『借りぐらしのアリエッティ』にまつわる都市伝説!アリエッティの正体はゴキブリ!?

2017年7月7日更新

2010年に公開された長編ジブリアニメーション『借りぐらしのアリエッティ』は、邦画の興行収入ランキング第1位を獲得し、大成功を収めた作品です。そんな本作にも都市伝説が存在します。今回は『借りぐらしのアリエッティ』にまつわる噂に迫ります。

『借りぐらしのアリエッティ』には多くの都市伝説が存在していた!

米林宏昌による初の長編ジブリアニメーション監督作品『借りぐらしのアリエッティ』。「人間に見られてはいけない」という掟の下、床下で借りぐらしをする小人たちと14歳の少年の交流を描いた作品です。完成披露試写を観終えた宮崎駿が、鈴木敏夫に向かって「俺、泣いちゃった」と絶賛の一言を発したそうです。「宮崎監督が褒めるなんて、どういうことなんだろう」と困惑したコメントを米林監督が残したエピソードは有名ですね。 そんな裏話の多い『借りぐらしのアリエッティ』ですが、実はある都市伝説がささやかれていたのです……。 作品の詳しいあらすじなどについてはこちら↓

アリエッティってどんな小人?

アリエッティ達は「床下の小人たち」と呼ばれ、人間の世界から少しづつ物を借りて暮らしている小人です。彼らは、決して人間にみつかってはならないという掟の元、ひっそりと暮らしていました。 小人の少女アリエッティは明朗快活・好奇心旺盛な14歳の女の子で、人間や猫・虫に対しても物怖じしない性格。とても行動的で、よく外出しているようです。 ある日、母ホミリーの誕生日に花やハーブを採取するために外に出ていたところを、翔に目撃されてしまいます。

アリエッティの暮らしを紹介

アリエッティ達は自分たちの事を「借りぐらし」と呼んでいます。それは、アリエッティ達が人間の家や物を借りて生きている事からです。また、「借り」と「狩り」をかけて、人間のものを借りにいきます。あくまでも「借りる」のであり「盗む」のではありません。 そしてアリエッティ達小人は、「人間に見られてはいけない」という掟があり、もし人間に見つかってしまった場合は即座にその住処から引っ越さなければいけません。

翔との関係は?

翔はアリエッティが暮らしていた屋敷に病気療養のためにやってきた少年で、生まれつき心臓が弱く、その手術のために大叔母である貞子の家で過ごすことになります。12歳という幼い少年ですが、病気のせいもあってか大変落ち着いた少年で、生きる事に悲観的な姿勢を見せていました。 翔が初めて彼女を目撃したのは、猫のニーヤに絡まれかけていた時で、それ以来、小人の存在を意識してアリエッティに接触を試みようとします。また、ハルに捕らわれたホミリーを共に救出しました。

主人公はゴキブリ!?アリエッティの正体とは!

まさかあの可愛らしい姿のアリエッティが、と思われる方がいるかもしれませんが、実はアリエッティがゴキブリだという都市伝説が存在しているんです。 原作となった『床下の小人たち』の舞台であるイギリスでは、実際にゴキブリをジャムにして食べていたという驚きの事実が存在します。栄養素がかなり高い上に、様々な病気の治療薬として役に立つらしいのです。 また、作中に登場する小人たちは全長10センチ程度で、その家の食料をもらいながら、屋根裏や床下で人目を避けて借りぐらしをしています。こういった設定がゴキブリを想起させるのでしょうか? この都市伝説に関しては、アリエッティのイメージが崩壊しかねないので、あまり追求しすぎない方がいいのかもしれません。

アリエッティはナウシカの先祖ってホント!?

1984年に公開された、宮崎監督による長編ジブリアニメーション作品『風の谷のナウシカ』。化学文明が崩壊してしまった終末の世界を舞台に、王蟲や大王ヤンマといった大型生物たちとの共存を模索する少女ナウシカの姿が描かれている作品です。本作とは全く異なる世界観の作品がどう繋がっているのでしょうか? 実は、『風の谷のナウシカ』を観た人たちの間で「大型生物たちが、あのサイズで物理的に飛行できるわけがない」と議論されていたのです。そのため、そもそも全体のスケールに違いがあり、ナウシカたちが小人であるとすれば、大型生物たちとの対比も納得出来ると言われるようになったのです。 また、時系列別に考えてみると、『借りぐらしのアリエッティ』の原作である『床下の小人たち』の出版は1952年であり、『風の谷のナウシカ』の公開日は1984年なのです。さらに、宮崎駿と高畑勲の両者によって『借りぐらしのアリエッティ』の企画自体はアニメ化される40年前に考えられたとも言われています。

アリエッティと翔の気になる"その後"

『借りぐらしのアリエッティ』には、アリエッティと翔が別れた後に関する都市伝説がいくつも残っています。 翔は心臓が生まれつき弱く、手術を直前に控えていました。「死ぬのは僕の方だ」と悲観的な言葉を口にしたりしていたため、実際の手術は失敗し、彼は亡くなったという説があります。また他には、翔の手術は成功したが、アリエッティとは二度と会えなかったとされる説も。 一方、新しい家に引っ越したアリエッティの一家。彼らは屋根裏に住むことにしたのですが、結局は人間に見つかり捕らえられるか、猫や犬に食べられてしまったとの噂があります。 どちらもバッドエンドを迎える説ばかりですが、たしかに現実的に彼らが生き延びることは難しいかもしれません。

『借りぐらしのアリエッティ』に込められたメッセージとは?

この作品には「運命を受け入れて生きていかなければならない」というメッセージが込められているのではないでしょうか。 滅びていく小人族…心臓病で苦しむ翔…彼らは絶望的な運命を目の前にして、生きる希望や意味を見出していこうとします。宮崎駿は「小人たちの慎ましい生活や、生産者としての暮らしを描くことは、今なら意味があるのではないか」と語っています。 今も世界中で戦争や犯罪が絶えない中、本当に私たちは安全で平和だと言えるのでしょうか。もし突然、抗えないほどの危険な状況に陥ったとしたら、現実を直視し、向き合っていけるのでしょうか。 平和な世の中とは何なのか。改めて見つめ直すべきなのかもしれません。

番外編『借りぐらしのアリエッティ』の監督にも都市伝説があった?

新人歓迎会の際、おっとりとした雰囲気の米林監督を見た女性社員に「お前は麻呂だ!」と言われて以来、麻呂と呼ばれている米林監督。そんな米林監督ですが、ジブリに登場するあるキャラクターのモデルだと言われています。 そのモデルになったキャラクターがなんと『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシだというのです。『千と千尋の神隠し』の制作時、米林監督はちょうどカオナシの作画をしていたのですが、その画を見た鈴木敏夫が「麻呂にそっくり!」と言い放ったことがきっかけらしいです。 思い出してみてください、カオナシというと全身真っ黒な体に白いお面のようなものを着けている、不気味な姿が浮かびますよね。「何を考えているかわからない」「金で何でも手に入ると思っている」「コミュニケーションが苦手」といった印象があるかと思います。 そんなカオナシのモデルと言われている米林監督にとっては、決して嬉しいものではないかもしれません……。 ここで紹介した都市伝説や考察を踏まえた上で、『借りぐらしのアリエッティ』をもう一度観直してみませんか?新たな発見があったり、映画に込められた想いに気づくことができるかもしれません。