
『REVENGE リベンジ』の感想・評価・ネタバレ
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砂漠に別荘を持つ男の愛人としてやってきた女。狩り仲間2人を加えて、楽しく過ごした次の日、仲間のうち1人の目線がおかしい。 見事な快作。襲われた女が男に復讐する映画は数あれど、ここまで映画としてクオリティの高い作品はなかった。意味ありげに配置されるアイテム、豊かな時間経過描写。その全てが女の味わう屈辱へと転換され、それらは3人の男の死によって見事なカタルシスへと変貌する。3人の男たちというのが、典型的レイプ映画の男というわけではない。しかし映画に圧倒的なリアリティがあるのは女性映画監督が自身に向けられてきた視線が加わっているからに違いない。チョコレート菓子をクッチャクチャと食べる点など、明らかな悪意がある。 終盤の長回しにより緊張感を煽った後に、延々と続く長回し。ウェス・クレイヴン信仰が強いので、追いかけっこが面白い映画にはどうしても熱が入る。ゴア描写にも余念がない。このジャンルに新鋭女性映画監督が切り込んできたのは非常にこの時代らしい。次の作品が気になる。
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