アレックス

アレックス

Irreversible
フランス 2002年5月22日上映
rating 3.4 3.4
41 14

『アレックス』とは

『カノン』のギャスパー・ノエ監督が、時間を遡る斬新な手法で、幸せな恋人たちの時間が瞬く間に破壊される様を描いた問題作。公開当時、凄惨な強姦シーンに賛否が分かれた。悲劇の恋人たちを演じるのは、後年『007 スペクター』でボンドガールの一人を務めたモニカ・ベルッチと『クリムゾン・リバー』のヴァンサン・カッセル。音楽はダフト・パンクのトーマ・バンガルテルが担当、オリジナル曲を書き下ろしている他、既発曲も使用されている。2003年のストックホルム国際映画祭にて作品賞を受賞。

『アレックス』のあらすじ

物凄い勢いでゲイクラブに押し入った二人組が、ある男を見つけ出すと有無を言わさず暴行する。こうなったのには訳がある。とあるパーティーでマルキュス(ヴァンサン・カッセル)は些細な言い争いから、婚約者のアレックス(モニカ・ベルッチ)を夜にも関わらずたった一人で帰途につかせてしまったのだ。彼女は薄暗い地下道でレイプされてしまい、顔を潰される。その悲惨な姿を見て後悔と悔恨の念に襲われたマルキュスは、彼の友人であり、アレックスの元恋人でもあるピエール(アルベール・デュポンテル)と二人でレイプ犯探しに乗り出すのだった。

『アレックス』のスタッフ・キャスト

『アレックス』の感想・評価・ネタバレ

  • Ryoco

    ストーリーを熟知したうえで腹をくくって鑑賞。 評判通り、絶望感ハンパない・・・。 時間軸を反対にしているらしくエンドロールから始まる、このエンドロールも文字が反対になっていたり列が非対称になっていて気分が悪くなってくる。 グルグルとめまいのようなカメラワークと一定のリズムのおどおどしいBGM、まともに観ると酔う、ナイス悪趣味(笑) 暴力シーンやレイプシーンは覚悟しておかなかったら顔面蒼白してたかもしれない・・・。 そしてラストは事件の被害者になるなんて知る由もない幸せそうなベルッチ姐さんが綺麗な芝生でまったりしているシーンで終わる。 「時はすべてを破壊する」意味深な言葉通り、幸せは一瞬の出来事や誤った選択であっという間に崩されるんだなぁ・・・と。 アレックスも乳首ツンツンドレスで深夜の地下道を1人で帰らなかったらあんな目に遭わずに済んだハズだし・・・。 それと最後の真っ白の光の点滅映像は直視したら絶対目悪くなります(笑) 良い作品とも悪い作品とも言えない、嫌がらせに近い作品です!

  • mazda

    妻を殺された男が復讐心で狂ったように犯人を探し殺害する話を逆再生にして描く映画。 やっぱりギャスパー作品って観た後の目の疲労感がものすごい。落ち着いてから後々この作品を考えてみると映画的に考えればわりと普通な珍しくないストーリーなのにやり方がもう尋常じゃないやばさなのですごいもの観ちゃったって感覚になる。 残虐なシーンもスプラッター映画もあまり気にせずに観れるけど、どれもこれも共通してあるのが観ていてものすごい空虚感で溢れて、どこか冷めた目線で見てしまう。 そのきもちの抑えられない荒ぶる感情と取り返しのつかないどうにもならない事態は苦しいや悲しいなんていう域を超えていて無感情に近いどう感じることもできない感覚に襲われる。 逆再生でこの出来事を見るおかげで、どうしてこの事態が起きたのかという原因の原因の原因を探っていくような構成になっていて、観者に行き場のない後悔を感じさせ、さらにはそれさえも超えた人には観てしまったことさえ後悔させるようなきもちにさせる。 はっきりいって自業自得だったよなあと思わせる原因にいくらでも攻め立てる言葉は出てくるけど、そんなことを言ったところでもうどうにもならない結末を冒頭から見せられてるので言葉もあるのにでてこない。 妻が読んでいた本に描かれていた「未来は決まっている」というものが完全に私たちを絶望的にさせていて、見ている側からしたら事を止められるような改善点をいくらでも見つけられるんだけど、全てが決まっていたとすればそれさえも無駄なのかなあと思って、ああなんか考えれば考えるほど行き着く答えは同じだし虚しくなるからもうおしまい。好きな監督とはいえないけどすごい監督だとは言えますギャスパー・ノエ。

  • HEROHALU

    記録用

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