漫画『溺れるバニラ』ネタバレあらすじ＆感想！rawやzipを使わずにお得に読む方法も調査

『溺れるバニラ』は、原作・小島ちな、作画・糸四季でJOURで連載していた女性漫画で、全12巻で完結済みの作品です。 この記事では『溺れるバニラ』のストーリーを最新話までネタバレ込みで解説していきます。どんなお話なのか気になっている人も、結末だけ知りたいという人も、ぜひ最後までチェックしてみてください！

奈々緒(ななお)は、姉の寿々花(すずか)の彼氏・桜介も含めた家族旅行で、忘れられない経験をします。酔った桜介が寿々花と間違えて奈々緒に襲いかかってきたのです。 ずっと桜介のことが好きだった奈々緒は、「姉の恋人なのに……」と思いながらも桜介を受け入れます。誰にもバレなければ絶対に叶わないはずだった恋が一瞬だけでも叶うと思ってしまったのです。 2年後、奈々緒は温人(はると)という男とのセフレ関係にハマっていました。名前しか知らない温人とのお金で繋がれた体だけの関係は、奈々緒にとって気楽なものだったのです。桜介との禁断の一夜に罪の意識がある奈々緒は恋愛を楽しめなくなっていました。 友人に強引に誘われた合コンで過去に体の関係を持った男タカヤと再会した奈々緒は、過去の関係をネタに脅され体の関係を強要されるようになります。

友人の彼氏であるタカヤから脅迫を受ける毎日をなんとかしたいと思いながらも、奈々緒の意識は姉と桜介の結婚に向いてしまいます。今までは意識的に姉を避けることで桜介への恋心をごまかしてきましたが、結婚して家族になればいつまでも逃げ続けるわけにはいきません。 そんなある日、タカヤと付き合っている友人が「タカヤがホテル街から出てくるところを見てしまった」と泣いているところに遭遇します。タカヤと自分が一緒にいるところを見られたわけではないと安心しながらも薄っぺらい言葉で友人を慰めるしかできない自分に反吐が出そうになる奈々緒。 そんな奈々緒に、友人は「タカヤと浮気してんのアンタなんじゃないの！？」と詰め寄ります。友人の言葉に傷ついた奈々緒は、すべての人間関係から逃げるようにアメリカへと渡りました。そして8年後、帰国した奈々緒は転職先のホテルで温人と再会するのでした。

ゼネラルマネージャーをしている温人の秘書になるよう誘われた奈々緒は、久しぶりに感じる温人の温もりに心を動かされてしまいます。それでも残った理性を総動員して温人のデートの誘いを断り、実家に帰った奈々緒は母親からこっぴどく叱られました。 突然アメリカに留学し8年間一度も帰ってこなかった奈々緒は返す言葉もありません。そして、姉が結婚式を挙げていないことを知るのでした。 その後、タカヤとも再会してしまった奈々緒は、そのショックで倒れてしまいます。お見舞いに来た温人に「何かあった？」と優しく聞かれ、つい頼りたくなってしまう奈々緒でしたが、どうしても甘えることが出来ず「寝不足気味だったので」とごまかします。 奈々緒はタカヤとも姉ともしっかり向き合うことを決めます。姉に「桜介さんのことが好きだった」と告白し心からの祝福を伝えたことで、奈々緒自身も救われたのでした。

タカヤとの決着は自分でつけると決めた奈々緒でしたが、タカヤのストーカー行為がエスカレートしたことで温人にタカヤとのトラブルが知られてしまいます。 同僚の前では冷静にタカヤへの対応を指示し、奈々緒が安心して働くことができる環境を整えた温人でしたが、2人きりになると余裕のない表情で「何をされた？」と奈々緒を抱き寄せました。 温人のタカヤへの対応は完璧で、奈々緒は人気のない場所でタカヤに暴力を振るわれそうになったところを温人の運転手に助けられます。そのまま温人の家へと送り届けられた奈々緒は温人が与えてくれる安心感に心を動かされていくのでした。 温人の秘書として順調に働いていた矢先、奈々緒は自分に現場復帰の話が出ていることを知ります。温人が現場復帰の件を自分に隠していたことに傷ついた奈々緒は、何かをはぐらかしている様子の温人に不信感を抱いてしまいーー。

ヒロインが姉の恋人に片思いしているという切ない描写から始まる『溺れるバニラ』ですが、中盤以降はイケメン上司に溺愛される展開になるのが魅力です。しかもこの上司、過去にヒロインとセフレ関係だった人なんです！ 恋愛に臆病になっていたヒロインを優しく温かく見守りながらも決める時はびしっと決める温人のかっこよさに胸キュン間違いなしのラブストーリーです。イラストも綺麗で読みやすい点も高ポイント！