2018年7月12日更新

【閲覧注意】世界で最も下品な映画、『ピンク・フラミンゴ』を徹底解説!!

「世界で最も下品な映画」と称される作品をご存知でしょうか。その映画の名は『ピンク・フラミンゴ』。この記事では、モラルや常識を嘲笑う本作の危険な魅力について詳しく解説します。

世界最低の映画『ピンク・フラミンゴ』を解説!

世界広しといえども、下品さで『ピンク・フラミンゴ』を超える作品は無いでしょう。公開以来、多くの変わり者映画マニアの心を掴んできた伝説のカルト映画です。 今回は、あらすじから最低シーン、トリビアに至るまで『ピンク・フラミンゴ』について徹底解説! 映画を見なくても気分が悪くなるような数々の情報をご紹介します。(本当に気分が悪くなるような記述が多いので、苦手な方はここでUターンして下さいね!ホントに!)

ゲテモノ中のゲテモノ映画『ピンク・フラミンゴ』

『ピンク・フラミンゴ』は1972年に公開された、アメリカ映画です。史上最低の映画とされるほどの下品なストーリーがゲテモノ好きな映画マニアの熱狂的な支持を集め、日本やアメリカでは何度か再上映されDVDも発売されるほどの人気があります。 吐瀉物にまみれた汚すぎる映像や鶏に対する獣姦など、モラルなど最早消し飛んでしまったような内容は、並みのカルトファンでは到底耐えられないでしょう。その衝撃は多方面に色んな意味で影響を与えたとされ、悪趣味映画の枠を超えた知名度を獲得しました。 絶対に面白半分で見てはいけません。カップルで見る際には破局を覚悟しておきましょう。

出演俳優たちも勿論個性的!

本作に出演している俳優の多くは、監督のジョン・ウォーターズの作品の常連です。その中でも、主演を務めたディヴァインは本作での強烈な演技が話題を呼び、一躍有名になりました。 ドラァグクイーンや歌手としても活動していた彼は、同じくジョン・ウォーターズが手掛けたヒット作『ヘアスプレー』で、一般層からの評価も獲得。ドキュメンタリー映画も作られた程、ミュージシャンなどの多方面の人々に影響を与えました。 また、本作に出演しているミンク・ストールもウォーターズの作品ではお馴染みであり、アンダーグラウンド映画界では非常に有名な女優です。

ジョン・ウォーターズの名を世界に知らしめた

監督から脚本、撮影などの全てのパートをこなしたのは、数多くの過激映画を世に送り出してきたジョン・ウォーターズ。 本作をはじめとした悪趣味な作品が多い鬼才ですが、1988年の『ヘアスプレー』は彼の作品とは思えない程のポップな作風で高い評価を受けました。『ヘアスプレー』から彼を辿る場合は、他の作品との凄まじいギャップに注意が必要です。 映画監督だけでなく脚本家や芸術家など、活動は多岐にわたるジョン・ウォーターズ。その活躍ぶりから、下品なカルトムービーの巨匠でも断じて只の変態ではないことが分かります。

動物愛護団体を激怒させた伝説のシーン

ニワトリ、にわとり、鶏

「世界一下品な人間」と呼ばれるディヴァインは、個性あふれる変態家族や友達と一緒にトレーラーハウスで生活しています。 同じころ、赤ん坊の人身売買で稼いでいるコニーとレイモンドの夫妻は、自分達こそが世界一お下劣であるという対抗意識を燃やしていました。そんな彼らはディヴァイン一家について調べるために、ディヴァインの息子であるクラッカーの元にクッキーという女スパイを送り込みます。 早速性行為に及ぶ2人ですが、クラッカーは無理やり鶏をプレーに交ぜて殺してしまいます。あまりのことにクッキーは逃げ出してしまうのでした……。

正に地獄!悪夢の変態パーティー

まともなキャラクターが全く出てこない本作ですが、ディヴァインの誕生日パーティーにやって来た友人たちも筋金入りのド変態ばかり。その内の1人が「肛門ダンス」を披露するシーンまで行くと、あまりの下らなさに感動する程です。 コニーとレイモンドでさえも、そのお下劣ぶりには敵わないと退散。警察官を差し向けて嫌がらせをしようとします。 しかし、ディヴァインや友人たちは警察官たちを殺して食べてしまうのでした。カニバリズムまで登場し、いよいよその変態具合が加速していきますが、まだまだ物語は自重することを知りません。

全世界に衝撃を与えた最低のラストシーン!

変態夫妻のあまりの嫌がらせに激怒したディヴァイン一家は、彼らを捕えて射殺します。こうして「世界一下品な人間」の称号を守ったディヴァインに、再び穏やかな生活が戻ってきました。 そして本作のラストシーン。小型犬が落としたばかりの糞を、ディヴァインがえづきながらも笑顔で頬張っている姿で物語は幕を閉じます。 ちなみに、ジョン・ウォーターズがご丁寧に糞が本物であることをナレーションで説明してくれますが、世界一聞きたくない情報でしょう。シーン自体は下品の極致ですが、ディヴァインのプロ根性が表れているということは間違いありません。

ニワトリは後で美味しく頂きました

鶏、ニワトリ、にわとり

クラッカーが鶏を犯して殺してしまうシーンではやっぱり動物愛護団体からクレームが寄せられましたが、ジョン・ウォーターズは食用の鶏を殺すことと何が違うのかと言い返したというエピソードが知られています。 1997年に再上映された際には、死んでしまった鶏を調理している未公開シーンが付け加えられ、ちゃんと食べたことを示しました。とは言え、残酷なことをしているのには変わりはないのですが……。 下品というよりは猟奇的と言った方が正しいかもしれません。よくあるグロテスク描写よりも精神的にきついシーンです。

犬の糞は美味しく頂けませんでした

映画内ではディヴァインは笑顔で犬の糞を食べていますが、撮影後すぐに彼は病院に電話し、自分の子供が糞を食べたと嘘の説明をして助けを求めたようです。糞にいた寄生虫を体に取り入れてしまったかもしれないという言葉を聞き、顔面蒼白になったとか。 撮影後に必至に歯磨きをしたというエピソードもあり、彼にとっては悪夢のようなシーンだったということが容易に想像出来ます。しかし、ディヴァインはその後もジョン・ウォーターズの作品に出続け、大きな成功を収めるのでした。 下積みにしても辛すぎる経験があったからこそ、本作だけの一発屋で終わらなかったのでしょう。

最低最悪な本作の見所は?

下品さや残酷さを求めて本作を手に取る人が殆どでしょうが、本作にはそれ以外にも魅力的な点は幾つかあります。劇中に流れる音楽のセンスの良さや1970年代のファッションの味わい深さなど、汚いシーンばかりに注目していると気付かないことが多いです。 このような美点をかき消すほど汚物まみれの映画ですが、映画界に1つの流れを生みだした事は間違いありません。カルト映画ファンなら必修科目のような作品であり、本作に耐えられれば大抵の映画は平気で見られるようになるでしょう。 好き嫌いは激しく分かれますが、一切休憩なしの全編見所と言える作風は正に唯一無二です。

『ピンク・フラミンゴ』は映画ファンへの挑戦状

いかがだったでしょうか?この記事を読んだ人の殆どは、本作を絶対に見たくないと思っているかもしれません。 自分の倫理観や常識を粉々にするハードな描写満載の作品ですので、生半可な覚悟で見ることは止めておきましょう。しかし、見終わった後の不思議な達成感もそんな本作ならでは。 映画好きであれば、話のタネに見ておくのも良いでしょう。本作を知っていれば、カルト映画ファンとの話も広がるかもしれませんよ。 最低な内容ながら多くの人々を魅了する本作は、正に最高のゲテモノです!