狂気の愛

rating 4.5 4.5
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「狂気の愛」のスタッフ・キャスト

「狂気の愛」の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4.5 2016年12月7日

    『ポゼッション』での出会いが衝撃的であったアンジェイ・ズラウスキー監督の他作品の中で、最も手に取りやすい(というよりもその他の作品はレンタルが薄い)とのことで鑑賞した本作。鑑賞レベルは僕が観た映画の中でも最高難度だと思います。なぜ最難度なのか、なのにも関わらず本作が4.5なのかを順を追ってレビューしていきたい。 ドストエフスキー『白痴』を元にした本作。役者の男が電車で出会ったギャングの男に連れられて向かった先にいた絶世の美女。美女は別の組織に属しており、その組織、ギャング、そして主人公の男が狂気的に女を取り合う、という映画…。なのかどうか微妙です。なぜよくわからないのかというと、この映画に出演する役者がものすごいテンションで演じさせられているから。『ポゼッション』でもそうだったのですが、この映画では顕著です。わかりやすく言えば「藤原竜也の一番すごい時のテンションを、全ての役者がずっとやっている」って感じです。よく映画で「舞台的で過剰な演技だ〜」などと言われますが、そんな映画が緩く見えるくらい、この映画を超える過剰な演技の映画は知りません。皆が病的に可哀想に見えるくらい狂っているのです。ものすごいテンションにかき消され、映画の全貌がなかなか見えて来ません。上にあらすじも書きましたが、正しいかどうかはわかりません。さらにこれもアンジェイ・ズラウスキーの作家性なのでしょう、ぬるぬるとした怪しげで耽美な計算されたカット、さらにソフィー・マルソーの超人間的な美しさ(これも『ポゼッション』イザベル・アジャーニと同系列の美人)が観るものの頭を狂気へと誘います。 狂った映画は多くあります。しかしこの映画と同じジャンルにカテゴライズされる映画は、浅学ながら『ポゼッション』しか知りません。まさにアンジェイ・ズラウスキーの唯一無二な作家性が存分に味わえるということでしょう。好きな映画監督ができた、という意味で星4.5です。

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