映画『スプリット』!M・ナイト・シャマラン監督、ジェームズ・マカヴォイ主演のホラーサスペンス
“23もの人格を持つと診断が下された男に3人の少女が誘拐されてしまう。恐ろしい24番目の人格が現れる前に逃げなければ…”
M・ナイト・シャマラン脚本、監督、ジェームズ・マカヴォイ主演のサスペンス映画『スプリット』は、2017年1月アメリカで公開されると大きな話題を呼びました。いよいよ日本でも2017年5月12日に日本公開となります。この記事ではそんな本作のあらすじ、キャスト、関連情報などをまとめてご紹介します。
『スプリット』のあらすじ
クレアの誕生日パーティーのシーンから映画は始まります。招待されたのは友人マーシャと学校の問題児、キャシー。クレアの父が少女たちを車で送っていこうとするところで見知らぬ男ケヴィンが近づいてきて、少女3人は誘拐されてしまいます。
一方、テレビで少女誘拐の報道を見ているカレン・フレッチャー医師の元にバリーと名乗る人物から“至急会う必要がある”とメールが届きます。カレンは解離性人格障害(DID)に苦しむ患者との相談会で次のような話をしました。
どのようにして人格によって能力が異なり得るのか、またどの人格が“ライト”になるか(どの交代人格がコントロールしているか)をどのようにして感じるのか。さらに、DID患者は意志によって身体の化学反応を変化できるということも伝えます。
ケヴィンはこの相談会に参加し、カレンの治療を受けていき、23もの人格が存在することが明らかになります。少女たちはこの23の人格と出会いながらも何度も逃走を試みますが失敗。すると最後に24番目の人格が現れ…。
24の人格を持つケヴィンを演じるのは『X-MEN』シリーズなどでお馴染みのジェームズ・マカヴォイ
ケヴィンは解離性同一性障害に苦しんでいて、デニス、パトリシア、ヘドウウィグ、ザ・ビースト、ケヴィン、バリーなど24もの人格を持つ人物。無実の人たちを誘拐し、危険で奇妙な人格たちが被害者たちとかかわりを持っていきます。
本作で23(最終的には24になる?)もの人格を持つ男ケヴィンを見事に演じたジェームズ・マカヴォイは幼い頃、なんとなく神父になろうと思っていたそうですが16で俳優デヴィッド・ハイマンの運営する学校に行き、演劇に興味を持ちました。
ハイマンの作品『The Near Room(原題)』に出演したマカヴォイは、演技の経験を楽しんだにも関わらず真剣に役者になろうとは思っていませんでした。
とはいえPACEユースシアターの一員である事はやめず、20歳になる頃には既にイギリスでは数々のドラマや映画に出演していて、『シェイムレス 俺たちに恥はない』で、大成功を収めました。
その後『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』(2006)で世界的にも有名になり、『ラストキング・オブ・スコットランド』(2007)、『つぐない』(2008)と続いていきます。
舞台シェイクスピアでは“マクベス”を演じ、ローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞にノミネートされ、映画『フィルス』(2013)で英国映画テレビ芸術アカデミー主演男優賞を獲得するなど、舞台や映画など数々の賞を受賞した経歴を持っています。
キャシー・クックを演じるのはアニャ・テイラー・ジョイ
キャシーは10代の女の子で、学校で教師とすぐにトラブルを起こし、罰として居残りをさせられることもよくあります。誘拐された少女たちの中で中心的な役割を果たすリーダー的人物です。
キャシーを演じたアニャは、幼少のころから女優になりたいという夢を持っておりましたが、最初につかんだのはモデルの仕事でした。2015年アメリカで公開されたホラー映画『The VVitch: A New-England Folktale(原題)』でようやく映画デビューし脚光を浴び、サンダンス映画祭で高評価され、世界でも注目される存在になりました。
それをきっかけにルーク・スコット監督のSFスリラー『モーガン』に主演したテイラー・ジョイはその他『エンデバー(原題)』や『バイキング・クエスト』(2015)、ファンタジードラマ『アトランティス』などでも知られています。
その他キャストを紹介
ベティ・バックリー/役名:カレン・フレッチャー医師
出典: www.amazon.co.jp
カレン・フレッチャー医師は精神科医で、スカイプなどでDID患者の相談会を開催することも。ケヴィンもカレンの患者で、彼に信頼されています。
カレンを演じたベティはテキサス州フォートワースの大学TCUに通っており、1966年には“ミス・フォートワース”に輝きました。ミス・テキサスの候補者になった経験もあり、常にブロードウェーの作品に出演し、どの役を演じても観る者をみな魅了したと言われています。
デビュー作(映画)、ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』(1977)で教育熱心な教師を演じ、その後ロマン・ポランスキーの『フランティック』(1988)ではハリソン・フォードの妻を演じたり、M・ナイト・シャマランの『ハプニング』(2008)では不気味なミセス・ジョーンズを演じるなど、実力派であることもうかがえます。
ヘイリー・ル・リチャードソン/役名:クレア・ブノワ
クレア・ブノワは10代の少女で、キャシーが先生とうまくいっていないことを不憫に思い、自分のバースデイパーティーに招待したり父親にキャシーのことを相談したりするような少女です。キャシーと共に誘拐されてしまいます。
クレアを演じたヘイリーは上位10%の成績で高校を卒業し、またダンスカンパニーのメンバーでもあり、最低でも週20時間はダンスの特訓を8年受け続けてきました。サンダンス映画祭のヒット作、新体操界を舞台にしたダークコメディー『ブロンズ』(2016)では、ダンスの腕前を披露しています。
次回ヘイリーを映画館で見られるのは『スウィート17モンスター』(2017年4月22日公開予定)。共演者はヘイリー・スタインフェルドやウッディ・ハレルソンなどです。
映画『スプリット』でメガホンを取ったのはM・ナイト・シャマラン
本作でメガホンを取ったのは、1970年8月6日インド生まれのM・ナイト・シャマランです。シャマランの名を世界に知らしめたのは1999年公開ブルース・ウィリス主演のサスペンス映画『シックス・センス』。同作のラストでは世界中の人々を驚愕させ、興行的にも大成功を収めました。
その後も、『サイン』『ヴィレッジ』『ハプニング』など数々の話題作を世に送り込んできたシャマランですが、作品のクオリティにムラがあることでも知られ、過去作の中には酷評されたものもいくつか存在します。それでも熱狂的な支持者は多く、一度ハマれば抜け出せない、それがシャマランの映画なのかもしれません。
24のうち重要な役割を担う4つの人格が明らかに!
ジェームズ・マカヴォイが24の人格を演じることが話題の本作ですが、その中で鍵を握る重要な4人格の情報が明らかになりました。
デニス
黒ぶち眼鏡が特徴の人格デニス。女子高生達を拉致した張本人で、とても危険な人格だと言われています。
バリー
アーティスティックな一面を持つバリー。普段はフレンドリーな性格ですが、都合が悪くなると表情が一変しただらならぬ雰囲気を醸し出します。どうやら、この人格は全23の人格を把握しているようです。
ヘドウィグ
どこかあどけない表情が印象的なヘドウィグは9歳の子供の人格です。女子高生達はヘドウィグの人格を利用して、監禁部屋からの脱出を試みます。
パトリシア
スカートやネックレスを身につけた人格パトリシア。そう、見た目からも分かるように女性の人格です。
映画『スプリット』のみどころ・関連情報
年齢や性別、性格や話し方まで異なる24もの人格を見事に演じ分けたジェームズ・マカヴォイがやはり一番の見どころですが、少女を演じた日本ではまだそれほど有名ではない若手女優たちも要チェックです。
この作品を撮影することが今までのキャリアの中で最も大変だったけれど最もやりがいがあるものだったと、かのM・ナイト・シャマランが言っている最新作『スプリット』は2017年5月12日の公開です。
映画『スプリット』海外評価感想を紹介【ネタバレ注意!】
#シャマラン 監督& #マカヴォイ 4月末に緊急来日決定❗️❗️
— 映画『スプリット』公式 (@Split_MovieJP) 2017年4月7日
来日中には、ネタバレ満載(⁉)内容は口外禁止の超レアなティーチインイベントも開催予定✨引き続き、来日情報にご注目ください!https://t.co/Q5nGDD2FX7#映画スプリット pic.twitter.com/J85llc0Ejs
アメリカでは2017年1月20日公開となった映画『スプリット』。ネット上では本作を鑑賞した人々が様々な意見を投稿しています。
レビューを見る限り、監督シャマランや、主演のジェームズ・マカヴォイを称賛する声が多いようです。そして、ラストにはシャマランがメガホンを取った、あの映画へのオマージュがあるとか...。
”ついに、本作を鑑賞したわ。観ていない人のために詳細は明かさないけど、全盛期のシャマランが帰ってきた!”
#Split by MNShyamalan has a damn interesting concept, novel storyline & superb act by #JamesMcAvoy
— Aditya Ambekar (@ambekaraditya) 2017年3月30日
Loved the #Unbreakable reference at end!
”シャマランの素晴らしいコンセプト、ストーリーライン、そしてジェームズ・マカヴォイの名演による映画『スプリット』。ラストの『アンブレイカブル』へのオマージュも最高だった!”
I have to say, what a film. Glued throughout. #Split (2016)#JamesMcAvoy at his best. https://t.co/FxxqcKX6s7
— Jo (@JoJoBuzz) 2017年3月29日
”これだけは言わせて、なんて素晴らしい映画なの!終始、没頭してしまったわ。それに、ジェームズ・マカヴォイは本作で生涯ベストのパフォーマンスを披露している。”