第三の男

第三の男

THE THIRD MAN
1949年製作 イギリス 104分 1952年9月16日上映
rating 4 4
64 10

『第三の男』とは

戦後を代表するイギリスの作家・グレアム・グリーンが書き下ろした脚本を、『邪魔者は殺せ』のキャロル・リード監督が映画化したサスペンス・スリラー。出演者には『旅愁』のジョゼフ・コットン、『白銀の嶺』のアリダ・ヴァリ、『黒ばら』のオーソン・ウェルズ、『黄金の龍』のトレヴァー・ハワードらが名を連ねている。第23回 アカデミー賞撮影賞(白黒部門)受賞作品。また、キャロル・リードは本作で第3回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞している。

『第三の男』のあらすじ

第二次世界大戦終戦直後。アメリカの西部作家ホリー(ジョゼフ・コットン)は友人に呼ばれてウィーンを訪れるが、友人であるハリー(オーソン・ウェルズ)は、彼が到着した時にはすでに事故で亡くなっていた。ホリーは、ハリーの葬儀で知り合ったイギリス軍のキャロル少佐から、ハリーが闇商人であったと聞かされる。しかし、納得のいかないホリーは真相究明へと乗り出す。彼の事故現場を目撃した男は全部で3人。調査をしていくうちに2人は明らかになるが、「第三の男」だけは謎のままだった。しかし、ホリーは捜査を続ける中で、死んだはずのハリーを見つけてしまうのだった……。

『第三の男』のスタッフ・キャスト

『第三の男』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2018年12月15日

    二流作家が親友に会いに来た。だが親友はとある事故で死亡していた。その死に不自然な点があるとみた男は捜査に乗り出す。そこに浮かび上がる第三の男の正体とは。 言ってみれば「この手のサスペンス映画」の起源みたいなものなので、既に 陳腐化してしまっていることは否めません。男が不審な死を遂げ、その死の場所に不審な男が一人。もうこれはどうしたってこうじゃないですか。ですが、この映画の魅力は今なお色褪せていない。それはサスペンス的驚きだけに留まらない緻密な脚本の上に成り立っているように感じます。主人公が異国にやってきて、明らかに浮いてしまっている空気感。面白いのはオープニングとエンディングとが見事に対になっているところ。クライマックスは鳥肌が立つくらい面白い。映像演出も冴えている。街並みに男の影が移りこむシーンなど面白い。特に気に入っているのは地下水道のシーン。光と影とが巧みに組み合わされ、男が徐々に追い詰められていく。一生見てられるな、と思いました。

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2016年2月8日

    チターによる音楽があまりに有名。ジョセフ・コットンがウィーンの街で友人の死の真相を探る。謎解きがなかなか進まない中、気になるのは傾いた構図が多用されること。不安定さと不穏さを演出したものか。それとも後に判明する第三の男の視点なのか。異邦人と叶わぬ想いという点で『カサブランカ』を思い出すが、オーソン・ウェルズの登場によってロマンティックなメロドラマとは一線を画す。暗闇に照らされた不敵な顔。1人だけ演技の質が違ってて、場が狂気を帯びて一変してしまう。そして街路の人影、観覧車、下水道のサスペンスへと光と闇のコントラストが極まっていく。アリダ・ヴァリの哀愁、ラストの余韻も素晴らしい。あと、猫がめちゃくちゃ可愛い。映画に登場する猫で一番可愛いかも。実はブロマンス映画でもある。

  • Fukuco

    Oct.31

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