木枯し紋次郎 関わりござんせん

木枯し紋次郎 関わりござんせん

1972年製作 日本 90分 1972年9月14日上映
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『木枯し紋次郎 関わりござんせん』のスタッフ・キャスト

『木枯し紋次郎 関わりござんせん』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 2017年6月7日

    紋次郎は命を狙われながら放浪の旅を続けていた。そこで出会った女が生き別れの姉だったことを知る。 前作は木枯らし紋次郎のキャラクターがよく描かれており、その美学に酔いしれることができましたが、本作は紋次郎に加えその姉もかなりよいキャラクター。幼少期に世話になった姉は、今では人を取る商売。性格は横暴で傲慢、非常に卑しくなっていました。紋次郎が頭の中で抱き続けていた人間とは全く異なる。しかし、義理堅い紋次郎は姉の頼みを無下に断ることができない。その紋次郎の名前を利用しようとする姉。この姉を稀代の名女優、市原悦子が演じるのですからこれがハマります。実はそれほど出演作を鑑賞していないのですが、オールタイムベストに挙げた『青春の殺人者』における怪演を本作でも垣間見ることができます。ラストシーンなんて、その言葉節に微妙な立場に置かれた姉の心情が透けて見える。天才です。 シリーズ(二作しかありませんが)のテーマは人間の裏切り。性善に立つ紋次郎と性悪な人々。それでも紋次郎は自分の正義を貫くのです。その姿に痺れる憧れる。深いキャラクター描写とテーマは任侠モノ最高峰でしょう。『昭和残俠伝』『日本侠客伝』のようにマンネリズムに依存しないのもグッド。

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