漫画『STAYGOLD』最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！様々な想いが交差する家族と愛の物語

BL漫画『STAYGOLD』は、血の繋がらない甥っ子から一途に想われ続ける叔父の姿を描いたじれった系純愛ストーリーです。 ここからは本作のストーリーを最終6巻までネタバレ込みで一気に紹介していきます！その他にも作品の見どころや、どの電子書籍サービスで読めるのかといった情報も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください！

男と駆け落ちしてしまった姉に変わって甥っ子と姪っ子を育てている主人公の優士は、突然金髪になった可愛い甥・駿人の姿に困惑していました。てっきりグレてしまったのかと思った優士でしたが、全くそんなことはなく。実は駿人はずっと優士のことが好きで、背伸びしたくて髪を染めたのです。 甥っ子からの突然の告白に、さらに困惑する優士。とはいえ中学生の戯言と本気にせずにいると、それから何度も告白するようになり、挙句の果てにキスまでされてしまうのでした。 さらに優士はかつて自分が姉に対していただいていた密かな恋心を駿人に知られていたと気が付きます。この日を境に、優士たち家族の形は少しずつ変わり始めていくのでした。

中学生3年生だというのに勉強を全くせず、テストで赤点を取りまくる駿人。受験はどうするんだという優士の問いに、「高校はいかないで働く」と返答します。もちろん優士はそんなこと許すはずもなく、結局優士の弟・コウの友人である日高が家庭教師をすることになります。 日高はコウに想いを寄せているらしく、駿人はそんな日高に恋愛相談をします。そして「押してダメなら引いてみろ」という日高のアドバイスに則り、優士にゆさぶりをかけてみることに。 作戦は功を奏し、駿人に距離を取られていると気が付いた優士は、自分の中に焦りにも似た感情が生まれていることに気が付くのでした。

改めて真っすぐに自分の想いを伝えた駿人でしたが、「家族」の形にこだわる優士から拒絶されてしまいます。そしてこれ以上優士を困らせたくないという思いから、駿人は元の関係に戻ることを決意。表面上は全てが以前と同じになりました。 そんな矢先、駿人たちの母親であり、優士たちの義理の姉である弥生が突然山中家へやってきます。しかし多感な年頃の駿人が、自分を捨てて男と出ていった母親を受け入れられるはずもなく。妹の菊花も弥生を拒絶します。 一方の弥生は子どもたちの気持ちなどお構いなしに、2人を自分の家に連れていくことを提案。身勝手な弥生に振り回されながら、優士はかつて彼女に対して抱いていた気持ちを思い出していました。

4巻ではコウと日高の関係に発展が。長い教育実習が終わり、久しぶりに会ったコウに対して感情が爆発してしまった日高は、酔った勢いでキスをしてしまいます。すると意外にもコウは受け入れてくれ、そこから2人はセフレのような関係に。 それから暫くは幸せの絶頂にいた日高でしたが、その幸せは長く続きませんでした。だんだんと会う頻度は減っていき、心なしかコウの態度も冷たいような……。 実は日高が酔っぱらった日に、長年彼が自分を想い続けていたことを知ったコウ。自分なりにしっかりと日高と向き合った結果、恋人にはなれないと結論を出したのです。 こうして日高の長い恋は終わりを迎え、2人は別々の道へと歩みだします。

テニスの強豪校へ進学を決めた駿人。それから驚くほど実力を伸ばし、あっと言う間にレギュラーとして活躍するようになります。 時は流れ、駿人は高校3年生に。この間、女の子との恋愛も経験した駿人でしたが、結局付き合うには至らず、未だに優士のことを一途に想い続けていました。 そして再び進路を考える時期がやってきて、当然大学に進学するものだろうと思っていた優士は、駿人からプロを目指すためにアメリカへ行きたいと言われ困惑します。すっかり大人に成長した駿人が自分の傍からいなくなってしまうことにショックを受けたのです。

自身の感情に自分でも整理が付かない様子の優士に対して、ここぞとばかりに猛プッシュをする駿人。いよいよ向き合わなければならないと覚悟を決めた優士は、ついに駿人に対して「好きだよ」と伝えるのでした。 それから月日は流れ、駿人は菊花と共にアメリカへと旅立ち、優士とコウもそれぞれ1人暮らしを始めます。こうして中山家はバラバラに暮らし始め、優士は寂しさを紛らわすように仕事へ打ち込むようになっていきました。 その結果、体調を崩してしまった優士は、つい駿人に対して「お前に会いたい」と弱音を漏らします。その言葉に駿人は「世界のどこにいても俺は優士のとこに帰るから」と言って、決して揺るぐことのない想いを伝えるのでした。

隅から隅まで見どころ満載の本作ですが、特に痺れたのは一貫して気持ちを貫いた駿人の強さです。家族という在り方にこだわる優士に何度も拒絶され、そのたびに傷付いてきたはずの駿人ですが、最後の最後まで彼の気持ちがブレることはありませんでした。 優士が崩れそうになってしまったとき、彼を支えたのも駿人の揺るぎない想いです。眩しいほどに力強くて真っすぐな駿人に心を照らしてもらったのは、きっと優士だけではないはず。