新・仁義の墓場
新・仁義の墓場
2002年製作 日本 131分 2002年6月22日上映
rating 4 4
1 0

『新・仁義の墓場』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 4 2018年3月15日

若くして組長の盃を貰った男は任侠道を駆け抜けていた。ある日組長が歯医者に行った間に男がちっぽけな勘違いが原因で地獄の果てに転がり落ちてしまう。 東映実録映画の名作『仁義の墓場』をタイトルに冠していますが、ストーリーは全く異なるリブート作品です。勘違いで身内に歯向ったその瞬間に男は任侠道から踏み外すのですが、すぐに死ぬわけではないのです。男はタフさだけでのし上がってきた男で、生き抜くすべを知り尽くしている。大なり小なりヤクザが持っている仁義を次々と刺し殺し、関係のない女を巻き込みながら、ゆっくりと確実にジワジワと落ち続けていくのです。まさにそこは仁義の墓場。悲惨そのもの。 実録映画とは一線を画した暴力的ヒーロー映画とも言えます。『狂い咲きサンダーロード』みたい。監督は最強だった頃の三池崇史。演出がとてもかっこよく現代的で、この辺りも実録映画とはちょっと異なる作家映画と言えます。背中で這いながら銃を天井に撃つシーン、女に注射するシーン、凄まじい手際で追っ手を一網打尽にするシーン、素敵なシーンは枚挙にいとまがありません。三池崇史はまた映画を撮ってくれないかな……。