
『赤ひげ』とは
山本周五郎の原作を「世界のクロサワ」が映画化した。この映画が「世界のミフネ」と呼ばれた三船敏郎が出た最後の黒澤作品となった。扱っているテーマは映画製作後半世紀以上たった現代にも通じるものである。第26回ヴェネチア国際映画祭において、三船敏郎は男優賞を、黒澤明は国際カトリック映画事務局賞を受賞、国内でも第16回ブルーリボン賞で作品賞、三船敏郎が主演男優賞、二木てるみが助演女優賞を受賞した。
『赤ひげ』のあらすじ
長崎で医学を学んだ青年・保本登は江戸の小石川養生所に医師見習いとして住み込むこととなった。小石川養生所には貧乏人が毎日訪ねてくる。そんな貧乏人たちを養生所の責任者新出去は無料で診察し、投薬していた。3年間オランダ医学を学んだ保本は自分は幕府に仕えるエリート医師になるのであって、こんな貧乏相手の養生所で働く気はさらさらないと新出去に反抗的な態度を取り続けるが、新出去は全く意に介さない。そんな中保本は養生所にある立ち入り禁止の離れにわざと近づく。そこには3人の男を色仕掛けで殺した大店のお嬢様が監禁されていた。ある日お嬢様が離れからいなくなった。そして、いなくなったお嬢様が保本の部屋に現れる。
『赤ひげ』のスタッフ・キャスト
『赤ひげ』の感想・評価・ネタバレ
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黒澤明の最高傑作。 チョー坊ー!!
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Oct.12
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楽天地シネマズ@'15.10.11 鑑賞前は勝手に三船敏郎演じる赤ひげの活躍映画と思っていたが、加山雄三演じる若侍 保本の成長物語であった。 保本が望まぬ形での小石川養生所来てから心を開き立志を立てるまでフレッシュな加山が良演技で魅せていく。 それにしても三船敏郎の赤ひげの圧倒的な存在感よ。脇も東野英治郎や笠智衆など名優が固めていて映像に厚みが出ていた。 それにおとよが養生所で気が付いて起き上がる時の目元に当てるライティングの妙よ!! あのゾクッとした感じ 流石は黒澤監督である。
©東宝=黒沢プロダクション