オン・ザ・ミルキー・ロード

オン・ザ・ミルキー・ロード

On the Milky Road
2016年製作 セルビア・イギリス・アメリカ 125分 2017年9月15日上映
rating 3.8 3.8
4 5

『オン・ザ・ミルキー・ロード』のスタッフ・キャスト

『オン・ザ・ミルキー・ロード』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2019年7月26日

    前線で牛乳を運んで暮らす男の元に花嫁候補の女がやってくるが、それは自分の候補ではない…。 巨匠エミール・クストリッツァ監督・脚本・主演作。晩年の作風に見られる『アンダーグラウンド』的メッセージ性と『黒猫・白猫』っぽい娯楽性が融合したバランスのよい映画。お祭りのどんちゃん騒ぎを描かせたら未だこの監督のごちゃごちゃ感を超える絵をとる人はいませんね。コミカルで牧歌的な前半から一転、愛に走り出した男女の逃避行はシリアスで寓話的。特にクライマックスはかなりドギツい映像があります。大量の羊が爆殺されるのです。ホドロフスキーもそうですが、この年代の巨匠は命との距離感がすごく近いなあと思います。 モニカ・ベルッチ様が美しい。

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2018年1月9日

    新年にとりあえずベルッチ様を拝む。終わりなき戦争と狂騒の最中、愛を信じ逃避行する「花嫁」と牛乳配達人。執拗な追跡をハヤブサとヘビの導きでかわしながら、地の果てへとどこまでも。「実話を基にした寓話」と最初に出るように、繰り返し象徴的なモチーフと夥しい数の動物と昆虫が登場し、混沌としながらも割と親切な設計である。但し、予告から受ける印象よりずっとバイオレント。人間よりもむしろ動物のバイオレンス描写が強く、クストリッツァ映画ならではのシュールでファンタジックなイメージと共に、あっけらかんと惨い死に様が繰り広げられていく。恐れ知らずのバイタリティ、バルカン音楽のドンドコ弾むリズム、ドッカーンと散る無垢な命。シャガールみたいなオフィーリアみたいな花嫁衣装、白いミルク、アヒルも羊も血に染まる。愚者と聖女の組み合わせは好きじゃないけれど、「女房を殺してもいい」ほどのベルッチ様は有難き眼福。とはいえ、「世界が終わっても結婚式を挙げる」スロボダ・ミチャロヴィッチの方がクストリッツァ映画らしくて魅力あるんだよなあ。フラッシュダンス!

  • しょうちゃん
    しょうちゃん 4 2018年1月8日

    エミール・クストリッツァ監督が自ら主演し、 ヒロインにモニカ・ベルッチを迎えて贈るコメディ・ドラマ。 戦争が終わることなく続く国を舞台に、 前線にミルクを届ける配達人の男と村にやってきた美しい花嫁が繰り広げる愛の逃避行を、 エネルギッシュかつファンタジックに描き出す。 エミール・クストリッツァ監督9年ぶりの最新作。 描かれているのは、 王道とも言っていいメロドラマで戦火の中の恋である。 過去の作品でもおなじみでもある動物たちが、 本作でもたくさん出てきます。 特にハヤブサは奇跡のような“演技”を披露してくれます。 コスタが演奏するツィンバロムのリズムに合わせてひょこひょこ動く姿がめっちゃ可愛いかった。 あるシーンのCGが露骨だったのは笑えます。 ヒロインのモニカ・ベルッチはイタリアの宝石と称されただけあって52歳になってもまだ奇麗。 クストリッツァ監督のエネルギッシュな演出は健在でした。

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