漫画『だって望まれない番ですから』全話あらすじネタバレ＆原作情報！rawで読むのはやめよう【無料で読む方法は？】

今広告で話題の漫画『だって望まれない番ですから』。竜族と人間の異種族間で番(つがい)となった2人の転生ストーリーです。 深みのある物語と先の読めない展開が人気の本作。この記事ではそんな本作のあらすじをネタバレありで紹介します！また原作の情報や、本作を無料で読む方法はあるか？についても解説します。

元伯爵令嬢であるアデリエーヌは、天空の国ドラグランドの第三王子の番に選ばれます。しかし人間であるアデリエーヌは侍女たちから冷たい態度を取られ、第三王子にも顧みられずに過ごすことに。 そして何者かによって毒殺されて、輪廻転生をするのでした。再びアデリエーヌとして暮らし始めますが、ある出来事がきっかけで前世の記憶を取り戻します。

物語の舞台となっているのは、人間だけではなくさまざまな種族が存在している世界。空には浮遊する島が存在しており、そこには圧倒的な上位種の竜族が暮らしています。 彼らは寿命が1,000年を超える長命種で、番という運命の相手が決められていました。しかしアデリエーヌは、人間であることが理由で蔑視されています。

竜人の番に選ばれ、幼いころからあこがれていた天空の城に嫁いだアデリエーヌ。しかし天空の城に住まう人々のほとんどは病弱なアデリエーヌの嫁入りを歓迎していませんでした。 しかもアデリエーヌの夫となる第三王子は彼女と交流するつもりがないようで……。

伯爵令嬢のアデリエーヌは17歳の誕生日を迎えた直後、竜族の国・ドラグランドの第三王子から婚姻の申し出を受けます。しかし病弱な上に人間であるアデリエーヌに対して、竜族の態度は冷たいものでした。 番である第三王子にも冷たく突き放され、アデリエーヌは子どもの頃に憧れた天空の城で孤独に蝕まれていきます。そして無意識のうちに優しかった婚約者・アッシュのことを思い出してしまうのでした。 ある日、護衛であるルチアとクレシッドとともに庭でお茶をしていると、そこに第三王子とその兄である王太子がやってきます。 冷徹な第三王子と違い、王太子はアデリエーヌに対して非常に好意的でした。王太子の暖かい言葉にアデリエーヌは少しだけ元気を取り戻します。

お茶会の後、城の廊下でアデリエーヌとルチアが話していたところに、第三王子の婚約者候補だったラディアがやってきます。 敵意をむき出しにした彼女に絡まれ困惑するアデリエーヌ。するとそこへ第三王子が現れ、アデリエーヌの目の前でラディアを優しく窘めました。 王子の明らかな態度の違いにアデリエーヌは再び大きなショックを受けます。さらには彼が自分のことを単に嫌っているどころか、「殺したい」とまで思っていると知ってしまい……。

アデリエーヌはどこかの海辺でひとりたたずんでいました。そこにやってきたのは第三王子によく似た男性。2人は親し気な雰囲気で楽しいひと時を過ごします。 しかし夜になり、別れる時間が近付いてきました。寂しさを表情に滲ませるアデリエーヌ。彼女にはアッシュという婚約者がいて、彼とは一緒になれないことが決まっていました。 すると男性はアデリエーヌの葛藤を見抜き、結婚のお祝いをすると提案。その言葉を拒絶と受け取ったアデリエーヌは、酷く傷ついてしまい……。

城の廊下で倒れ、数日間寝込んでしまっていたアデリエーヌ。幸せな夢の内容を思い出す一方で、第三王子が自分を憎んでいるという現実に打ちひしがれてしまいます。 そのうえ良好な関係を築いていたクレシッドとも仲違いしてしまい、アデリエーヌはますます孤独に陥ってしまうのでした。 そして婚姻の儀式を直前に控えたある日、アデリエーヌに更なる悲劇が。第三王子から贈られたお茶を飲んだ瞬間、血を吐いて苦しみ、そのまま命を落としてしまったのです。 それから250年後、アデリエーヌの魂は再びこの地に戻ってきて……。

城下町でパイ屋を営む18歳の女主人のアデリエーヌは、ある日王族の番となる花嫁を探すために開かれる舞踏会の招待状を受け取ります。その瞬間、彼女は前世の記憶を思い出しました。 250年前、自分は竜族の番となり、そして殺された、と。 このままではまた第三王子に殺されると思ったアデリエーヌは、なんとかして国外へ逃亡しようと試みます。しかし国の重要な行事である番探しから逃れるのは簡単なことではなくて……。

招待から逃れるのは簡単ではないと悟ったアデリエーヌは、逃亡の足がかりになるかもしれないと思い、過去に竜族へ嫁いだ人間の番たちについて調べることに。 図書館で見つけた本は竜族の文字で書かれていたため読めなかったものの、その挿絵からどの番も悲惨な最期を迎えていたとわかりました。 その後帰宅したアデリエーヌの元へ、知人のゼファが訪ねてきます。ゼファがいうには、招待を断った者には恐ろしい報復があるらしく……！？

店の常連である狩人のレヴィに招待状のことを打ち明けたアデリエーヌ。何とかして招待から逃れる方法はないか、探っているところだと伝えます。 レヴィは招待状を読もうと手を伸ばしましたが、何かの力が働き、持つことすらできませんでした。どうやら招待状には受け取り主しか読めない術がかけられていたようです。 その後アデリエーヌの店を後にしたレヴィは宿屋で20日分の予約を取った後、怪しげな男に接触して……？ その頃城では図書館で起きた盗難事件と、魔法使いの集団失踪について第三王子とクレシッドが話し合っていました。2人はこの2つの事件に何か関係があると思っているらしく……。

アデリエーヌは招待状をもらったということが周囲に知れ渡るのと比例して、店の治安が悪くなってきたことに悩んでいました。 というのも施し目当てで店に来る人たちが連日騒ぎ立てるため、すっかり客足が遠退いてしまったのです。 そこでアデリエーヌは招待状のことを錬金術師のデマリーに相談してみることに。招待状を見たデマリーは、「この手紙には呪いがかけられている」と言いました。 どうやら呪いは第三王子が自分の番を見つけるためにかけたものらしく、デマリーはその呪いがアデリエーヌの前世の記憶を呼び起こしたことまで言い当てて……。

デマリーに自分の前世の記憶を打ち明けることにしたアデリエーヌ。前世で第三王子に毒殺されたこと、再び会ってまた危害を加えられるのを恐れていること、全てを包み隠さず話しました。 すると怯えるアデリエーヌに対し、デマリーは人間と竜族の間にある確執について語りだしました。そしてアデリエーヌが前世で殺されたのは、第三王子に疎まれていたことが原因ではない可能性があると伝えたのです。 デマリーの言葉を聞き、アデリエーヌは蘇っている記憶が全て真実ではないのかもしれないと思い始めます。 その日の晩、前世の悪夢にうなされて目覚めたアデリエーヌは、目の前に立つ第三王子の姿を目にするのでした。

暴漢に襲われそうになった所をレヴィに助けられたアデリエーヌ。手を差し伸べる彼の姿に、なぜか夢で見た優しい第三王子の姿を重ねてしまうのでした。 その後安全のためにアデリエーヌは騎士団の施設に泊まることに。副団長であるゼファに出迎えられ、ほっと一安心します。しかし食事をしている最中にゼファの様子が豹変し、「番に生まれ変わるのはどんな気分だ？」と言ってきました。 その瞬間、アデリエーヌは頭痛に襲われ、直感的に目の前の男がゼファではないと気が付きます。男は続けて「虚弱な君のために、希少な茶葉を手に入れてやったのに」と口にして……！？

気が付くとアデリエーヌはベッドの上に居ました。昨晩の出来事を思い出し、あれは確かにゼファではなかったと考え、デマリーに相談してみることに。 アデリエーヌの話を聞いたデマリーは「精神の乗っ取り」の可能性があると言いました。デマリーが言うには、昨晩のゼファは強い力を持った魔導士に一時的に精神を乗っ取られていたようなのです。 さらにデマリーは魔術の難易度から、招待状にかけられた呪いと同一人物の仕業だと推測。すると突然、アデリエーヌの耳元で何者かの声が聞こえて……？

ゼファに付き添われ、王立図書館へとやってきたアデリエーヌ。竜族の研究をしているペイドという青年に出迎えられ、竜族に関する過去の話を色々と聞かせてもらうことになります。 どうやら第三王子の番は病死ではなく毒殺だったという説があり、ペイドは恋人を奪われた第三王子の復讐ではないかと続けました。 さらに第三王子の番は王太子と恋仲にあったという噂もあるようで、アデリエーヌは何が真実なのか分からくなってしまいます。 その後、2人を見送ったペイドはある男と話していました。相手は最近、アデリエーヌの周りに出没する貴族風の謎の男。なんとペイドは彼の指示でアデリエーヌに嘘の情報を教えたようで……？

ペイドの話を聞き、前世の自分に対して失望していたアデリエーヌ。そんな彼女を見かねたゼファは、彼女を自分のお気に入りの店へと連れていきました。 ずっと女っ気のなかったゼファが女性を連れてきたことで、店主は「やっと恋人ができたのか？！」と驚いている様子です。そんな和気あいあいとした店の雰囲気のおかげで、アデリエーヌは久しぶりに心から楽しい時間を過ごせたのでした。 その後、店の外に出たアデリエーヌは、クレッシドによく似た人物を見つけます。前世で自分に優しくしてくれた彼を思わず追いかけましたが、すぐに見失ってしまいました。

どうにかしてクレッシドと再会したいアデリエーヌは、知り合いを探すため滞在時間を延ばしたいとゼファにお願いします。しかし王立図書館のある地域の周辺に盗賊が出没しているため、アデリエーヌの提案は却下されてしまいました。 そして十分に警戒しながら帰路についたゼファたちでしたが、森の中で盗賊団の奇襲に合ってしまいます。 盗賊団の中には大型の獣人やオークの姿もあり、優秀な騎士団員たちも劣勢を強いられることに。さらにアデリエーヌとゼファは4体のオークに取り囲まれ、絶体絶命のピンチに陥ってしまいます。 するとその瞬間、森の中からクレッシドが飛び出してきて……！？

クレッシドと思い気けない形で再会を果たしたアデリエーヌ。しかし彼はアデリエーヌには気が付いていない様子でした。 その矢先、アデリエーヌは鳥の獣人に襲われ意識を失ってしまいます。そして気が付くと、既に屋敷のベッドの上にいました。 後日、ゼファに招待されたクレッシドが屋敷へとやってきます。淡い期待を抱いて挨拶をしたアデリエーヌでしたが、初対面のような対応にがっかりしてしまうのでした。 しかしアデリエーヌが彼の好きだったお茶を入れた途端、クレッシドは相手が「あのアデル」だということに気が付き……？

・竜人族第三王子の番に選ばれた元伯爵令嬢 ・生まれつき病弱 ・寿命を伸ばす婚姻の儀を受ける前に、何者かの手で暗殺された

・バルデガッサ王国のガルダイルという街でパイ屋を営む女主人 ・番候補の招待状を受け取った瞬間前世の記憶を取り戻し、逃亡を決意 ・病弱だった前世とは異なり、健康体でアグレッシブな性格

・この世で最も長寿な竜人族の第三王子 ・なぜか番であるアデリエーヌを避けていた

・竜の国ドラグランドの王太子 ・アデリエーヌに対して好意的で度々様子を見に来ていた

・アデリエーヌが営むパイ屋によく来る狩人の青年 ・何やらアデリエーヌには言えない秘密を抱えている様子

第三王子がアデリエーヌに冷たかったのは、何かしらの理由で彼女に触れられなかったことが理由だと考えられます。前世の描写で第三王子は過剰なほどにアデリエーヌとの接触を避けています。 もしかすると触ってしまうことで、アデリエーヌの体に何かしらの被害が及ぶのかもしれません。彼女を名前で呼ばないことも、関係していると考えられます。 きっと第三王子の冷淡な態度はアデリエーヌを守ろうとした結果なのでしょう。

2024年11月時点のコミックスでは、まだ第三王子と王太子の名前はわかっていません。というのも2人は父親から名前を奪われていて、番との真実の愛が取り戻す唯一の方法だと判明しています。 名前を奪うという行為は本来の力を抑える枷、もしくは呪いになるのかもしれません。第三王子がアデリエーヌに触れられなかった理由も、関係している可能性が高そうですね！ とはいえ名前を取り戻すためにはアデリエーヌの愛が必要不可欠。このジレンマをどのように解決するのか注目です。

番の関係は来世まで続く、という作中の記述から、アデリエーヌが再び第三王子の番になることはほぼ間違いないと考えていいでしょう。 ただし前世のように触れ合うことができないとすれば、2人が愛し合うのは難しそうです。また第三王子に殺された、というアデリエーヌの誤解も解く必要があります。 300年もの間アデリエーヌが生まれ変わるのを待ち続けていた第三王子。不器用だけど一途な彼の気持ちがアデリエーヌの心を動かしていく展開に期待です！

転生後に前世の記憶を呼び覚まし、第三王子から逃げ惑っていたアデリエーヌ。最終的に捕まってしまいますが、第三王子との再会を機に部分的だった前世の記憶を鮮明に思い出していきます。 さらにアデリエーヌが何度も輪廻転生を繰り返していることも判明。前世よりもさらに前の記憶も取り戻して、すべての黒幕と対峙していきます。

漫画『だって望まれない番ですから』は、小説家になろうにて連載されている一ノ瀬七喜の同名小説をコミカライズした作品です。2024年3月にはKADOKAWAから書籍版も出版されています。 なお2025年8月現在、原作はまだ連載中で完結していません。 小説家になろうに掲載しているWeb小説版は誰でも無料で読めるので、原作も読んでみたいという人はぜひチェックしてみてください！

2025年8月現在、漫画『だって望まれない番ですから』は単話版21巻、単行本版2巻まで発売されていて、コミックシーモアではどちらも配信中です！ なお単行本版の最新2巻の続きは、単話版の11巻から読むことができます。単話版の方が配信スピードが速く、かなり先までストーリーが進んでいるので、早く続きを知りたい人には単話版がおすすめです！

漫画『だって望まれない番ですから』のノベル版も好評配信中です。ノベル版は漫画版で公開されているより先のストーリーまで読むことができ、2巻まで配信されています。 ノベル版をチェックしてから漫画版でキャラの心情や伏線に気づくと、また違った面白さが味わえますよ！