漫画『フールナイト』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！他にない世界観に圧倒される

「このマンガがすごい！2023」のオトコ編で12位にランクインした話題作『フールナイト』。荒廃した未来の地球を舞台に、とある特別な能力を手にした主人公の戦いが描かれます。 本記事ではそんな『フールナイト』のストーリーを最新巻までネタバレ解説！見どころについても紹介しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

物語の舞台となるのは、空が分厚い雲に覆われ冬と夜ばかりが続く地球。あらゆる植物が枯れる中、人類は死にゆく人間を植物に変える「転花技術」を発明します。その技術によって生み出される「霊花」と呼ばれるモノたちのおかげで、なんとか酸素が生み出され人々は生き延びることができていました。 本来転花の施術を受けることができるのは、病気や寿命など死期が迫っている人間だけ。しかし転花する者には支援金1000万円が払われるため、貧困にあえいだすえにお金欲しさに手術を受けようとする者も多くいました。 主人公のトーシローもそのひとり。しかし彼は手術を受けた後、なぜか霊花たちの声が聞こえるという特殊な能力に目覚めます。彼は転花を担う機関・転花院で働く幼なじみのヨミコのツテのおかげもあって、転花院特例臨時職員として働くことになり……？

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転花した人間が次々と殺人をおかすという事件が発生し、ヨミコもその犯人(通称アイヴィー)に刺されて重傷を負ってしまいました。トーシローは大切な存在を傷つけた敵への復讐を誓い、「特設捜査員」として警察に協力することになります。 紆余曲折のすえ犯人と対峙したトーシロー。しかし彼が能力を通して聞いたのは、「妹を奪われた」「生きてきて良いことなんてひとつもなかった」と嘆く子どもの声でした……。 その後ヨミコも目覚め元気なようすで、トーシローはとりあえず一安心。そして捜査を進めるうち、アイヴィーは「転花制度」に反対する者たちが作り出した存在だと判明します。彼らはアイヴィーに殺戮を起こさせ、世間の恐怖をあおることで転花制度に対するイメージを下げようとしていたのです。

トーシローとヨミコとその仲間たちは、アイヴィーの研究にかかわっていると思われる天才科学者・九大旺太郎博士への接触を図ります。しかし情報は博士の居場所はわからないままです。 その後ヨミコ考案の囮作戦で情報を集め、その結果として上に掛け合って傭兵部隊を動かさせることにも成功します。 ヨミコはすべてに片がついたらアイヴィーを転花院に「実験動物」として引き渡すつもりでいますが、トーシローは賛成できません。彼は以前の対話でアイヴィーの境遇を垣間見て、同情的な気持ちになっていたのです。それゆえ、実験動物にさせるくらいなら自分の手で殺そうと心に決めます。 味方側に損失を出しながらも博士の居場所を突き止めた面々。どうやら博士は、ラボとして改造した地下鉄で過ごしているようで……？

冬と夜しかない世界、人々の間にある格差はますます広がり、みずから植物になることを選ばざるを得ない者もいる――そんな独特で重厚な世界観が特徴の本作。 何より目を引くのが、作者の圧倒的な画力です。細部まで描きこまれているだけでなく、線や動きに独特の空気があり、それが作品の世界観に説得力を持たせています。1話を読んだ時点でぐっと作品の世界に引きずりこまれてしまうこと間違いなしですよ！

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本記事では、日の光が消え荒廃した世界を舞台とする『フールナイト』のあらすじをネタバレ解説してきました。特別な力を手に入れたトーシローが一体どんな運命をたどっていくのか、最初から最後まで目が離せません！