
『フィツカラルド』のスタッフ・キャスト
『フィツカラルド』の感想・評価・ネタバレ
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2018/01/08 名古屋シネマテーク
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密林の未開の地でオペラ座を開きたい、という無謀な男。彼は船に乗り、川を上っていきます。この映画の見所は船での山越え。「船で山を越える映画があるぞ」とのことで、全く意味がわからないまま鑑賞したのですが、あまりにもそのままだったので余計に意味がわかりません。文字通り船で山を越えるのです。実際に山を切り開き、土を均し、船を引き上げるまで、一切CGを使わないのだから驚きです。 山登りまではスケール感は違えど『食人族』系映画と同じなので、それほど面白くありません。山登りはすごいけど、だから…?という感じでイマイチはまりませんでした。しかし本作のレビューにある「フィクションとドキュメンタリーの境界」という言葉はしっくりきます。「山を船で越える映画を作りたい」という監督のヴェルナー・ヘルツォークは明らかに無謀です。これはクラウス・キンスキー演じる劇中のフィツカラルドそのもの。『フィツカラルド』を撮る者もまたフィツカラルドなのです。馬鹿でかいスケールで描きたかったのは、こんなシュールなメッセージなのでしょうか。すごい、すごいけど星は3。 役者の人海戦術はホドロフスキーぽいです。映画全体もホドロフスキーと似たベクトル。
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ほんものすごい。 フィクションとドキュメントの曖昧さ感じさせる。 2015/06/20 シネマブルースタジオ