアンにはなかなか告げられません。しかしカリナが描いた絵を見つけたミリアンが、気になって医者に調べさせたところ、彼女の病気のことが明らかになってしまいます。 カリナは北の地で、自分のことを誰も知らない人のなかでひっそりと死んでいくつもりでした。それなのに、だんだんとミリアンの優しさが身に染みてきてひっそりと泣くことになりますーー。

カリナを最初に診てくれて、芸術病だと診断をした医者の名前をウィンストンと言いました。彼の元に旅立つことを告げたカリナでしたが、なんと心配したウィンストンは、彼女を追いかけてミリアンの邸宅までやってきてくれたのです。 そこでカリナは自分がもうミリアンの家からもしばらくしてから出ていくことを告げます。そしてレオポルド家の主治医であるノクターンのことも2人で語ります。ウィンストンは医師として患者には平等に接するように伝えてあったようですが、どうやらノクターンはえこ贔屓をしていたようで……。 そして芸術病を支援する侯爵・フェリオールもカリナのもとへやってきます。彼は彼女の初めての友人になってくれ、たくさんの支援をしてくれますーー。

はっきりと屋敷へ戻るつもりはないということを手紙にしたためたカリナ。その手紙を受け取ったレオポルド侯爵は大激怒。なだめる執事を黙らせ、なんとしてでも屋敷にカリナを連れ戻すと言い張ります。 一方、フェリオールはミリアンに彼女の芸術病について話はするものの、余命のことについてはカリナの願いもありミリアンには伝えません。カリナの病気の進行は人より早いことがわかりました。彼女の能力は50年、60年に1人の逸材だったのです。しかしその分自分への負担も大きいのが事実……。 北の国に来て、ミリアンがもたせてくれた「ホロン」という不思議な治癒力のある石。これがもしかしたら芸術病を治す鍵になるのかもしれない可能性が出てきます。

フェリオールが提案した芸術病の対策……。それは絵を完成させないということ。絵を描きたくなってしまうカリナにとって、この提案は少しでも病気の進行を遅らせるのに役立つものでした。しかしそれでも病気の進行を止めることにはなりません。 ある日、絵を描いていたカリナは自分の手が思うように動かなくなってきていることに気づき絶望してしまいます……。 そんな日々のなか、ミリアンとカリナの関係性が予想外に進展します。もともと勝手に決められた婚約者という関係。しかしカリナにとっては彼との関係の進展が、重くのしかかります。 フェリオールの支援があって、カリナはかねてより画家になりたいという夢を達成することになります。なんと彼女が「カリナ」という名で描いた絵が話題になりーー。

カリナのことが好きになってきているミリアン。彼だけはカリナの余命のことが知らされていません。何か自分にできることはないかと考えた彼は、芸術病について調べるために、実際に患者たちに聞き込みをしていくことに。 芸術病には禁忌があります。それは人間を描いて呼び出してはいけないということ。しかし彼女は幼い頃にそのタブーを犯してしまったことがありました。それをフェリオールに正直に告げます。 2人で話すフェリオールとカリナ。そこにミリアンがやってきます。2人でいることにちょっと不満げな彼はフェリオールとついつい喧嘩をしてしまいます。 カリナの方は、ウィンストンとの診察の日、自分の調子がだんだん目に見えて悪くなってきていることを告げますーー。

カリナの父・カーシスと兄のインフリック。彼らは有名画家の「カリナ」が描いたと言われる絵が飾ってある銀行に来ています。インフリックは画家の正体は妹ではないかと思っているのですが、父は信じていません。 長い列を待って、ようやく2人が絵を閲覧する番になって、彼らは絶句します。まさにそれはカリナの絵だったのです……。 一方カリナの方は、ミリアンから告白を受けました。自分の恋人になって欲しいと彼から言われたのです……！そんな想いをしっかりと受け止めたカリナ。めでたく2人は恋人同士になることに。 そして芸術病に関しても進展が訪れます。やはり病気の進行に関して、ハロンという治癒石が役に立つかもしれないことがハッキリとしてきます。

本作『余命わずかの脇役令嬢』は、タイトル通り、1年と生きられないと宣告された令嬢がヒロインです。彼女は芸術病と呼ばれる不思議な病に冒されており、絵の能力はまさに奇跡。 しかし家族の中でどこにも居場所がないヒロイン・カリナ。彼女は死に場所を求めて、自分を嫌っているはずの公爵のもとへ旅立ちます。 ヒロインの切ない境遇や思いに、展開が気になってどんどん読み進めて止まらなくってしまいます。読み始めたら夢中になる漫画を読みたい人にはぜひオススメしたい作品になっていますよ。