この世界の片隅に
この世界の片隅に
2016年製作 日本 126分 2016年11月12日上映
rating 4.3 4.3
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『この世界の片隅に』のyukaの感想・評価・ネタバレ

yuka

あぁ、いい映画を見たなぁーとじわじわと胸がきゅっとする。温かさでもあり、怖さでもあり、愛しさでもあり。 絵が大好きで、ぼんやり天然のすずさんが、相手のことを好きとも嫌いともわからないままに広島から呉に嫁入り。普通にごはんを作ったり、小姑と波乱があったり、絵を描いたりして過ごす日常。戦争が始まっても、その時代をいきる人々にとってはそれが日常で、あーまた空襲警報だよ、とか、どうせ来ないんじゃないのー、とか、戦争のある暮らしが日常になっている。あくまでも日常目線から描いているので、自分もそのまま知らず知らずにその感覚になっていく。しかし、空襲を頻回に受けるようになる呉のまち。ここからはちょっと衝撃が大きすぎてまだ言葉にならない。これらも決して直接的にショッキングに描かれるわけではなく、むしろ水彩のような映像とすずさんの絵が混じりあって、きれいとすら思えてしまうようで。 戦争は少なからずのものをすずさんから奪っていったけど(玉音放送を聞いたときのすずさんには驚いた)、エンドクレジットで流れる戦後のすずさんにとてもとても救われる。家族っていいな、と思う。 なんというか、まだ言葉にならないけど、変な表現だけど、ちびまる子ちゃんの家庭も、サザエさんの家庭も、戦争中だってきっと生活していくんだろうな、というような。すずさんと家族の幸せを願ってやみません。