漫画『絢爛たるグランドセーヌ』ネタバレあらすじ＆感想！バレエの世界に魅了された少女が大舞台に向かって駆け上がる！

『絢爛たるグランドセーヌ』はクラシックバレエに魅了された少女が、ライバルたちと切磋琢磨しながら絢爛たるバレエの大舞台に向かって突き進む姿を描いたスポーツ漫画です。 この記事では本作のストーリーをネタバレ込みで第5巻まで一挙解説。作品の配信状況や、是非注目して欲しい見どころなども紹介していきます！

近所のお姉さんの舞台を見に行ったことをきっかけに、クラシックバレエにハマった主人公の奏。舞台で見たお姉さんの美しい踊りと、現在の未熟な自分との大きな差に打ちのめされながらも、少しずつ踊る楽しさというものを見つけていきます。 そんなある日、バレエを始めるきっかけとなったリサさんが怪我と金銭面を理由にバレエを辞めることに。最後の発表会で彼女と共に舞台に立った奏は、華やかに舞う彼女の姿を見て、いつか自分も同じようになりたいと改めて覚悟を決めたのでした。 それから数年が経ち、奏は6年生に。努力を惜しまないその性格と審美眼でメキメキと実力を伸ばします。しかし他の生徒がトゥシューズを許される中、奏は未だにバレエシューズでしか踊れなくて……。

バレエシューズでしか表現できない踊りがあると知り、発表会の舞台で見事にキューピットを演じ切った奏。そこでプロを目指すバレエ少女・さくらに出会い、別世界だと思っていたプロバレエ団に入るという選択があることを知ります。 しかしそのためにはコンクールで結果を残し続けることが不可欠。さくらの通う教室へ見学に行った奏は、さくらの母であり講師の来栖から厳しい言葉を投げかけられます。 その悔しさから奏はさくらも出場するコンクールに出ると決意。自分の踊りでさくらに勝つと宣言してしまうのでした。しかしさくらの完璧で圧倒的な踊りに奏は圧倒されてしまい……。

さくらの黒鳥に影響され、無意識のうちに彼女の踊りを真似てしまっていた奏。改めて自分が目指す場所がどれだけ狭き門なのか理解します。そして次こそはさくらに一泡吹かせようと、役への理解を深めることに。 迎えた決勝戦当日、まだ恋する乙女の気持ちはわからないと開き直った奏は、憧れのプロバレリーナの踊りを真似ることで役を表現します。 その作戦は大成功で、何より心から舞台を楽しんでいた奏の姿に、審査員を含めた多くの人が魅了されるのでした。 しかし結果的に奏は3位。2位のさくらに負けてしまいます。約束通り、さくらの教室の「楽しく踊ろう」という子どもたちが参加するレッスンに加わることになってしまい……。

コンクールから1年経ち、10センチも身長が伸びた奏。この1年でライバルのさくらは国内コンクールの優勝を総なめし、開く一方の差に焦りを感じ始めていました。 そんな中、眠れる森の美女のオーディションを受けることになった奏は年上の参加者たちの実力に圧倒されてしまいます。それでも補欠合格で舞台に立てることになり、憧れのプロバレリーナによるレッスンに参加。プロの圧巻の踊りを目の前に、より一層練習に気合いが入ります。 しかし力が入り過ぎたせいで本番直前のリハーサルで足首を捻挫してしまい、やむなく降板することに。酷く落ち込んだものの、さくらの助言で怪我している間の時間も無駄にしまいと、気持ちを入れ替えます。

リハビリをしながらバレエの歴史についても学び始めた奏。本番の舞台で同じ教室の翔子たちが華やかに踊る姿を見て、積み重ねられた歴史を実感して感激するのでした。 そんな中、翔子が父親からバレエを辞めろと言われていることを知った奏は、彼女がこっそりレッスンを受けられるよう協力をします。そして翔子は父親に自分が一流になれるかどうか、発表会を見て決めて欲しいと交渉。その結果、覚悟が本気だと認められ、無事にバレエを続けられることになりました。 それから発表会でペアで踊ることになった奏と翔子は、慣れない動きに戸惑いつつも基本に忠実に踊るということの大切さを改めて認識します。

優美で華やかなクラシックバレエをテーマにした本作ですが、その内容は他のスポーツ作品に引けを取らない熱血スポコン漫画！憧れの大舞台に立つため、幼いころからバレエに打ち込む少女たちの本気度に圧倒されそうになります！ メインキャラは女の子ばかりですが、血と汗を滲ませ努力する彼女たちの姿はきっと男性読者の胸も熱くしてくれるはず。バレエに馴染みのない人にもぜひ読んでみて欲しい作品です！