映画『進行曲 マーチングボーイズ』あらすじ・キャスト解説!90年代台湾を舞台にした実話ベースの青春部活映画
『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』の系譜に連なる青春"部活"映画が、台湾から日本に上陸します。 1990年代の台湾を舞台に、名門男子校マーチングバンド部の再起をかけた高校生たちの姿を実話をもとに描く『進行曲 マーチングボーイズ』が、2026年10月23日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開されます。 この記事では、映画『進行曲 マーチングボーイズ』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。
映画『進行曲 マーチングボーイズ』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| 作品名 | 進行曲 マーチングボーイズ(原題:進行曲 Marchingboys) |
|---|---|
| 公開日 | 2026年10月23日(金) シネマート新宿ほか全国順次公開 |
| 監督 | ジャン・ルイジー(姜瑞智) |
| 脚本 | ケリー・チェン(陳慧如) , ホアン・ジーカイ(黃致凱) |
| プロデューサー | ケリー・チェン(陳慧如) , ウルフ・チェン(陳鴻元) |
| 出演 | ジャン・ハオ 役/ムー・セン(牧森) , リウ・ジーチュワン 役/リウ・ユーレン(劉育仁) , タイチェン 役/ユー・ジェエン(余杰恩) , リー・リーレン(李李仁) , マー・ジーシアン(馬志翔) , ホアン・ディーヤン(黃迪揚) |
| 製作年・製作国 | 2025年 , 台湾 |
| 上映時間 | 117分(PG12) |
| 配給 | メイジャー , 共同配給:アクセスエー |
本作は、1990年代の台北を舞台に、マーチングバンド部の活動に青春のすべてをかけた男子高校生たちを描く台湾映画です。原題は「進行曲 Marchingboys」で、実話をもとに脚色されています。 手掛けたのは、映画『角頭-彷徨人』やドラマ「We Best Love 永遠の1位/2位の反撃」で知られる台湾映画界のヒットメイカー、ジャン・ルイジー(姜瑞智)監督です。主演のジャン・ハオを演じたムー・セン(牧森)は、台湾のアカデミー賞と呼ばれる台湾金馬奨で新人俳優賞にノミネートされました。 なお本作は、1980年の創業から映画前売り券の販売を担ってきた「メイジャー」にとって、初めて配給業務を手掛ける第一回配給作品という点でも注目を集めています。
映画『進行曲 マーチングボーイズ』あらすじ

1990年代の台北。台湾屈指の進学校である建国高校に通うジャン・ハオは、ひとり息子の医学部進学を望む父親の期待を背負い、プレッシャーを抱えながら学生生活を送っていました。 そんなある日、マーチングバンド部の活動に心を惹かれたジャン・ハオは、父親に内緒で入部します。そこで出会ったのは、自由気ままな天才肌の問題児リウ・ジーチュワンと、責任感の強い優等生の部長タイチェンでした。性格も立場もばらばらな彼らが、ひとつの音楽をつくるために心を合わせていきます。 しかし、部の再起をかけた道のりは平坦ではありません。父の期待、仲間との衝突、そして自分自身の迷い——楽器を手にした少年たちが、それぞれの答えにたどり着くまでの日々が描かれていきます。
映画『進行曲 マーチングボーイズ』キャスト解説!ムー・セン×リウ・ユーレン×ユー・ジェエンら台湾の若手が集結

ジャン・ハオ 役/ムー・セン
主人公のジャン・ハオを演じるのは、ムー・セン(牧森)です。医学部進学を望む父の期待と、マーチングバンドへの憧れとのあいだで揺れる主人公。押しつけられた将来像に息苦しさを覚えながらも、はっきりと反抗できずにいる繊細さが、この役の核となります。 この演技で台湾金馬奨の新人俳優賞にノミネートされており、瑞々しい存在感が高く評価されました。父親に内緒で入部するという後ろめたさを抱えたまま楽器と向き合う姿は、本作でもっとも共感を呼ぶ部分と言えるでしょう。
リウ・ジーチュワン 役/リウ・ユーレン
自由気ままな天才肌の問題児リウ・ジーチュワンを演じるのは、リウ・ユーレン(劉育仁)。規律を重んじるマーチングバンド部にあって、ひとり型からはみ出していく存在です。 才能はあるのにルールに収まらない——そんな厄介さと魅力を併せ持つキャラクターは、生真面目なジャン・ハオにとって強い刺激となります。ぶつかり合いながらも互いを認めていく関係の変化が、物語を前へ進める原動力になっていきます。
タイチェン 役/ユー・ジェエン
責任感の強い優等生の部長タイチェンを演じるのはユー・ジェエン(余杰恩)です。部の再起という重荷を背負い、まとまりを欠く仲間たちをつなぎとめようと奔走する立場。 リウ・ジーチュワンの奔放さに振り回されつつ、それでも部として音楽を完成させようとする姿には、リーダーだからこその孤独と誇りがにじみます。ポスタービジュアルでは、ムー・セン、ユー・ジェエン、リウ・ユーレンの3人が屋外で楽器を演奏する姿が縦に並べられ、それぞれの立ち位置が視覚的にも示されています。
監督はジャン・ルイジー——台湾映画界のヒットメイカーが描く青春群像

監督を務めるのは、台湾映画界のヒットメイカーとして知られるジャン・ルイジー(姜瑞智)です。映画『角頭-彷徨人』やドラマ「We Best Love 永遠の1位/2位の反撃」を手掛け、青春群像から骨太なエンタテインメントまで幅広く演出してきました。 日本公開の決定にあたって届いたコメントも印象的です。ジャン監督は、初めて脚本を読んだときに京都橘高校のマーチングバンドを思い出したと語っています。日本にもマーチングバンドの部活動が根づいているからこそ、この物語は国境を越えて届くという確信があったのでしょう。 脚本はケリー・チェン(陳慧如)とホアン・ジーカイ(黃致凱)、プロデューサーはケリー・チェンとウルフ・チェン(陳鴻元)が担当しています。
映画『進行曲 マーチングボーイズ』見どころ解説
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』に並ぶ——台湾発の青春部活映画
本作を語るうえで外せないのが、日本の青春部活映画との親和性です。シンクロナイズドスイミングに挑む『ウォーターボーイズ』、ビッグバンドジャズに賭ける『スウィングガールズ』——不器用な高校生が集団で何かを成し遂げる物語は、日本の観客にとって馴染み深いジャンルと言えます。 マーチングバンドという題材は、演奏と隊列移動を同時にこなす総合芸術であり、個人技だけでは決して完成しません。ばらばらだった少年たちの音と足並みがひとつに揃っていく瞬間の高揚こそ、本作最大のカタルシスになるはずです。
90年代台湾のノスタルジー——スマホもSNSもなかった時代の青春
1990年代の台湾という時代設定も、本作の大きな魅力です。エモーショナルな90年代の空気と、どこかノスタルジックな台湾の街並みが、少年たちの青春を柔らかく包み込みます。 スマートフォンもSNSもない時代、部室と練習場だけが世界のすべてだった感覚。当時を知る世代には懐かしさを、知らない世代には新鮮さを届ける画づくりになっています。そこに男子高校生たちが奏でるパワフルな音色と圧巻のパフォーマンスが重なり、忘れられない青春のひとときを思い起こさせてくれるはずです。
老舗「メイジャー」の第一回配給作品——前売り券の会社が届ける一本
配給面でも本作は特別な一本です。1980年の創業以来、映画の前売り券販売を担ってきた「メイジャー」が、初めて配給業務を手掛ける第一回配給作品となりました。共同配給はアクセスエーが務めます。 長く映画興行の裏側を支えてきた会社が、みずから作品を届ける側に回る——その第一歩に選ばれたのが、再起をかけて音楽に挑む少年たちの物語というのは、なんとも示唆的です。作品の内容と、それを日本に届ける座組みとが静かに響き合っています。
映画『進行曲 マーチングボーイズ』は2026年10月23日(金)全国順次公開!少年たちの音が揃う瞬間を見届けよう
父の期待と自分の情熱のはざまで揺れる少年が、仲間とともにひとつの音楽をつくり上げていく——実話をもとにした台湾発の青春部活エンタテインメントです。 映画『進行曲 マーチングボーイズ』は2026年10月23日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開。少年たちの音と足並みが揃う瞬間を、ぜひ劇場で見届けてください。