2026年7月22日更新

映画『借りぐらしのアリエッティ』翔の病気はその後どうなった?セリフや声優も紹介

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『借りぐらしのアリエッティ』
© 2010 Studio Ghibli・NDHDMTW

2010年公開のジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』に登場する病弱な少年・翔。 この記事では、主人公のアリエッティと交流する少年・翔について、プロフィールや原作との違い、その後や劇中の名言などを紹介します。

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【基本概要】映画『借りぐらしのアリエッティ』翔プロフィール

『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)

翔は12歳で中学1年生の年齢ですが、生まれつきの心臓疾患のため激しい運動ができず、学校にもほとんど行けていません。友だちも少なく、本ばかり読んでいたせいか、大人びた佇まいになったという設定。性格は穏やかで心優しい反面、病気への諦めから虚無感を抱え、時に残酷な正論を口にすることもあります。 物語の冒頭で、手術を控えた翔は大叔母が住む屋敷に1週間の病気療養のためにやってきました。そこで、床下に暮らすアリエッティを偶然見かけたことから、2人の交流が始まります。

【病気】心臓病はその後治る?手術はどうなった?

翔の病気は治って生きている説

『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)

翔は心臓の手術を控えて1週間の療養のために大叔母の屋敷へやってきており、ラストシーンの後に手術が行われたはず。彼の手術が成功したのかが気になるところですが、翔のその後は具体的に言及されてはいません。 しかし物語冒頭の翔によるナレーションで、「僕はあの年の夏、母の育った古い屋敷で1週間だけ過ごした」と過去形で思い出を語っていることから、どうやら手術は無事に成功し、生きて過ごしていることがわかります。

術後死んでいる説

ところが、巷では翔の「死亡説」も流れている様子。というのも、劇中の終盤でアリエッティの母ホミリーを助けるために走って行動しており、心臓に負担がかかっているのでは?という気になる描写が。 また、手術への不安感から翔はアリエッティに「滅びゆく存在」について話していましたが、これは小人たちだけでなく、自分たち人間も同じように滅びゆく存在だという彼の諦観が表れているよう。こんなところからも、翔は手術後亡くなったのでは……という考察も生まれているのかも。

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【原作】小説では翔は存在しない?その後死んでいる?

メアリー・ノートン著の原作小説『床の下の小人たち』には「翔」という名前の少年は登場しません。原作に登場するのは、特定の固有名詞を持たない「男の子」。映画『借りぐらしのアリエッティ』の「翔」という名前や、「心臓の病気を患っている」というキャラクター設定は、スタジオジブリによる完全なオリジナル設定です。 原作の少年はリウマチ治療のためインドから独りで英国に来ており、好奇心旺盛で子どもらしい性格。アリエッティとも対等に口論したり、お互いに情報を交換し合ったりする友人になっています。 しかし原作小説では、語り手のメイおばさんによってその少年(メイの弟)がインドで「英雄的な戦死」を遂げていることが初めに語られています。

【セリフ】翔の名言を紹介!切ない一言も?

君と話がしたいんだよ

『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)

アリエッティの初めての「借り」が、寝ていた翔に見つかったことで失敗に終わった翌日。落とした角砂糖が翔によって「わすれもの」というメモとともに置いてありましたが、アリエッティはそれを翔に返しに行きます。 自分たちに関わらないでほしいという言うアリエッティに、翔は「君と話がしたいんだよ」と返しますが、アリエッティは「人間は危険だと両親に言われた」と取り合いません。しかしその後、カラスに襲われたアリエッティを翔が助けたことで、2人の交流が始まっていきます。

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君たちは、滅びゆく種族なんだよ…

『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)

翔がアリエッティたちが住む床下にドールハウスの台所を設置した後、庭で寝転んでいるとアリエッティが現れます。翔の行為は彼女たちをこの屋敷から追い出すことになってしまったのです。 別れを告げるアリエッティに、翔は「君たちは滅びゆく種族なんだよ」と返しますが、アリエッティは「何としても生き抜き、簡単に滅びない」と答えました。 手術を控えていた翔は、おそらくその不安感やアリエッティの生命力の強さに嫉妬を感じ、自分の命は長くないという諦観からこんな言葉を放ったのかもしれません。

君は僕の心臓の一部だ

『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)

屋敷を出ていくことにしたアリエッティたち家族は、スピラーが準備していたやかんを船にして明け方に旅立とうとしていました。アリエッティを探していた翔は、旅立つ前の彼女に出会います。 翔はアリエッティに角砂糖を渡し、アリエッティは自分の髪留めにしていた洗濯バサミを渡しました。そして翔の指を握りしめ、お別れを言います。翔はアリエッティに「君は僕の心臓の一部だ」と返し、最後に友情を確かめ合いました。

【性格】翔が「ドS」で「やばい」と言われる理由は?

病弱で内向的な性格である翔は、これまで学校にも行けず友だちもなく、孤独に生きてきた様子。さらに心臓の手術を目前に控え、出会ったアリエッティの生命力に嫉妬も感じて「君たちは滅びゆく種族なんだよ」と突き放すようなことを言ってしまったのではないでしょうか。 前述のセリフが独り歩きして性格が「ドS」だと評価されたりもしているようですが、アリエッティを思いやる気持ちは本物。しかもまだ12歳という年齢で死に直面する病気と向き合っていることを考えると、その恐怖心が現れただけで、本来は心優しい少年であることは間違いありません。

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【家族】翔の両親は離婚している?

両親は翔が幼い時に離婚しており、彼は外交官をしている母・奈津江に引き取られています。父親とは別れた時以来会っておらず、海外赴任が多い母親の仕事柄から恵まれているとは言い難い家庭環境のようです。 病弱で幸薄な美少年というキャラクター設定になっているのは、ジブリの少年主人公にしては珍しいタイプですが、生命力あふれる前向きなアリエッティとの対比としてこのような設定になったのかもしれませんね。

【トリビア】翔を描くきっかけは漫画「トーマの心臓」?

本作の制作時に脚本を担当した宮崎駿は、病気を持った少年・翔のキャラクター造形やアリエッティとの関係性に、萩尾望都の少女漫画『トーマの心臓』が持つ耽美で繊細な世界観を取り入れようとしていたといいます。 心臓に疾患を抱え、どこか儚げで線の細い翔のイメージは、『トーマの心臓』の登場人物たちの「退廃美」の雰囲気が参考にされているそう。従来のジブリ作品とは一味違う、純粋で張り詰めたような精神的な交流がアリエッティと翔の間で描かれています。

【声優】翔役はモデルにもなった神木隆之介!英語版のキャストも豪華?

神木隆之介

翔の声優を務めたのは俳優の神木隆之介ですが、実はもともと彼をモデルにしたキャラクターであり、キャラクターデザインの段階から彼の表情や佇まいなどを参考にして描かれていたそうです。 神木隆之介はジブリ作品とは非常に縁が深く、それまでにも『千と千尋の神隠し』の坊役、『ハウルの動く城』のマルクル役などを演じており、本作は3作目の主要キャラクター出演となりました。 英国版の吹き替え声優も話題になっており、映画「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランドが翔役を務めています。当時15歳前後のブレイク前で、初の声優仕事でした。

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映画『借りぐらしのアリエッティ』翔の病気のその後やセリフを解説

ジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』に登場する少年・翔について詳しく解説しました。キャラクターの背景を知ってからもう一度鑑賞すると、前には気付けなかった細かな描写も楽しめるので、ぜひ注目してみてください。