カイロの紫のバラ

カイロの紫のバラ

作品情報

新着感想・ネタバレ

HMworldtravellerの感想・評価
どんな時代の誰にでもなれる、どこにでも行ける。ひとときの疑似体験、それは映画の醍醐味の1つ。スクリーンの向こうにいるヒーロー, ヒロインに憧れたり、誰かに自分を重ね、泣いて笑って映画の世界に浸る至福の時。そんな映画好きの気持ちを知り尽くしていて そこを突いてくる映画。

熱い視線を送っていた映画のキャラクターがそのままスクリーンから目の前に出てきたら? 実写のファンタジーはどちらかと言えば苦手なのに、思いっきり妄想しちゃいました、ハイ♪( ´▽`)♪

ヒロイン セシリアは勤務先はクビ、ダンナには浮気やDVで悩まされ、映画だけがささやかな癒し。現実を忘れ、気に入った映画を何度も観ていた彼女に訪れた魔法のような出来事。

だけど、現実は甘くない。切なくほろ苦く、見方によってはひどく残酷な結末。現実は現実、映画はあくまでも映画。現実と虚構の間に横たわる一線は超えられない。それがわかっているから彼女は ” 堅実な ” 選択をしたはずだった。突き放されたような救われない展開に最初は虚しさを覚えた。でも、これが何の捻りもない ド直球のラストだったら? それこそ小さな子供向けの童話か、つまらない話になっていただろう。

劇中の人物と演じる俳優のキャラがまるで違うように、現実は映画と違って物事はそう巧くは運ばない。けれど、癒されたり、モチベーションを呼び覚ましたり、登場人物の姿に勇気づけられたりするのも映画の力。...
Yoshiokaの感想・評価
2015/8/10
The Purple Rose of Cairo
southpumpkinの感想・評価
何だこの最高の映画は…!しばらく『カメレオンマン』がウディ・アレン作品では1位だったのですが(次点で『マンハッタン』)、本作がそれらを超えました。ウディ・アレン本当にすごいなあと思います。
大好きな俳優がスクリーンから出てきて観ている女の人と恋に落ちる、という話。この誰にでも思いつきそうで、女子ならみんな(男子でも)妄想しちゃうようなストーリーをここまで肉付けして映画にしちゃうなんて、この映画のパワーが計り知れません。完璧なのがラストの展開。アッと思わず声が出てしまう見事なオチに開いた口がふさがりません。最初から最後まで「夢見る女の子」に向けた映画、ということです。ウディ・アレンの女心を完璧に掴み切ってる感じすごいです。
ミア・ファローの初な演技もたまらなく愛おしい。
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