2024年4月4日更新

「初恋ハラスメント」ネタバレ・考察!菅沼の呪いが関係したホラードラマ?

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2024年3月30日に、中京テレビでドラマ「初恋ハラスメント」が放送されました。このドラマ、中京テレビが送る新しい形の恋愛ドラマかと思っていたのですが……。実はホラー要素が多く、ただの恋愛ドラマではないことが判明!考察要素もあり、放送後もSNSで盛り上がりを続けています。 この記事では「初恋ハラスメント」のネタバレ、このドラマはホラーだったのかを詳しく解説していきます! 本記事にはストーリーのネタバレが含まれるため、未視聴の人は注意してください。

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「初恋ハラスメント」はホラーなのか?

「初恋ハラスメント」世間をざわつかせた一連の流れまとめ
  • 番組公式Xに「心臓の弱い方はお気をつけください」と掲載
  • テレビCMに怪しいモノクロ写真の女性が映っている
  • 番組公式Xにスタッフの暴行映像が投稿→その後すぐに削除
  • そもそも公式Xの文面が情緒不安定
  • 「令和・恋ドラシナリオコンクール」は存在しない
  • ホラー系Youtuber「かいばしら」が出演
  • テレビ欄を縦読みすると「すがぬまののろいのせい」と書かれている

この「初恋ハラスメント」は、先輩に想いを寄せる女性が主人公の"恋愛ドラマ"かと思われていました。「令和・恋ドラシナリオコンクール」大賞受賞作!?と紹介されており、胸キュンドラマを想像しますよね。しかしこのドラマは、SNSの仕掛けを使って視聴者を巻き込む形で作られた「ホラー作品」だったのです! ドラマでは、本気で怖いと感じてしまうほどのホラー映像が多数登場します。映像が止まったりノイズが入ったり、突然画面に幽霊が現れたり……。ホラーとは知らずに視聴すると、かなり驚いてしまうほどのホラー作品です。

「初恋ハラスメント」の内容をネタバレ!

このドラマはいきなり本編が始まるのではなく、前半が「放送直前SP!」という特番、そこで様々な暗示があった上で後半の本編に入るという番組構成となっています。 直前SPの時点で、既にホラー要素やドラマのカギとなる要素が満載です。早く本編が見たい!と飛ばさずに直前SPからしっかりと視聴することをおススメします。

放送開始直後の「放送直前SP!」で不穏なシーンが映り込む

まず前半の「放送直前SP!」。ここではアナウンサーが夏希役の吉田伶香、春太役の小宮璃央にインタビューをします。ドラマ撮影の様子もVTRで流れるのですが、そこでは監督の熊谷が助監督の菅沼に暴行する様子がさりげなく映っていました。また、菅沼が土下座をする様子や菅沼の遺影と思われる写真も背後に飾られています。 「すがぬまののろいのせい」の菅沼とは、このドラマの助監督と判明。遺影があるため自殺したのでは?と考察することができます。 この直前SPは、ハラスメントが原因で自殺した菅沼の呪いがかかっているのでは?と思わせる内容でした。インタビューを受ける小宮も明らかに怯えていましたし、監督の熊谷の吉田へのボディタッチが多すぎるという不可解な印象も受けます。 この直前SPの時点で、恐怖を感じる人も多かったことでしょう。

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本編のドラマパートは王道の恋愛ストーリーと思いきや…?

その後、本編のドラマがスタートします。主人公の夏希(吉田伶香)は社会人として会社に勤めていましたが、ある日ネットの記事で学生時代の初恋の先輩・春太(小宮璃央)を発見しました。春太は吹奏楽部で「仏のハルタ」と呼ばれるほど優しい先輩。夏希は春太に想いを寄せていましたが告白できずに春太は卒業してしまいました。 夏希は春太のいる会社に転職し、春太と再会。しかし春太はいわゆる「パワハラ上司」になっており、他の社員を罵倒する厳しい人になっていたのです。春太は夏希の教育係となり、夏希は厳しいながらも真面目に仕事をする春太に再び惹かれていき……。 ※ストーリーは進んでいきますが、ドラマ前半部分にもさりげなく背後に菅沼の幽霊が多数映っています。 ある日、夏希は他の社員のミスをすぐに修正し、春太も夏希を徐々に認め始めます。一緒に残業をした時、夏希は春太にビールとおつまみを買ってきました。しかし春太はお酒が弱く、サックスの道に進むことに挫折した過去、さらに自身が受けたパワハラについて語り始めます。その時、「許さない」という声と多数の人のモノクロ写真、たくさんの手が写り……! ※ここからドラマの最終盤、ほとんどがホラー要素かというくらい映像が乱れ始めます。まともな映像がないほど菅沼や多数の幽霊があちこちに現れ、恐怖映像満載です。 後日、春太のパワハラを告発するネット記事が流れ、春太は自宅謹慎に。夏希は取引先の上杉(渋江譲二)に謝罪に行くのですが、上杉に取引の継続を理由に誘われてしまいます。誘いを受けようとした夏希を止めたのは、春太。上杉に土下座をしようとした春太を見た夏希は「あんたなんかにハラスメントの何が分かるの!」と上杉に平手打ちし、春太を庇ったのです。 その後夏希は春太に「好きです」と告白。その瞬間モノクロの菅沼が「貴様にされたことは死んでも忘れないからな」と告げ、菅沼は「お前も同罪だ」と恐ろしい顔でこちらを睨みつけたのでした。

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菅沼さんは誰?実在している?

助監督の菅沼は、実在している人物ではありません。菅沼役を演じていたのは、星耕介という俳優です。 星はこれまで、『事故物件 恐い間取り』(2020年)や『犬鳴村』(2020年)などの作品に出演。ホラー系の作品への出演が多く、出演だけでなく制作に携わることもあるようです。 本作での星のあまりに怖い演技と表情は大きな話題となり、ほぼ主役に近かったように感じます。ドラマの序盤から、どこに菅沼が映っているかを探す「菅沼を探せ」もとっても盛り上がっていましたね!

「初恋ハラスメント」が伝えたかったこととは?【考察】

このドラマはホラー演出で視聴者を引き込みながら、「ハラスメント」に対して改めて訴えかける作品になったのではないでしょうか。 ドラマのラスト、菅沼は「お前も同罪だ」という言葉を投げかけています。これは、恐らく菅沼のホラー映像を馬鹿にしたり嘲笑した私たち視聴者に対し、嘲笑ったり見て見ぬふりをすることも同罪であると訴えたかったのだと思います。 また放送日は3月30日、4月1日から新社会人という方も多かったことでしょう。新社会人や新年度を迎える人たちに対し、ハラスメントを見逃してはいけないというメッセージを伝えたかったのではと予想します。

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「初恋ハラスメント」に原作はある?

この「初恋ハラスメント」に原作はありません。監督と演出を務めたのは宮岡太郎。宮岡はこれまで『恐怖人形』(2019年)、『成れの果て』(2021年)、『ラストサマーウォーズ』(2022年)の監督を務めてきました。 脚本は、谷口マサヒトが担当しています。谷口は放送作家で、「しくじり先生」や「激レアさんを連れてきた。」などバラエティ番組を担当。谷口は自身のXで「恋愛ドラマを書きました。こわいくらいキラキラなお話です」とポストしており、見事に騙された人も多かったかもしれません。

「初恋ハラスメント」は意外なメッセージを含んだ社会派ドラマだった!

恋愛ドラマと見せかけて実はホラー要素が多く、なおかつハラスメントという社会の問題を取り上げていたこのドラマ。ドラマ放送前からXを始めかなり盛り上がりを見せており、放送前から放送後もとても楽しめる作品だったと思います。 ぜひ何度か視聴し、どこに菅沼が潜んでいるか見返してみましょう!