
『ムーンライト』とは
マイアミの貧困層が暮らすスラム街で生まれ育ったある少年の半生を、少年期・青年期・成人期の三部構成で描くヒューマン・ドラマの傑作。ただ一人の肉親である母の凋落、生活苦といじめ被害、他人とは違う性の悩みなど、ヘビーなテーマを美しい映像と共に味わい深いドラマに仕上げたのは、本作が長編2作目となる新鋭バリー・ジェンキンス監督。自身が生まれ育ったスラムを舞台に脚本も手掛けており、2016年アカデミー賞では主要8部門にノミネートされ、作品賞・助演男優賞・脚色賞に輝いた。主人公の3つの時代をトレヴァンテ・ローズ、アシュトン・サンダーズ、アレックス・ヒバートの3名が好演し、出番はわずかながらオスカーを受賞したマハーシャラ・アリたちが脇を固めている。
『ムーンライト』のあらすじ
「リトル」というあだ名を付けられ、毎日のようにいじめに遭っている少年シャロン。家に帰れば母のポーラがいるが、重度の麻薬中毒者で、気の向いた時以外は相手にもしてくれない。何でも話せる友達と言えばただ一人、分け目なく接してくれる同級生のケヴィンだけだった。ある日のこと、いじめっ子たちに追い詰められて空き家に逃げ込んだシャロンは、不安で胸が押し潰されそうなところを、フアンという麻薬ディーラーに助けられる。心を開かず何も話さないシャロンを、フアンは家に連れ帰り、「無理はしなくていい」と優しく接する。やがて少しずつ心を開き始めたシャロンを、フアンは海へと連れて行く。「黒人の少年たちは、月光のもとで青く見える」という祖母の言葉を呟くフアン。やがてシャロンは成長し、彼を取り巻く環境も変化していくが……。
『ムーンライト』のスタッフ・キャスト
『ムーンライト』の感想・評価・ネタバレ
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詩的な映画 説明が全然なくてこちらで考えてみないといけない映画 緊張感があって映像がきれい 生まれ育つ環境って大事だなあ やるせない
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2018/11/17 Netflix
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自宅 素晴らしい 男と男の友情(これは愛もだけど)の映画が好きな自分にとっては本当に良かった そして自分にもいた大切な友人を思い出した 黙々と、淡々とした余計な部分を削ぎ落とした脚本、映像と音楽とで全てを持っていかれた 久々に見て良かったと思えた映画
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