太陽を盗んだ男
太陽を盗んだ男
rating 4.2 4.2
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『太陽を盗んだ男』の感想・評価・ネタバレ

  • エミデブ
    エミデブ 4 2017年10月30日

    素晴らしい! 日本映画も捨てたもんじゃないなと思わせる。いや、この荒削りというかあまりにもツッコミどころが多い点は国内だからこそ許されるようなものだと思うが。西部警察や大都会などのバックグラウンドを知っめてなりたつ「当時らしい映画」ではある。しかし本作が描くのは、日本では特にタブーと言って良い内容だ。三上寛やRCサクセションのCDが発売禁止をくらうなら、この映画はDVD化規制がかかっててもおかしくはないはずだ。そんな内容。 沢田研二演じる中学校教師は、プルトニウムを盗み、自身で原爆を製作する。その途中でもちろん被爆している身体のだが、完成した原爆を盾に国家を動かすほどの要求をする。 最高にエネルギッシュな映画であることは間違いないんだけど、なによりも感じられたのがイデオロギーを主張する人々である。例えば赤派などの団体がデモ行進をしていたり。当時の情勢を反映しているのだが、今やこう言ったものは危険思想とみなされる。よく知らない人がなんとなく良くないものだと思い込み、なんとなくマジョリティに加勢する。まぁ、最近言われるサイレントマジョリティーだろうか。平和ボケとも言えるかもしれない。この時代は若者が真剣に考え権力に対抗している。この映画も一種の主張のように思える。広島長崎に歴史的な悲劇を巻き起こした原爆をこの映画に登場するラジオのパーソナリティは「希望」という。そのような主張が特に表れていたのが、沢田研二と菅原文太のローリングストーンズの話ではないだろうか。 犯人は特になにか望みを果たすわけではないが、派手な事件を起こし、警察に捕まりたくないと逃げる。その根底から汲みとれることはたくさんありそうだ。 プールにプルトニウムを撒くシーンと、ラストシーンはかなり衝撃的。あれは銀座だろうか、、、。 個人的には高中正義の曲が使われててテンションが上がった。

  • Daiki Kinoshita
    Daiki Kinoshita 4 2017年10月21日

    本当に面白かった。 ブラックユーモアあふれつつ、コミカルに人間が描かれていた。物語の設定上都合の悪い壁はコミカルになかったかのように乗り切り、クレイアニメーションを見ているかのような演出。 結局主人公は自分のスゴさを認めて欲しいと強く思うが故に菅原文太に喧嘩を売り、世間へのアピールをし、自己肯定の強さが伺えた。キャラは全然違うけど、男のそういうエゴみたいなところがデスノートのライトのようなそんな気にも思えてくる。 原爆を作るシーンでは、ワクワクが止まらなかったが、あの瞬間に主人公のタイムリミットが動きだし、この映画そのものが主人公の余命として描かれていが、何より最後は結局自滅というような形で終わる。 プルトニウムを簡単に盗めたり、まんまと原爆を取り返せたり、ビルの屋上から落ちてた電線と木に引っかかって奇跡的に生きてたり、地味に学校の庭でやってたターザンとかがしっかり繋がっていてアホかと突っ込みたくなった。 ありえないカーチェイスや上半分がえぐれる山下の車とか、ヘリコプターに片手でしがみついてくる山下とか、何発撃たれても起き上がる山下とか、とにかく山下本当にゾンビだった。 水谷豊さんや西田敏行さんも若々しくて、とても新鮮な気分でした。 見る価値大有りの作品です。

  • 森本航洋
    森本航洋 4 2017年10月7日

    プルトニウムを盗んで原爆を完成させ、その莫大な力を利用して国家を脅かす理科教師の話。 ボロいアパートの一室で原爆を作る工程を一つ一つ丁寧に見せてくれる描写で主人公の未知数な狂気感とこの後どうなるんだろうという異常な興奮で完全に作品に引き込まれました。 あの針の糸を通すような丁寧な演出はどうやって作ったんだろうか。感無量です。 大盛り上がりの最終局面で菅原文太と沢田研二のバックの引っ張り合いは思わず吹いてしまいました。

  • syn490

    記録用

  • Dora

    久々に古い映画を。最初のバスジャックからいきなりプロトニウムを盗むまでの流れやいらないカーチェイス、ちょっと自分のツボには入らない構成だったな……。後半のタイマー音を始め主人公の心境変化の描写はかなり緻密だったように思う。素直に面白いとは思えたし見応えもある良いテーマ性を持った映画だと思う。

  • HM world-traveller
    HM world-traveller 0 2015年10月5日

    中学校の理科の教師が東海村の原発からプルトニウムを盗んで自宅で原爆を作り、原爆をたてに警察に要求をするという、はちゃめちゃで荒唐無稽ぶりが物凄い映画。組織的な犯罪ではなく計画からプルトニウムの盗みから原爆作りまで何もかも1個人の犯行、セキュリティもへったくれも無い原発の施設、プルトニウム以外は一般に手に入るものでの原爆製造など、まともに考え出したらキリが無いほど破天荒過ぎるが、ここまで徹底して無茶苦茶だとブラックで奇妙な勢いみたいなものを感じるから怖い。 原爆ではないが、予告犯行や国家機関のサイトへのハッキングなど、ピンポイントに天才的な知識や頭脳を持つ人間が社会を相手どり犯罪を犯して、世間・メディア・警察などが右往左往するのを楽しむ、いわゆる愉快犯というのは実際に存在するわけで、そういうカルトに近い狂気の沙汰ぶりという意味ではこの映画の製作時よりもむしろ現在のほうが現実味を帯びていると言えるかもしれない。70年代にこの作品を撮ったのはある意味 奇跡かも。 原爆まで持ち出してこの犯人が要求することは『TVのナイター中継を試合の最後までやれ』とか『ローリングストーンズの日本公演をやれ』とか実にくだらない。結局、犯人は何か目的があってそのために原爆を作ったのではなく、自分の知識を試し実行してみたかったんですよね。知識欲がエスカレートし趣味が高じて原爆を作った。で、実際にできてしまったことに無上の喜びを感じ、その凄さを世間に認めさせたかったんだと思う。だから、要求は何でもよかった。要求は目的ではなく自分の凄さを知らしめ他人に注目される手段だから。そう考えると辻褄が合うし主人公の心情描写がほとんど無いのもわかる。現実社会の愉快犯による犯行動機で『注目されたかった。見返してやりたかった。』というのをニュースで何度となく耳にしたことがあるが、そういうことなんだと思う。 しかし、何でもよかったって言っても、ナイター中継とはね、、。これも『したいことが何も無い』無気力かつ破滅的なキャラクターだということの表現なんだろうか? 沢田研二の怪演が際立ちます。イカれてるとしか思えない異様な目(褒め言葉)。怪演としか表現できません( ̄▽ ̄)。音楽と、心臓の鼓動、呼吸、雑踏、一挙一動のシンクロも映画の空気を形成するのにとても効果的に使われている。 ・・・スコアは、、いろんな意味で突き抜けててつけるのが難しい(笑)。

  • えいじ
    えいじ 5 2015年7月30日

    中学理科教師がプルトニウムを盗み自宅で原子爆弾を完成させる。原爆でその男(沢田研二/ジュリー)は何をするのか、何を求めているのか、、、 これだけでも相当気になります!これが1979年の映画ですよかなり攻めてます!! 結果この男の要求は野球中継を最後までしろ等です、たいしたことないです。 ただ、自分のエネルギーをどこかにぶつけたかっただけ!と僕は考えました。しかし瞳の奥の純粋な狂気は本物です。 原爆を作る過程で自分自身が放射能に侵される、代償はあまりに大きい、、、けど何だか凄く自分の中のエネルギーを放出したくなります!叫びたくなります!何か好きなんです!! 菅原文太も何かゾンビ?ってくらいでそこがまたいい!!(笑) 撮影の逸話も盛りだくさんで最高です

  • southpumpkin
    southpumpkin 5 2015年7月30日

    オールタイム・ベストに長谷川和彦監督『青春の殺人者』を入れているのですが、同監督の監督第一作目がこちら。長谷川和彦監督はこの天才的な2作品を残していながら、その後映画を撮っていないという伝説の映画監督です。いま邦画を救うことができるのはこの人しかいないんじゃないかと思っています。 『青春の殺人者』と比べるとリアリティはありません。プルトニウムを盗んで原爆を作った中学の理科教師の話なので、まずもうここからおかしいのですが冒頭からバスジャックがあったり、まるでハリウッドのようなカーチェイスなど見どころがこれでもか、とつめ込まれています。メッセージとしてはマーティン・スコセッシ『タクシードライバー』に似たところがあり、明らかなオマージュなどもあります。『タクシードライバー』を下敷きに好きなように作った映画といえるのではないでしょうか。映画の熱量は凄まじいものがあります。まさに原爆級。荒唐無稽スレスレの際どいラインで物語が進行していきます。 とりあえずみんな観たら良いのではないでしょうか。人によっては生涯ベストにもなりうる大傑作だと思います。

  • tomomi osaki
    tomomi osaki 5 2015年5月2日

    青春の殺人者に引き続き、長谷川作品を。ジュリーこと沢田研二主演の太陽を盗んだ男。東海村からプルトニウムを盗み、自宅で原子爆弾を作ってしまう理科の中学教師の話。最初から最後までかなり面白かった。原子爆弾を作っている最中の男は少年のようで、完成してはいけないものではあるが、原子爆弾が完成した瞬間は映画を観てる側も喜んでしまったのは否めない。140分超の長めの映画だがハラハラしながら楽しめた作品でした。ラストの菅原文太はまるでゾンビのような気持ち悪さでした。

  • 闇とっとり
    闇とっとり 4 2015年3月27日

    カルト映画らしいがよくわからなかった。かといってつまらないわけではなく狂喜に満ちたジュリーとサスペンスのハラハラで楽しめる。最後の音でなんか笑ってしまったのはカルトにひきこまれているということなのか。

  • mince

    変らない日常に退屈した理科教師は発電所からプルトニウムを盗み作った自家製原子爆弾で警察を通じ政府を脅迫、たわいのない要求を繰り返す。犯人に恋する美人DJに池上季実子、街の番犬は我らが菅原文太!犯人はジュリー「太陽を盗んだ男」塚口3。「野獣死すべし」とすごくリンクしてる気がする。2015年3月2日 こんなことやりそうなイカれ教師が今は本当におりそうで不気味。そんな内容なのにどこかスタイリッシュ。池上季実子が魅力的。今なら石原さとみで観たい。その場合菅原文太とジュリーは誰ができるだろう。RX-7の代わりも。

  • Mari Komatsu
    Mari Komatsu 4 2015年1月23日

    すごい破壊力! 理科の教師が、原爆を自作して政府を脅迫するという荒唐無稽なストーリー。信念もなく、目的もわからないからこそ、何をやらかすかわからない、不気味な怖さ。先のストーリーがまったく予想できない、パンチ力半端ない映画でした。 映像もスタイリッシュで、今見ても色褪せてないところもカッコイイ。 国会議事堂前のバスジャックシーンは、ゲリラ撮影!というのも、すごい。 見た後、しばらく放心状態でした。

  • 錆犬

    2014/12/28 iTunes

  • susamishin
    susamishin 4 2014年12月18日

    何度観ても素晴らしい。エンドロールでは菅原文太氏から表示されるので主役は文太兄ぃなのでしょう。邦画ではこの作品が逸品ですね。何度も観てますけどまた観てしまいました。兄ぃ…合掌。 教師の城戸が誰も居ないはずの自分のアパートに戻ってきたとき「ただいま」と言ったり。ひとりごとや無言のシーンが多くカルトな匂いがたっぷりの作品ですが。 改めて観直すと「井上堯之」の音楽がもうすごく良い感じで映像と溶け込んで「あの時代」の雰囲気を惹き立ててますよね。エンディングの「落とし方」も大好きです。 147分の邦画にしては長い大作なのですがまったく長さを感じさせません。 ヘリから飛び降りて平気な文太兄ぃとかパトカーの横転の仕方が全て同じ方向だったりとかよく見ると無茶苦茶なことも映ってますけど、面白いです、大好きです。

  • utsumi yu
    utsumi yu 4 2014年10月3日

    ジュリーと菅原文太が最高

  • ✦ニカルカ✦
    ✦ニカルカ✦ 0 2014年8月17日

    DVDで

  • Kei Miyazato
    Kei Miyazato 3 2014年8月8日

    東海村からプルトニウムを盗み自宅アパートで原爆を作る中学の理科教師、その原爆で国にむちゃくちゃな要求(野球中継を最後までやれ!ローリングストーンズの日本公演を実現させろ等)プルトニウムを盗むシーンのチャチさなんて仮面ライダーを見ているようだし ストーリーも荒唐無稽、菅原文太なんてゾンビ並!だけど何故か惹き付けられる力のある映画、ジュリーの格好良さをこの映画で初めて知りました。

  • me_car3

    最高。音楽も芝居もストーリーも。2日間で3回みてしまった。ジュリーもいいけど、菅原文太が体現するある警察官の「執念」の印象が強く残る。ところどころつっこみどころはあるけどそれはそれでぶっとんでて面白い。この監督・長谷川和彦さんは2作しか撮っていないらしい。もう一作の方もみてみたい。