トウキョウソナタ

2008年 日本・オランダ・香港 119分
rating 3.6 3.6
46 10

「トウキョウソナタ」のスタッフ・キャスト

「トウキョウソナタ」の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4.5 5月16日

    ある男が長年勤めた会社からリストラされるが家族に言うことができない。妻、子二人はその不穏な空気を感じ取ってかどんどん家族の歯車が狂っていく。 一軒家ながら線路沿いという環境に佇む、どこにでもある家庭が舞台。オープニング、低い位置からの妻を写したカットに小津っぽさがあるのもわざとでしょう。夫は会社で働くことで家族を守ってきた、という自信があったのでしょう。夫がビールを飲み干し「いただきます」と言うまで誰も晩御飯に手をつけないシーンは印象的です。直接的には描かれませんが、亭主関白のような家庭だったに違いありません。しかし、それは脆くも崩壊してしまう。今の社会は自由に生きることに寛容なのです。リストラされ、人生のレールを踏み外した夫にとって、子どもたちが自由に生きようとすることにある種のジェラシーを感じていたのでしょう。わからないでもない。 一番最後の家庭内を写したシーンは、妻が長男から届いた手紙を読むシーンです。カメラは非常に高い位置からの撮影です。一番最初と比べると違いが容易にわかります。映画の中で起こる事件を通して、家庭が小津のような古き家庭から新しい家庭へと移り変わっていったことを示しています。ところで小津の代表作は『東京物語』です。『トウキョウソナタ』は随分凝ったタイトルだと思います。 物語がリアリティのあるものから、どんどんフィクションっぽさが加わります。役所広司の存在そのものはフィクションの象徴ですね。妻とのシーンはロマンポルノのような雰囲気すら帯びています。 黒沢清監督作品で最も好きな作品です。ホラー大好きな僕が、他のホラー作品を押しのけるほどパワーのある映画でした。

  • yubinashi
    yubinashi 4 2015年4月7日

    家族がテーマの身につまされるブラックコメディ。 父の役割とは。母の役割とは。子供の役割とは。 中盤、『大人は判ってくれない』を思わせる展開へ。 津田寛治のケータイの扱い等、いちいちおもしろいが、次第に闇の深さに気づき怖くなった。

  • o_87
    o_87 5 2014年4月9日

    雨がしとしと降っていて、ちょっと肌寒いな…って思うくらいの夕方に見たい映画。

関連する記事

「トウキョウソナタ」に関連する作品