ブラック・クランズマン

ブラック・クランズマン

BlacKkKlansman
2018年製作 アメリカ 135分 2019年3月22日上映
rating 3.4 3.4
9 2

『ブラック・クランズマン』のスタッフ・キャスト

『ブラック・クランズマン』の感想・評価・ネタバレ

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 6月17日

    スパイク・リーに感じる演劇性が、今回は自分の敵方になりきる芝居として「潜入捜査もの」に用いられたようだった。電話の相手をまんまと欺く「演技」は見事だが、ロン・ストールワースとフリップ・ジマーマン=ジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライヴァーの声は全然似てない。アダム・ドライヴァーの鼻声あんなに特徴あるのに。それでもロールプレイの設定(相手が望むキャラクター)がハッキリしてるので、その演技が通じてしまう。同時に黒人が差別を煽り、ユダヤ人がガス室を正当化するという皮肉すぎて笑えない笑いをもたらすことに。演技者が当事者なので巧い演技ほど自己矛盾し、身バレ以上にヒヤヒヤさせる。そしてKKKの面々もある意味肩書きという「演技」に頼る関係だ。 逆に、映画は演技者(キャスト)を映画外リアルに結び付けもする。冒頭のアレック・ボールドウィンはトランプの物真似巧者だし、ジョン・デヴィッド・ワシントンはデンゼルの出世作である南北戦争映画『グローリー』を連想せずにいられない。そして更に映画と現実の境目は地続きとなり、実話を大いに盛っただろう物語を躊躇なく現在に接続してみせる。『國民の創生』から70年代のシャフトとコフィへ、何世代にもわたる怒りは「一件落着」といくはずない。 飄々とした愛嬌で大胆なことをするジョン・デヴィッド・ワシントンは、ドナルド・グローヴァーに似たニュアンスが今っぽくて魅力、バディを組み否応無しにアイデンティティを意識するアダム・ドライヴァーの告白にはさすが惹きつけられた。ケン・ガリートとマイケル・ブシェミ(ブシェミかと思ったら兄弟!)も最高で、捜査チームの妙に和気藹々したムードが好き。一方、KKKのロクでもない連中の側のグラデーションも興味深く、あの奥さんの必死さが痛々しく哀れみすら誘う。しかし『アイ,トーニャ』に続きポール・ウォルター・ハウザーの底知れぬバカっぷり恐るべし。トファー・グレイスはあんな役で苦労が忍ばれるな…。 クライマックスで重ねるそれぞれのカットバックはわかりやすいが、クワメ・トゥーレ演説中の暗闇に浮かび上がる聴衆の顔顔顔、ブラック・パワーこれでもかと力入れて撮られたショットが一番すごかった。十字架を焼く白頭巾のアップはこれと対照的なパワーを意味するんだろう。憎悪と差別に対するスパイク・リーの表明的映画は何だか笑いながら怒る人みたいで、すごく面白いと同時にしんどかった。

  • Masahiro.
    Masahiro. 4 3月31日

    黒人主人公のタフな生き方がかっこいい。

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