恋人たち (2015)

恋人たち (2015)

作品情報

製作年 2015年
日本劇場公開日 2015年11月14日
製作国 日本
上映時間 140分

あらすじ

東京の都心部に張り巡らされた高速道路の下。アツシ(篠原篤)が橋梁のコンクリートに耳をぴたりとつけ、ハンマーでノックしている。機械よりも正確な聴力を持つ彼の仕事は、ノック音の響きで破損場所を探し当てる橋梁点検。健康保険料も支払えないほどに貧しい生活を送る彼には、数年前に愛する妻を通り魔殺人事件で失ったという、つらく重い過去がある。 郊外に住む瞳子(成嶋瞳子)は自分に関心をもたない夫と、そりが合わない姑と3人で暮らしている。同じ弁当屋に勤めるパート仲間と共に皇族の追っかけをすることと、小説や漫画を描いたりすることだけが楽しみだ。ある日パート先にやってくる取引先の男とひょんなことから親しくなり、瞳子の平凡な毎日は刺激に満ちたものとなる。 企業を対象にした弁護士事務所に務める四ノ宮(池田良)は、エリートである自分が他者より優れていることに疑いをもたない完璧主義者。高級マンションで一緒に暮らす同性の恋人への態度も、常に威圧的だ。そんな彼には学生時代から秘かに想いを寄せている男友だちがいるが、ささいな出来事がきっかけで誤解を招いてしまう。 それぞれの“恋人たち”は、失ってはじめて「当たり前の日々」のかけがえのなさに気づいていく―― 。

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
橋梁をハンマーで叩く男、どこにでもいる中年主婦、インテリジェンスな弁護士。それぞれは「恋人たち」を失ったり、追いかけてみたり、裏切られたりします。三つのストーリーが少しずつ干渉しながら描かれる群像劇です。
役者が演技をしていないように見えるのは極力新人に近い俳優を探して撮ったからだそうです。どこにでもいるけど、決して人には見せない「素」の感じがすごく良い。特にメインの三人の独白などは、見ようによってはまるでドキュメンタリーを撮っているかのような映像です。言葉に詰まったり、言い直したりする様子がすごく自然。自分の言葉、自分の人生かのように語るのでぐいぐい引き込まれます。
社会に組み込まれた人間はなにかに依存しなければ生きて行くことができない。生の中で人々は客観的に見れば無様だが、足掻き生き続ける。確かに前に比べたらちっぽけなものかもしれないが、最後の男の目には確かに希望の光が宿っているのでした。
壮絶な人生の岐路、もしくは傷心の時にふと思い出すべき映画だと思います。
EllyMimyの感想・評価
フィルマークスで大絶賛されていたのを知り、レンタルしてきました。

辛くて苦しくて重い。
一つ一つが生々しくリアルで、ところどころ目を背けたくなりました。
俳優さんたちがみんな無名の新人と言うのもかなりリアルさを増していたような…。

3人の主人公の群像劇になっているのですが、正直私は奥さんを通り魔に殺された男性にしか共感できず…主婦と弁護士、特に弁護士は物凄く軽く感じてしまい、全く共感できず。

幾つか胸を打つ台詞があったのも事実で、生きるとはこういうことなのだ、と悟ったような気にもなりました。

個人的に評価が難しく、皆さんのように手放しで絶賛できない自分は心が曇っているのかしら、と少し落ち込んでしまったのでありました。
Satoko_Suzukiの感想・評価
2016/02/26
むう。嫌だ嫌だ嫌だ、こんなに辛い、救いのない映画は。第一「恋人たち」って誰と誰よ?!
と、途中まで逃げ出したくなる気持ちで観ておりました。
でも何でしょう、人間って面白いなあ〜っていう、苦笑いな気持ちが湧いてきて、顚末を見届けなきゃ、って思い最後まで観れました。
痛くて痛くて、痛みに潰されそうな時に映るラストカット、、、。スーっとするような、、、。
落ち込んでいる時に観るのが良いのか、悪いのか、なんともわからない映画でした。
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