
『ファニーとアレクサンデル』とは
『鏡の中にあるごとく』『冬の光』『沈黙』の『神の沈黙』三部作で知られるスウェーデンを代表する映画監督イングマール・ベイルマンの映画監督業引退作品である。1900年代スウェーデンのウプサラを舞台にブルジョワ階級の一家の姿を少年の目を通して描いたベイルマンの自伝的要素も含まれた家族ドラマ。第56回アカデミー賞において外国語映画賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞を獲得し、その他ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞など数々の映画賞で受賞を果たした。
『ファニーとアレクサンデル』のあらすじ
スウェーデン、ウプサラに暮らすエクダール家のアレクサンデルは亡霊を見ることができる幻視の能力がある少年。アレクサンデルの父オスカルは裕福な舞台役者で劇場を経営しており、1907年のクリスマスイブ、女優である母エミリー、妹ファニー、そしてアレクサンデルはキリストの降誕劇に出演していた。劇の後にはオスカルの母ヘレナを中心としたクリスマスパーティが催され、アレクサンデルは幸福で満ち足りた日々を送っていた。しかし年の明けた2月、オスカルが突然倒れ亡くなってしまう。1年後、エミリーの努力むなしく、オスカルの遺した劇場は閑古鳥が鳴いていた。エミリーは劇場の経営から身を引き、オスカルの葬儀で式を仕切った主教のヴェルゲルスと再婚。優しい父と対照的で厳格なヴェルゲルスに、アレクサンデルは戸惑いを隠せないでいた。
『ファニーとアレクサンデル』のスタッフ・キャスト
『ファニーとアレクサンデル』の感想・評価・ネタバレ
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2018/10/17 名古屋シネマテーク
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