漫画『あおざくら 防衛大学校物語』ネタバレあらすじ＆感想！自衛官の卵たちが繰り広げる熱血青春ストーリー

漫画『あおざくら 防衛大学校物語』は自衛隊幹部候補生として防衛大で過酷な訓練の日々を送る学生たちの姿を描いた青春ストーリーです。 この記事では本作のストーリーの内容を9巻までネタバレ込みで解説。作品の見どころや、配信している電子書籍サービスなども紹介していきます。本作が気になっている人はぜひ最後まで読んでみてください！

勉強が大好きで難関大学も目指せるほど優秀ながら、家が貧乏で進学を諦めかけていた近藤勇美は、学費無料のうえに給料までもらえる防衛大学の存在を知ります。 そして難関といわれる防衛大に見事合格。面倒を見てくれる対番の松平を始め、思ったよりも優しい先輩たちに囲まれ、これからの大学生活に胸を膨らませていました。 しかし先輩たちが優しかったのは入校式を終えるまで。そこから勇美たち新入生は、上級生からの理不尽極まりないしごきに耐えることになります。 そして血反吐を吐くような日々にも少しずつ慣れてきたある日、同室の原田が脱走する事件が発生。勇美は何とか彼を引き留められたものの、自分のしたことは本当に正しかったのか思い悩んでしまいます。

校友会を決めかねていた近藤は、同学年の女子・岡上から協調性が養える儀仗隊を勧められます。そして2年の清川からその鉄壁のポーカーフェイスを褒められ、儀仗隊への入部を決意するのでした。 それから暫く経った休養日、近藤と同室の武井が帰校時間を破ってしまったせいで「ヘルウィーク」と呼ばれるしごき強化週間が始まってしまいます。 ただしなぜか原因を作った武井本人は懲罰無し。謝罪どころか反省の色すら見せない武井に1年たちの中で不満が溜まっていきます。 武井が本心から謝罪をするまではヘルウィークが終わらないと踏んだ近藤は、彼のことを理解しようと努力し、結果的に武井を改心させるのでした。 こうしてヘルウィークは解除され、これまでの功績を部屋長の坂木に認められた近藤は、1年の中心となる人物・小隊学生長付きに推薦されます。

夏季定期訓練で8キロの遠泳に挑戦することになった近藤たち防衛大1年生。岡上に助けられ金槌を克服した近藤でしたが、海での演習中にクラゲに刺されて溺れかけたことがトラウマになってしまいます。 気合いで本番を乗り越えようとするも、やはり恐怖心をぬぐい切れず注意散漫に。そこへ坂木部屋長の激がとび、何とか8キロの遠泳を達成しました。 地獄のような前期が終わり、防衛大は夏休みに突入。久しぶりの実家で平穏なひと時を過ごした近藤は、またすぐに儀仗隊の合宿で学校に戻ります。そしてそこで小隊学生長付を目指していた優秀な1年生の土方俊明と出会うのでした。

中期が始まり、近藤は正式に小隊学生長付に。しかし彼のことが気に入らない土方から、誰かが退学したら責任を取って学生長付を辞退しろと言われます。この挑発に乗った近藤は今まで以上に周囲に気を配り、最善を尽くしていました。 そんなある日、1人の学生が退学を考えていると知った近藤。土方との約束を考えれば退学を止めるべきでしたが、本人が考えて出した答えならば、と退学に賛同してしまいます。そして土方にはいずれリーダーとして認めさせると宣言したうえで、学生長付辞退を拒否しました。 それから暫くして秋季特別訓練が始まり、近藤たちは北富士演習場で訓練をすることに。そこで土方がとある理由で周囲から孤立してしまいます。近藤は土方と真正面からぶつかり、彼を理解するとともに仲間としての絆を深めるのでした。

11月に行われる開校祭に向けて準備を始めた近藤たち。基本的に儀仗隊は目玉競技の棒倒しの参加が免除されるはずでしたが、新しい部屋長・岩崎に参加を強制されてしまいます。 こうして学生長付と儀仗隊、そして棒倒しという三足の草鞋を履くことになってしまったのです。そのことを知った土方は、またしても謎のライバル意識を燃やし自分も棒倒しに出ると宣言。再び2人は勝負することになります。 体育会系の土方に比べ体力に自信のない近藤は、頭脳で勝負することに。自分ならではの戦い方を見つけた近藤は、少しずつ心に余裕を取り戻していきます。

防衛大のリアルな生活が垣間見える本作。恐ろしく厳しく過酷な生活の中で、支え合いながら成長していく学生たちのドラマが何とも魅力的です。 極限の状態でも仲間を決して見捨てない彼らの絆には胸が熱くなること間違いなし！同学年同士の絆だけでなく、先輩たちが後輩を思いやる様子にもジーンときますよ。 状況はかなり特殊ですが、泥臭くて熱い「THE・青春漫画」が好きな人には間違いなく刺さります！